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レースで活用すべきギヤ比に着目! 今回のデュラエースは攻めている|小石祐馬

新型デュラエースをスペシャリストが独自の目線で語る。今回は、国内プロチーム「チーム右京相模原」のエースとして活躍する小石祐馬選手が、実際にデュラエースを搭載したバイクに試乗。レースでの実用性など、トッププロレーサーならではの注目ポイントとは?

ホイールの軽さと空力リアディレイラーにも注目

チーム右京に供給されるファクター・オストロVAMに乗る小石選手。エアロフレームへのマッチングのよさも、新型デュラエースの特徴だ

コンポーネント全体での完成度の高さを感じました。実物に触れるまではDi2のセミワイヤレス化に若干不安があったが、使ってみてすぐそれはなくなりました。そしてとくによさを感じたのはC50のホイール(チューブラーモデル)。数字どおりの軽さと空力のよさが実際に体感できたので。
ホイールに関して詳しく話すと、これまで9100シリーズでは平坦だとC40、C60の使い分けだったが、新型はC50だけでそのふたつのいいとこどり。物理的な軽さはC40リムと同じなのに断然進む。C60に乗っているときより重量はもっと軽くなり、上りで引きずられることもありません。
また近年はホイールもワイド化が進み、よりホイールがタイヤを包み込む感じになっています。自分含め多くの国内プロは25mm幅のタイヤを使っていて、空気圧にもよりますが、より快適になる余地が増えたと思います。
あと個人的にうれしかったのはリアディレイラーが34T対応のロングケージになったこと。ショートケージ(最大30T対応)だと、トレーニングライド時や、レースで坂をあえてゆっくり走るときに軽いギヤが欲しくなるときもあります。
でもリアディレイラーやスプロケットを交換するヒマなんてあるはずもなく、そのまま上っていました。それがロングケージで34T対応ならそのままで大丈夫。これは12速化の恩恵ですね。
今ではツールで優勝したタデイ・ポガチャルだってフロント53T-リア32Tで山を走っているわけですから。

新型デュラエースは「攻めている」と感じた

自分はプロ生活のなかでそれほど長くシマノを使ってきたわけではないですが、前作の9100シリーズを使っていた際のイメージは「万人受けする」という印象。「迷ったときにこれを選べば問題ない、物足りないと思うことは個人的にない」と。
しかし今回のモデルチェンジを経て「シマノ、攻めてきたな」と感じました。それはさきほどのギヤ比の展開や新型のC36ホイールに感じます。プロとして必要と思ったことはないですが、世の中にもっと軽さや硬さに特化したホイールやパーツが確かにありました。今回のデュラエースにはそういった特化品に匹敵するスペックがあります。

個人的にはTTで54-40Tのフロント、リア11-34Tで使うのが楽しみ。ここまでくるとフロントシングルでもいいんじゃないかと思いますが(笑)。

小石選手のお気に入りパーツはホイール。C50のチューブラーモデルでこれから多くのレースを戦う予定だ

セールストークより実用性勝利にも完走にも貢献する

新型が出ると各所で比較の話やセールストークがあるものですが、自分にとっては「これをいかに活用するか?」がなにより大事。とくにギヤ比は自分にとってすごくシビアになるもの。インナー36Tか34Tなのか、スプロケットとどう組み合わせるかなど。

でも新型デュラエースならフロント最小36T、リア最大34Tですべてカバーできます。レースは何があるかわからないので、そのギヤ1枚が後半の体力を残すための保険になります。「一段増えてもっと軽いギヤがある」。そのアドバンテージは誰にでも確実に生かせます。
新型デュラエースは、過去のデュラエースでの「あと1歩」のリクエストを埋めてきたコンポーネントだと思います。ゴールスプリントでギリギリで負けた、レース最後尾でちぎれた、はたまた仲間同士でのクラブライドの山岳で遅れた……。こういった状況を打開し、勝利や完走を目指すための機材ですね。

リアディレイラーのキャパシティが広がり、スプロケット11-34Tのビッグギヤにも対応できるように
これまでコースによって使い分けていた複数パーツがひとつで足りる

小石選手が注目したパーツはこちら

ホイール
WH-R9200-C50-TU

10万7690円(フロント)/ 12万5840円(リア)

 

 

SPEC.
■リムハイト:50mm ■リム外幅:28mm ■リム内幅:21mm ■ブレーキタイプ:センターロックディスクブレーキ/リムブレーキ ■スポーク本数:24(フロント)/ 24(リア) ■タイヤ:チューブラー ■推奨タイヤ幅:25-32mm ■重量:610g(フロント)、723g(リア)

 

リアディレイラー
RD-R9250

8万8704円

 

SPEC.
■対応スプロケット:トップ側11T /ロー側28〜34T ■平均重量:215g

 

小石祐馬 プロフィール

国内プロチーム「チーム右京相模原」のエース選手。過去にはイタリアのUCIプロコンチネンタルチームにも所属し、シマノ以外のコンポーネントにも多数触れてきた経験をもつ。レースでの実用性を最重要視する。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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