ディスクブレーキロードの輪行方法、エンド金具やスペーサーの使い方と注意点
Bicycle Club編集部
- 2021年10月28日
ロードバイクでもディスクブレーキを採用するモデルが増えている。とくに油圧ディスクブレーキは繊細に扱わないとダメだというイメージが強いが、「ちょっとしたコツを覚えれば、ガンガン輪行しても大丈夫!」と輪行マイスターの岩田さん。ここではディスクブレーキの輪行のコツを紹介しよう。
ローターの代わりにキャリパーにスペーサーをはさみ込む
油圧式のディスクブレーキの場合、ホイールを外してローターがない状態でブレーキレバーを握ってはいけない。キャリパー内でブレーキパッドを押し出すピストンが飛び出してしまい、パッドが元の位置に戻らなくなってホイールがはめられなくなってしまうからだ。輪行時はホイールを外すので、このようなトラブルが起こりがちだ。ホイールを外したら、すぐにキャリパーのブレーキパッドの間にスペーサーをはさみ込もう。スペーサーがローターの代わりになって、トラブルを防いでくれる。
オーストリッチ
ダミーローター(2個組)
550円
油圧式ディスクブレーキキャリパーの、パッドの飛び出し防止のためのスペーサー。多くのブランドのキャリパーに対応。ゴムバンドでキャリパーに固定することでスペーサーの脱落もしにくい。
問:アズマ産業 www.ostrich-az.com
ディスクブレーキ専用のエンド金具を取り付ける
ディスクブレーキロードの輪行で困るのは、従来のエンド金具が使えないこと。その理由はふたつあり、ひとつはディスクブレーキロードの多くで従来のクイックリリースレバーではなく直径が太いスルーアクスルが採用されていること。もうひとつはリアエンド幅が従来のロードバイクより広くなっていることだ。そこで、スルーアクスル対応で、従来のロードバイクより広いエンド幅に対応するエンド金具を準備する必要がある。片持ち式のスタンドタイプやエンド幅を変更できる従来型のものもあるので、好みのものを選ぼう。
おすすめのエンド金具
タイオガ
リアエンド ホルダー2
3850円
12mmスルーアクスルと9mmクイックリリースに対応するエンド金具。エンド幅は130mm、135mm、142mm対応。シャフトにチェーン用ローラーがあり、チェーンが暴れてフレームが傷つくの防ぐ。
問:マルイ tiogajpn.com
オーストリッチ
エンドスタンド 12mmスルー用
1595円
片持ち式のエンド保護用のスタンド。ディスクブレーキローター側に装着する。かさばらないので荷物の量を減らしたい輪行で有効だ。ただ自立させたいときは倒れやすいので注意。
問:アズマ産業 www.ostrich-az.com
教えてくれた人
ワールドサイクル
岩田康裕
大阪、本町にあるプロショップ「ベックオン」ならびに「ワールドサイクル」スタッフ。ツーリング好きが高じて輪行マイスターと呼ばれるほどの腕をもつ。人気の輪行講座の講師を務めるほか、オリジナル輪行袋を開発するほどの腕前だ。
www.worldcycle.co.jp
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PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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