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びわ湖サイクリングの新しい楽しみ方! ビワイチ・プラスを体験

11月17日(水)、滋賀県のびわ湖周辺エリアで「ビワイチ・プラス びわ湖スペシャルサイクリングコース」が行われた。ビワイチ(びわ湖一周)だけにとどまらない同イベントの魅力を、バイシクルクラブの岩田がレポート!

「ビワイチ・プラス」を体験しにいざ滋賀県へ

以前から気になっていたのだ。ビワイチ・プラス。それはどんなものなのか? 楽しいの? ビワイチとどう違うの? そんなモヤモヤが俺(バイシクルクラブ岩田)のなかでは渦巻いていた。走ってみたいなー。誰か誘ってくれないかなー。そこへ「ビワイチ・プラスを体験しに来ませんか?」との滋賀県からのお誘い。キターーー! さっそくロードバイクをかついで滋賀県・彦根市へと向かった。

彦根城のまわりを自転車で走る。クルマでも徒歩でも見られない新しい景色を発見できる

サイクルツーリズムを積極的に推進する滋賀県。三日月大造知事がみずからビワイチ(びわ湖一周サイクリング)を走るなどして、その魅力をアピール。おかげでビワイチはサイクリストに広く知られるようになった。

そんな滋賀県で最近注目されているのが、「ビワイチ・プラス」。ビワイチだけではないびわ湖周辺のサイクリングの魅力を知ってもらおうという、県を中心にした取り組みだ。実際に推奨コースを設定し、そのPRに努めている。

ビワイチ・プラスのパンフレットはこちら

https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/5146628.pdf

今回の参加者。みんな仕事を忘れて楽しんでしまった!

今回のツアーを企画したのは、滋賀県観光振興局ビワイチ推進室(←すごいですね、県の部署にこんなのがあるんですよ)、そしてプラス・サイクル推進協議会。バイシクルクラブをはじめとしたメディアと、ガイド役の田中将人さん(びわ湖のカナタ)、植田真貴さん(マッキサイクルズ)らで、彦根駅前の「めぐりんこ」から出発した。

彦根市レンタルサイクル めぐりんこ 彦根城京橋口サイクルステーション。めぐりんこは湖東エリアで提供されているレンタサイクル。予約不要で、eバイクやスポーツバイクもとりそろえている
https://www.hikoneshi.com/megrinko/
中日新聞の記者さんは、クロスバイクをセレクト。乗車前のサイズ合せなどもスタッフがアドバイスしてくれるから安心。クロスバイクで1日600円。ヘルメットなどの貸し出しもある

サイクルトレインの乗り換え体験に興奮!

今回のルートは彦根駅から彦根城をまわり、ひこね芹川駅から近江鉄道(サイクルトレイン)に乗り、愛知川駅から再度サイクリングを開始。愛荘町、豊郷町、多賀町などを巡って多賀大社から再びサイクルトレインで彦根に戻ってくる約20kmのお気軽コース。

花しょうぶ通り。ガイドの田中さんが、スポットごとに解説してくれる。その解説で、その場所への関心が深まっていくのがおもしろかった。自分とは関係なかった場所が、お気に入りと言えるほどの場所に変わっていく

天気もよく、寒くも暑くもない最高のサイクリング日和。ペースも初級者にあわせてゆっくりで、キレッキレのエアロロードバイクで参加した俺は、ちょっと場違いな雰囲気。でもゆっくり風景を楽しむことができ、またふだんとは違ったサイクリングの楽しみを発見してしまった。

多賀大社の門前町を走る

楽しみにしていたのが近江鉄道のサイクルトレイン。近江鉄道の八日市線をのぞく全線で実施されていて、自転車を分解せずにそのまま列車に載せられる。彦根駅での乗降ができないのは残念だが、あとは全駅で乗り降りできる。しかも自転車積載料金は無料! 予約も不要! 土日祭日は終日利用可能で、平日もおおむね朝9時から夕方16時まで利用可能。ま、朝夕のラッシュ時を避けるってことですね。

サイクルトレインの詳細情報はこちら

https://www.ohmitetudo.co.jp/railway/33388/index.html

近江鉄道のサイクルトレイン。まずは、ひこね芦川駅から乗車
平日の朝10時、車内はこんな様子。一般のお客さんといっしょに乗るのは、なかなかできない経験

車内にはとくに自転車の固定設備などはなく、自分で安全に支えるシンプルな方式。そんなに長時間乗るのでなければ、これで十分だと思う。おもしろかったのは、途中で乗り換えを体験できたこと。自転車を引いて列車から列車に乗り換えるというのは初体験でおもしろかった。

ビワイチだけじゃもったいない!

甲良町、高虎の道の近くにある、ガイドの田中さんが好きだという場所。絶対にガイドブックに載らない場所だけど、だからこそ自分たちだけの宝物のような場所に思える

ツアーご一行はあっという間に仲良くなり、みんなでわきあいあいとビワイチ・プラスを楽しんだ。今回巡ったのは、多賀大社をのぞけば、全国区の観光地というわけでもないスポット。でもそれらをサイクルトレインで結び、ポタリング気分で訪ねてまわるのは、すごく楽しい経験だった。おそらくこのツアーがなければ訪れることのなかった場所。でも行く先々でその場所を知る人たちに話を聞き、ガイドの説明に耳を傾けているうちに、どんどんこのエリアが好きになっていく自分を感じた。

伊吹山や鈴鹿山系を望みながらの小春日和サイクリング

ビワイチ・プラスって楽しいの? そう聞かれたら俺はこう答えるだろう。「ああ、彦根のあたりを走ったことあるけど、サイクルトレインとかすごく楽しいよ。ビワイチだけじゃなくて、あのあたりをのんびり走るのもいいんじゃない? びわ湖はビワイチだけじゃもったいないよ!」

プレスツアー「ビワイチ・プラス びわ湖スペシャルサイクリングコース」

開催日●2021年11月17日(水)

開催地●滋賀県彦根市、愛荘町、豊郷町、多賀町周辺

主催者●滋賀県観光振興局ビワイチ推進室 https://www.pref.shiga.lg.jp/ecotourism/106209.html、滋賀プラス・サイクル推進協議会 https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kendoseibi/koutsu/12353.html

そのほかツアーの様子は以下フォトレポートでお楽しみください

ひこね芦川駅はスロープでアプローチできる
高宮駅で乗り換え。サイクルトレインで乗り換えるって、なかなかない体験でおもしろかった
愛知川駅にも、めぐりんこのレンタサイクルが。エリア内ならどこでも乗り捨てられるのが便利
愛知川ふれあい本陣。中山道愛知川宿街道交流館としてカフェ、宿泊、情報発信などの機能をもつ。旧近江銀行の建物を保存利用している
愛知川ふれあい本陣。もとは銀行だったということで、金庫のあとなどがそのまま残されている
愛知川ふれあい本陣には滋賀県の伝統工芸品、「愛知川びん細工手まり」も展示されていた
スイーツタイムは和菓子の「しろ平」で。このへんでは有名な和菓子屋さんだ
しろ平の名物は「きんかん大福」。中にきんかんが入った、甘さと酸味のハーモニーが絶品! しまなみ海道の名物「はっさく大福」にライバル出現だ!
日本酒好きなら知っている、清酒「旭日」の蔵元「藤居本家」
藤居本家の店舗。古い建物を建て替えたそうだが、この柱1本で数千万円するそうだ! 酒蔵の見学もできる
藤居本家で説明をしていただいた
藤居本家。コメの品種ごとに稲穂が展示してあった
伊藤忠兵衛記念館。伊藤忠兵衛(初代)が暮らし、二代目忠兵衛が生まれた家が一般開放されている。商社である伊藤忠商事と丸紅の礎を築いた忠兵衛にちなんで近江商人発祥の地と言われている
内部は資料館になっている。入館無料
今回のツアー参加者がいちばん興味をもった「洋風風呂」。これはレトロだ!
豊郷小学校旧校舎群。昭和12年に建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で建てられた。当時は「東洋一の小学校」と呼ばれたそうだ
豊郷小学校旧校舎群はビワイチのサイクルサポートステーションになっていて、サイクルラック設置のほか工具やポンプなどの貸し出しも
豊郷町の、カフェ御結(おむすび)特製弁当をいただく
お弁当を食べたのは、豊郷小学校の旧図書館。現在はコミュニティスペースやギャラリーなどとして活用されている
長い廊下! ここで廊下雑巾がけTT全日本選手権を開催したらいいのに、と思う
アニメ「けいおん!」の舞台になったのはココ。聖地巡礼するファンも多いらしい
大正2年に完成した龍ケ池(たつがいけ)揚水機場。どうってことはないB級スポットなのだが、「琵琶湖東岸の農業発展に寄与した、日本で最初期の蒸気ポンプによる地下水くみ上げ施設で、貴重な土木遺産」だと聞くと、すごい場所に思えるから不思議
ここから水をくみ上げる。現在も電気ポンプで稼働しているそうだ
滋賀県第一の大社である多賀大社。八百万(やおよろず)の神を生んだ伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)と伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)を祭る
元正天皇が病気になったとき、神主が飯を炊いて、しでの木で作った杓子を献上すると、その病気が治ったという言い使えから、しゃもじが多賀大社のシンボルに。しゃもじ型の絵馬がたくさんあった
豊臣秀吉が寄贈したという太閤橋。渡りにくいったらありゃしない
多賀大社の銘菓といえば「糸切餅」。甘さ控えめでおいしい!
多賀大社への距離を示す「丁石」(写真右下)。これはあと一丁(約109m)を示すもの。岩田、こういうの嫌いではないです!
近江鉄道、多賀大社前駅から帰路に
この駅は台湾の萬華駅と姉妹駅協定を結んでいるそうで、萬華までの距離1814.5kmが表示してある
夕方近くなり、通学の高校生たちといっしょに乗車。なんかすごい風景だ
めぐりんこでレンタサイクルを返却、本日のツアーは終了。お疲れ様でした! 楽しかった! また来るよー!

問い合わせ先:滋賀県観光振興局ビワイチ推進室 TEL.077-528-3746

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PROFILE

岩田

Bicycle Club / 編集長

岩田

バイシクルクラブ 編集長。自転車雑誌の編集長を14年以上務める。自転車雑誌の編集は通算20年近い。人生100年として、もう5分の1を自転車雑誌で過ごしている。物欲おじさんライダーの代表。

バイシクルクラブ 編集長。自転車雑誌の編集長を14年以上務める。自転車雑誌の編集は通算20年近い。人生100年として、もう5分の1を自転車雑誌で過ごしている。物欲おじさんライダーの代表。

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