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魅せる走りでチームをリードアウトする司令塔 孫崎大樹【El PROTAGONISTA】

スピード勝負のクリテリウム、消耗戦を強いられるロードレース。
どちらでも見せ場をつくれる選手として誰もが名をあげるのが
チームブリヂストンサイクリングからスパークルおおいたに移籍した孫崎大樹。
その走りはJCLプロロードレースを熱くさせている。
新チームを牽引する立役者にプロタゴニスタはフォーカスした。

スパークルおおいたレーシングチーム 孫崎大樹

PERSONAL DATA

生年月日/1996年7月18日 身長・体重/170cm・63kg

HISTORY

2009-2011    サカタニレーシング
2012-2014    京都府立北桑田高校自転車競技部
2015-2018    早稲田大学自転車競技部
2018後半-2020  チームブリヂストン サイクリング
2021       スパークルおおいたレーシングチーム

 

2021年7月11日、JCL第4戦広島トヨタ広島クリテリウム。この日の8割をリードしたチーム右京相模原の小石祐馬による強烈なエスケープがレースを沸かせた。

しかし残り3周、逃げはついに吸収される。ゴールまでラスト5kmで勝負に残ったのは17人。ゴールスプリントに向けて絞られたメンバーが車輪を奪い合う展開に、ファンはかたずを飲んだ。

ラスト1周、時速50kmを超えるトップスピード。数秒で入れ替わる主導権争いは最終コーナーまで続く。「勝てる!」スプリンター沢田桂太郎を引き連れ6番手まで順位を上げていた孫崎は確信した。コーナー立ち上がりで集団が膨らんだ隙をついて加速し、沢田を解き放つ。沢田の爆発力は他を圧倒、3車身の差をつけてスパークルおおいたに初優勝をもたらした。

続く9月12日、秋吉台カルストロードレース。厳しい上りが続くコースで、今度は序盤から抜け出した孫崎がレースを大きくリードアウト。クライム力に勝る宮崎泰史の脚を温存させ山頂ゴールで準優勝に輝かせた。チーム設立初年度のスパークルおおいた。その快進撃の陰で光る、孫崎の仕事ぶりに周囲は唸り始めた。

出典

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PROFILE

管洋介

Bicycle Club / 輪界屈指のナイスガイ

管洋介

アジア、アフリカ、スペインなど多くのレースを走ってきたベテランレーサー。アヴェントゥーラサイクリングの選手兼監督を務める傍ら、インプレやカメラマン、スクールコーチなどもこなす。

管洋介の記事一覧

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