チェーンのワックスコーティングに挑戦! コツさえつかめば意外と簡単ってホント?
ニシヤマ
- 2022年01月01日
外を走るのがツラい寒い冬こそ、セルフメンテナンス&自転車DIYをやってみよう。今回編集部の西山が挑戦するのはチェーンのメンテナンス。あまり乗れないタイミングだからちょっと手間のかかるワックスコーティングもやってみよう!
INDEX
チェーンのワックスコーティングに挑戦してみた
この際なので、わが家の汚れた&サビついたチェーンを一掃する作戦。汚れたチェーンは洗浄、サビてみずぼらしくなったチェーンは交換する。今回は、さらにひと手間かけた処理として、チェーンをワックスコーティングする。これで、よりスムーズかつ、汚れがつきにくいチェーンとなる。
ワックスコーティングの秘訣は、なんといっても事前のクリーニング。チェーンをキレイにして、しっかり脱脂しておく。これがコーティングのよし悪しを決定するポイントなので、これでもかくらい徹底的にやる。クリーンな状態を維持するためにドライブトレインのほかの部分もキレイにしておこう。
リンク外しを自作してチェーンを外す
自宅にチェーンリンクを外すツールがなかったので、急遽自作する。チェーンの内側のコマ2つを寄せればリンクが外れる。2㎜のスポークが余っていたので、これを使ってリンク外しを作る。コマを押せるように、スポークをペンチを使って曲げて加工。最後にスポークの頭とネジ部を切れば完成だ。
リンク外しの作り方
新品チェーンに交換しよう
サビたチェーンは交換する。サビを落とすのは手間だし、チェーンの強度も落ちるからだ。リーズナブルに交換したほうが、洗浄するより早くて確実なことも。コーティングをする際は、新品でもクリーニングして、しっかり脱脂しておこう。
チェーン切りを使ってカット
チェーンを交換する場合、まずはチェーン切りを使ってカットしよう。もともと使っていた古いチェーンの長さを参考にするとやりやすい。
使っていたチェーンをクリーニングして再利用
サビもなく汚れているだけのチェーンならクリーニングをして再利用する。コーティングをする際には、徹底的に汚れが落ちていることが大切だ。
チェーンリングとリアメカを清掃
チェーンがいくらキレイになっても、チェーンリングやメカの歯が汚れていてはすぐ汚れてしまう。ワックスコーティングすれば、チェーンも汚れにくくなるのでせっかくの効果を台無しにしないようにドライブトレインもクリーニング。汚れが移らないように、念入りに。スプロケットも忘れずに。
ウエスを使ってクリーニング
チェーンをワックスコーティング!
チェーンをキレイにクリーニングしたら、コーティングを施す。ワックスコーティングの決定版は、モルテンスピードワックス。摩擦を極限まで低減して、高効率を達成。TTレースや人力史上最速のエアロベロマシンにも採用され実績をあげている。パラフィンを精製したワックスは、もっとも清潔な潤滑油だ。クルマのコートとして使われるように汚れを寄せ付けない利点もある。
ワックスコーティングのやり方
使った鍋は、今後もモルテンスピードワックス専用となる。使い古したクッカーなどを用意する。これにワックスを入れチェーンを煮る。
※この記事はBiCYCLE CLUB 2020年7月号 No.423からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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