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バックパックは使う?使わない? ツーリングの達人が選ぶ荷物の運び方とは

自転車通勤などで見かけるバックパック。PCなどが入るクッション入りのものから、ツーリングで使える軽量タイプのものまでその種類もさまざまだ。しかし、大容量ゆえ荷物の重さによっては体に負担がかかり、サイクリング自体が楽しめない、なんてことも起こりうる。あなたならツーリングでバックパックは使う? 使わない?

旅のスタイルでけっこう意見の分かれるアイテム

バイクの走行感に影響ないからバックパックのほうがいいという人と、上体への負担が影響大だから絶対ダメという人がいる。ツーリングでバックパックを使うメリットにはどんなものがあるのだろうか? 使わないという人には、かわりにどのような手段で荷物を運んでいるのか聞いてみた。

ツーリングで使うバックパックは容量だけではなく、通気性の良さや身体とのフィット感も大切だ

旅先での利便性を考え
バックパックを「使う派」

旅先のお土産も入ります(絹代)

荷物の多さによりけりです。買い物前提のグルメライドでは背負います♪

絹代:サイクルライフナビゲーター。NPO法人自転車活用推進研究会理事。自転車の魅力や健康、地域の観光振興における活用アドバイスなど情報を発信

バイクから取り外す手間がなくていい(岩田)

バックパックは体に負担がかかるけど、休憩のときなど荷物を持ったまま移動できるメリットがある。これは意外に便利です!

岩田:バイシクルクラブ前編集長。人生100年として、もう5分の1を自転車雑誌で過ごしている。物欲おじさんライダーの代表

重くても5kg以内になるように(三船)

状況によりけりですが、使ったほうがいい状況なら迷わず使います。ただし、背中への接触面積と担ぐ部分のホールド感が走力に影響するので、15Lまでのバックパックで重くても5kg以内にしたいですね。

三船雅彦:元プロレーサー。引退後はブルべに積極的に参加。パリ〜ブレスト〜パリに3回連続参加し日本人最速記録を樹立。超長距離に関しては右に出る人のいない達人

バイクのレスポンスを重視(山口)

バイクにバッグを装着する手間を省ける。輪行をするとき両手が空いていてラク。またバッグを装着した、レスポンスの悪いロードに乗るくらいなら、バックパックのほうが快適ともいえる。

山口:バイシクルクラブ編集長。全国各地へのツーリングはもちろん、ロードレースやシクロクロスレースのほか、グランフォンド、グラベルレースにもチャレンジしている

快適性を重視して
バックパックは「使わない派」

動きが制限されパワーロスに(平本)

ライド中、背中や肩の筋肉は重要な役割を果たしている。パワーを生み出し、体のバランスを取り、ペダリングのリズムを生み出している。全身の約2割に当たる上半身の筋肉をリュックで押さえてしまうと、動きが規制されパワーロスに。背中は人間のラジエーターでもある。

平本雅典:サイクリング評論家。自転車百哩走大王の代表。全国各地のロングライド大会に多数参加、ロングライドのノウハウや楽しみ方を多数発信。ソロ旅経験も豊富

背中の蒸れが気になる(西山)

放熱できず、背中が蒸れる。またショルダー部分に極端に汗をかいて気持ち悪い。近年のバッグは改良され、快適になっているのかな?

ニシヤマ:自転車歴35年。中学時代からの、生粋のヲタクランドナー乗り。近年は、バイシクルクラブのツーリングやeバイク関連の連載やムック製作を担当

【総論】バックパックは解禁という時代になったか!?

かつてフロントバッグが主流のツーリング時代では、バックパック(リュック)を背負うのは厳禁というセオリーだった。MTBの時代からだんだんツーリングでも使われるようになってきた。今はバッグも蒸れにくく快適に進化したし、使ってみると意外と便利だったということになるかもしれない。夏はやっぱり暑いけど。

バックパックとサドルバッグを併用するという手もある。バックパックだけでは重い荷物も、分散させれば体への負担がラクになる

 

※この記事はBiCYCLE CLUB[2020年10月号 No.426]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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