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キャノンデールがこだわるアルミフレーム「CAADシリーズ」とその歴史

“高級ロードバイクといえばカーボンフレーム”が全盛のいまでも、キャノンデールは「CAAD(キャアド)」と呼ばれるオリジナルのアルミフレームを作り続けている。多くのブランドがアルミ単体でのハイパフォーマンスロードの開発をあきらめるなか、同社は今でも超高性能なアルミフレームのバイクを作っているのだ。今回はそんな同社がこだわり続けるアルミフレームシリーズ「CAAD」の歴史について解説しよう。

▼キャノンデール50年の歴史についての記事はこちら。

キャノンデール50年の歴史はバッグ製造から始まった!

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常に「最高のアルミフレーム」を目指して……

1983-1984年 アルミフレームの完成車第1号
“Touring”を皮切りにラインナップ

創業者のジョー・モンゴメリーは、趣味のヨットに乗っているときに転覆するという事故に遭う。そのとき海に浮かんだヨットのアルミ製マスト部に「自転車のフレームとしての可能性」を見出し、アルミをバイクフレームとして使うことを決意する。

そして、1983年にキャノンデールとして初の販売用に発表したのがアルミフレームの完成車第1号の“Touring”。そのモデルはスポーツ・ツーリングロードバイクST-500として進化し、さらに前後リジッドアルミフレームのオールテラインバイク(当時はMTBとは呼ばなかった)SM-500も発表。SM-500はフロント26インチ、リア24インチの異径ホイールを採用していた。

1985年 初のロードレース用マシンSR900

はじめてのロードレース用マシン・SR900を発表。当時のカタログには「世界で一番硬い市販フレームで、スプリントレースでの反応性を重視した」と書いてあったとおり、非常に硬いフレームだった。この頃のアメリカでは“ロードレース=クリテリウム”だったことから、加速時に有利に働く、軽くて剛性の高い硬めのフレームが好まれていたのだ。そして、フレーム設計は未だエンジニアによる手書きの設計だった。

1989年 CAADの前身、3.0シリーズフレーム

CAD(Computer Aided Design)と呼ぶ、コンピューター解析によるフレーム製造を開始。これまでのエンジニアによる手書きの設計から、主に飛行機設計などに用いられていた最先端技術のコンピューターを用いたフレーム設計に切り替え、熟練した職人によってフレームの溶接が行われていた。また、この当時のカタログではフレーム名を“Cannondale 3.0 Series”としており、CAD〜やCAAD〜といった呼び方をしていなかった。

1996年 CAAD1〜3を一度に発表

フロントにのみHEADSHOKサスペンションを搭載したリジッドフレームのマウンテンバイクに、CAAD3フレームを採用。これは多くのチタンフレームよりも軽い約1,500gというものだった。同時に、約1,600gのCAAD2を中位モデル、CAAD1は下位モデルに搭載されたアルミフレームの名称として使われ、一度に3グレードのアルミフレームを発表した。フレームへのロゴ表記は“CAD3”のように“A”が1つ(ちなみにCAADとはCannondale Advanced Aluminum Designの略)。ただし、ロードフレームは従来の3.0シリーズの進化版である2.8シリーズを販売していたのだった。

1997年 CAAD2、3をロードフレームに採用

ロードフレームの最上級モデルR4000にCAAD3フレームが採用され、フォークは“Cannondale Slice carbon fiber”と名付けられたエアロ形状のカーボンフォークを搭載。ステアリングコラムとフォークエンドはアルミ製のハイブリッド構造だった。そしてこの年、ヨーロッパのロードチームへアメリカンブランドとして最初にスポンサードし、スーパースターだったマリオ・チポッリーニの活躍でSaeco Cannondaleは大躍進を遂げる。

また、これまでアメリカでは、前述のとおりレース=クリテリウムであり、加速性能と剛性を重視した硬めのフレーム作りをしてきたが、何日間も走るヨーロッパのグランツール出場選手からは、より快適性能を求める声が多く挙がっていた。こうして、これ以降のキャノンデールはレースという現場の声を製品作りに反映させ、自身のアルミフレームをさらに進化させていく。

1999年 CAAD4

左右のシートステーを後部から見たとき、シートステーの真ん中あたりが内側に大きく湾曲した砂時計のようなカタチをもつ“アワーグラスシートステー”を採用。これにより、一般的には「硬い」と言われる軽量なアルミをフレームに採用しつつも、リアタイヤのハネを抑えた快適な乗り心地を同時に実現した。

2000年 CAAD2〜5までラインナップ

この年に登場したCAAD5はロードフレームに……ではなく、またもやフロントにHEADSHOKサスペンションのみを搭載したリジッドフレームのマウンテンバイクに先に採用された。

1999年にVolvo Cannondaleチームとしてワールドカップを戦ったカデル・エヴァンスは、このCAAD5フレームのバイクに乗って総合優勝を遂げ、その後はロードレースへと転向したのだった。

2001年 CAAD6

ロード用超軽量アルミフレームとしてCAAD6を発表。また、新しいカーボンSiフォークは軽量化されて重量390gに。

CAAD5までのロード用フレームにはネジ切りタイプのBBしかなかったが、CAAD6ではハイエンドモデルにのみオーバーサイズで圧入タイプのBBを採用(当時は今で言う“BB30”という呼称ではなかった)し、同時に同社オリジナルの中空“ホログラムクランク”を使用した。これらは、すべてに妥協せず、最高の性能を追い求める姿勢“システムインテグレーション”の現れだ。

2003年 CAAD7 optimo

グランツールで勝つことを掲げて開発された超軽量マシンにはCAAD7 optimoを採用。高速巡航性とクイックなハンドリングが持ち味のフレームだった。そしてこの年、ジルベルト・シモーニがジロ総合優勝を獲得。

“optimo(オプティモ)”とはアメリカの鋼材メーカー・アルコア社によって自転車用に特別に開発されたアルミ素材の名称。Optimoを採用することで、今までのアルミよりも15%強度をアップ。そしてこのオプティモフレームから、廉価版にはネジ切りタイプのBB、ハイエンドモデルには圧入式のBB30を導入した。

2005年 CAAD8 optimo

CAAD7 optimoより30g軽量化されたのがCAAD8 optimo。非常に粘る特性をもっていたCAAD8 optimoでは、シートチューブを先細のダブルバテッド形状にし、カーボンフレーム並みの快適性を生むアワーグラスシートステーは、より空力を考慮した“CAAD8エアロシートステー”としてエアロ形状に進化した。

それまでアルミフレームに乗っていたジルベルト・シモーニは、CAAD8 optimoと同時に登場したアルミとカーボンのハイブリッドフレーム“SIX13”に乗り、CAAD8 optimoはダミアーノ・クネゴが好んで使用した。

2007年 CAAD9

ヘッドチューブ、BB周りはさらに太くなって剛性アップ。完成車でカーボンバイクをしのぐ軽さと乗り心地が話題となった。その後、2010年モデルのCAAD9ではBB30を搭載したハイエンドモデルを発売。このCAAD9のバイクは、カーボンバイクが主力になりつつあるなか、異彩を放つ存在としてレーサーやサイクリングを楽しむ多くのファンに親しまれたモデルだった。

2011年 CAAD10

フレームサイズ56で1,150gという驚異の軽量フレームCAAD10を発表。アルミの常識を覆す快適な乗り心地は「カーボンキラー」として業界に激震が走った。

2016年 CAAD12

カーボンキラーCAAD10がさらに進化。新しい“SPEED SAVE MICRO SUSPENSION”によって、チェーンステー、シートステー、シートチューブで囲われたリアトライアングルは、CAAD10よりも1.5倍の垂直方向へのしなりを実現。アルミフレームの常識を超えた快適性と高いハンドリングを両立させた。

2020年 CAAD13

2011年のCAAD10登場時に、アルミの硬いイメージを完全に変えたSPEED SAVE MICRO SUSPENSION。それまでのリアトライアングルのみから、2018年にはさらにフォーク、シートポストにまでそのコンセプトを拡大し、“SAVE”と名付けたマイクロサスペンションテクノロジーとして熟成させた。素材としては硬いアルミは、多くのメーカーが路面からの不快な振動・衝撃吸収の問題を解決しきれず、ハイエンドのロードレーシングマシンの素材としてはあきらめてきた。しかし、キャノンデールのもつアルミへの「強いこだわり」は、SAVEテクノロジーによって解決できたと言えそうだ。奇しくもCAAD13の“13”はアルミの原子番号。同社の考える「完璧なアルミのリアルロードフレーム」は、CAAD13によってひとつの完成した形を迎えたと言えるかもしれない。

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Cannondale(キャノンデール)公式サイト
https://www.cannondale.com

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PROFILE

今坂純也

今坂純也

2007~2013年までバイシクルクラブ編集長。その後、ランニング専門誌や山岳誌、女性向けアウトドア誌、エリア情報紙の編集長を務め、現在はフリーの編集者&ライター。趣味は自転車、登山、オフロードオートバイ、クルマいじりやYouTube鑑賞など。

今坂純也の記事一覧

2007~2013年までバイシクルクラブ編集長。その後、ランニング専門誌や山岳誌、女性向けアウトドア誌、エリア情報紙の編集長を務め、現在はフリーの編集者&ライター。趣味は自転車、登山、オフロードオートバイ、クルマいじりやYouTube鑑賞など。

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