高速巡航で使える呼吸法、声を出すと効果的ってほんとう?|ラクになる呼吸テクニック
Bicycle Club編集部
- 2022年03月28日
トップ選手は呼吸のタイミング、テクニックを使い分けることでより楽に、パワーを出している。今回はJプロツアーにも参戦する“走れるドクター”、整形外科医の武井 裕さんに、高速巡航の走りが楽になる呼吸の使い分け実践法を解説してもらった。
高速巡航では、口すぼめ呼吸で息を吐き出す
「口すぼめ呼吸法は、大きく息を吸ってから、吐くときに口をすぼめて、強く長く息を吐きます。こうすると気道内圧が高められ、酸素を取り込みやすくなります。同時に息をしっかり吐き切るので、換気効率がよくなるメリットがあります。このときに声を出すと声帯が閉じて、さらに気道内圧が高まり、酸素が取り込みやすくなるのでお試しください」
医療現場でも使われる
気道内圧を高める呼吸法
気道内圧を高めることで、肺胞から血液に取り込む酸素を増やすことができる。さらに声を出すと、声帯を狭めることでさらに内圧を高められるメリットがある。
ポイントは圧をかけ、声を出しながら息を長く強くしっかり吐き続けること。中強度の負荷、FTPなど、継続できるギリギリのときに使うとより有効だ。
教えてくれた人
整形外科医 武井 裕さん
多忙な中トレーニングをこなし、現在JプロツアーチームVC福岡で走る。学生時代はバレーボールに取り組んでいたが、ケガから自転車に転向。スプリントを得意とする。
※この記事はBiCYCLE CLUB[2020年5月号 No.421]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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- CREDIT :
- TEXT:山口博久(編集部) PHOTO:荒木優一郎/管洋介 ILLUST:田中斉
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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