被視認性&意志伝達を可能にする、アクション系ライトの実力はいかに!?|安全な自転車通勤
Bicycle Club編集部
- 2022年04月23日
夜間や夕方・朝方の薄暗い時間帯は、事故が起こりやすい。サイクリストとしてリアライトや反射材の装着は必須だが、どのように付ければドライバーに有効に存在をアピールできるのだろうか?
最近増えているのが、加速度センサーを内蔵して減速時に明るく光るテールライト。この手のライトは、ドライバーへのアピール力も高いのか? 実際に走りながらチェックした。
減速を知らせるライトの効果は?
加速度センサーを内蔵し、減速時に明るく光るリアライトの有効性を検証。時速25kmで巡航する自転車が、ドライバー役からおよそ20mほど離れた場所で停止。その際のライトの光の見え方を確認した。なお検証は、街灯がない暗い場所で、自転車の後輪から後方20mの位置に立ち、目視で行った。
【ブレーキアクションライト】
減速時に明るく光るので気付きやすい
走行中に減速を感知すると明るく点灯し、停車時には明るく点滅する。この変化はドライバー目線でも非常にわかりやすく、はるか後方で距離をとっていてもわかるレベルだ。常時点灯だけ、もしくは常時点滅だけのライトより変化がある分目立ち、被視認性が高まる。
【方向指示ライト】
ドライバーからは細かすぎて見えない
バイクの傾きに応じて左右の方向指示器が出たり、減速時にはLEDがすべて点灯して知らせてくれるのだが、ドライバー目線では凝視しなければ表示項目の判別はやや難しく感じる。グループライドで後続に進行方向を知らせるようなシーンで生きてくるだろう。
反射板があれば点滅でもいい?
道路交通法では夜間走行時は前照灯の常時点灯に加え、赤色・橙色の反射材を後方に向けて装着するか、リアライトの常時点灯が義務。リアライトを1つだけ付けての点滅走行は多くの地域で道交法違反。反射板と併用する場合は、リアライトは点滅でもOK。またリアライトを複数付ける場合は、メインのライトを常時点灯させればサブは点滅でもよい。うまく組み合わせて安全に走ろう。
検証結果
点灯モードが切り替わることでドライバーへの注意喚起効果も(ハシケン)
ストップランプとして点灯モードが切り替わるタイプのリアライトは、ドライバーへの注意喚起効果が非常に高い。また、常時点灯や常時点滅するよりも目立つ。ストップランプだけでなく方向指示器の役割を担うLEDリアライトは、コンセプトとしてはおもしろいが、方向指示器としてはドライバー目線ではあまり見えなかったのが残念。
バイクの挙動に応じて点灯モードが変わるのは被視認性向上に効果的(浅野)
減速を感知すると点灯モードが変わるレザインのライトは、個人でも所有して使っているが、実際にドライバー目線で見たのは初めて。思いのほかドライバー目線でも挙動変化がわかったので、ドライバーへのアピール効果もかなり高いと感じた。常時同じように点灯・点滅するより光り方に変化があるほうが気付きやすいからだろう。
※この記事はBiCYCLE CLUB[2021年8月号 No.424]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT:浅野真則 PHOTO:ハシケン ILLUST:田中斉
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。