ロードレースでもモンゴル人選手が活躍! プロリーグに参戦する理由、なぜ日本なのか
Bicycle Club編集部
- 2022年04月17日
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国内自転車ロードレースの世界に、モンゴル人選手が参戦する。2022年シーズン元日本チャンピオンである佐野淳哉らが所属するレバンテフジ静岡に2人のモンゴルチャンピオンが加入することになった。モンゴルといえば横綱照ノ富士関をはじめ相撲では人材の宝庫として有名だ。いっぽう自転車では正直モンゴルの自転車競技事情について、日本では知られていなかったが、すでに日本国内でのUCIレースでは実績を残している。
さらにUCI(国際自転車連合)のロードレースエリート男子のアジアツアーランキングでも1位カザフスタン、2位日本に次いでモンゴルは3位になるなど、その存在は無視できない。
レバンテフジ静岡に新規加入した2人のモンゴルチャンピオン
元日本チャンピオンである佐野淳哉らが所属するレバンテフジ静岡に2022年シーズンから2人のモンゴルチャンピオンが加入した。
彼らは4月11日に来日し、自宅での隔離期間が終了してすぐにJCL(ジャパンサイクルリーグ)の開幕戦2連戦に出場。特にマラルは初日のカンセキ真岡芳賀ロードレースでアタックを繰り返すなど、積極的な走りを見せつけた。
1人目は現モンゴル個人TTチャンピオンで、先日開催されたアジア選手権ロードで8位に入ったバトムンク・マラルエルデン。
2人目は現モンゴル個人ロードチャンピオンのエンクタイヴァン・ボローエルデン。
それぞれマラル、エボとチーム内では呼ばれている。
そんなマラルとエボだが、特にマラルはツール・ド・とちぎでのステージ優勝や、大分アーバンクラシックで2位入賞、さらには2016年に伊豆大島で開催されたアジア選手権の男子U23個人TTでも優勝を飾っているなど、日本国内で開催されたUCIレースでも活躍を見せている。
少数精鋭なモンゴルの自転車競技事情
バイシクルクラブ(以下略) モンゴルの自転車環境はどうですか?
マラル
日本は道路が狭く、クルマが多いですが、それに比べるとモンゴルは道路が広く、交通量も少ないです。以前は危険だったんですが、今はとても走りやすいです。
モンゴルでの自転車競技について聞きます、自転車競技はメジャースポーツですか?
(マラル)
マイナーで競技人口もそこまで多くはないですが、強い選手が多いです。
自転車競技を始めたきっかけを教えてください。
(マラル)
15歳で自転車競技を始めました。祖父がスポーツコーチをやっていて、兄弟と同じように指導を受け、それが楽しかったのがきっかけです。
(エボ)
17歳で自転車競技を始めました。学校の大会で優勝することができたのがきっかけです。
アジアトップレベルな日本でチャンスを掴むために日本のチームへ加入した
日本のチームに加入しようと思った理由を教えてください。
マラル
日本はアジアの中でもトップレベルであり、UCIレースも多く開催されています。そんな日本で大きなチャンスをつかもうと思い、日本のチームに加入しました。
マラル選手はアジア選手権をはじめ、これまでも日本で開催されたさまざまなUCIレースを走っていますが、日本のレースにどんな印象を持っていますか?
マラル
モンゴルでは平坦なレースが多いんですが、日本では周回レースが多く、アップダウンもあり、ハードなレースが多いという印象を持っています。
エボ選手は日本で初めてのレースとして昨日JCLのレースを初めて走りましたが、どんな印象を持ちましたか?
エボ
入国したばかりでまだ日本のレースに慣れていなかったので、ハードに感じました。
アップダウンのあるようなハードなコースでアタックを繰り返すような走りが得意な2人
得意なレースタイプを教えてください
マラル
ワンデーレースでアップダウンがあるようなハードなレースが得意です。何度もアタックを繰り返すような走りが得意です。
エボ
私も同じです。
今シーズン、日本でどのような走りを見せたいですか?
マラル
まだ入国して1週間も経っていないので昨日は本調子ではなかったですが、これからコンディションを上げて、次のレースでは良いパフォーマンスを出せたらと思います。
エボ
今回が日本での初めてのレースだったので少し戸惑う部分もありましたが、次のレースではしっかりと実力が発揮できると思います。
JCL初戦2戦を積極的に走った2人、ツール・ド・熊野での活躍に期待
初めてのJCLのレースで何度もアタックを繰り返していたマラルとエボ。
入国したばかりで自宅での隔離期間が明けてすぐにレースとなったため本調子ではなかったとのことだが、見せ場を作る走りはさすがモンゴルチャンピオンといった印象を与えてくれた。
JCLの次戦は5月27日から開催予定のツール・ド・熊野を予定している。ツール・ド・熊野はUCIレースであるため、クラブチームであるレバンテフジ静岡の出場は4月17日時点では未定だが、仮に出場となれば二人のモンゴルチャンピオンがどのような走りを見せるのか注目だ。
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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