コツを体に覚え込ませる! ビンディングペダル安心着脱のテクニック
Bicycle Club編集部
- 2022年05月27日
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より遠くへより速く走れるようになりたいと思ったときがビンディグペダルデビューのタイミングだ。安心して脱着できるコツを紹介しよう!
着脱のコツを体になじませよう
「ビンディングペダルは専用シューズがセットになります。ペダルと足が固定されることで力が逃げず、効率的に伝えることができる、自転車をこぐことに特化したシステムです。ロード用とオフロード用があり、それぞれにメリットがあります。そもそも、近所を少し移動する程度ならフラットペダルにスニーカーのほうが気楽です。そのうえで、より効率的に力を伝え速く走りたいのであれば、ロード用ビンディグペダルが最適です」と、ペダルの選び方について説明してくれるのはプロコーチの須田さんだ。
今回はロード用ビンディングペダルの着脱のコツを教えてもらう。初めてのビンディングペダルデビューを考えているサイクリスト必見だ。
ビンディングをペダルに装着する方法
つま先で拾って、カカトを前斜め下へと踏む!
ペダルが下にある位置でペダルの先端にクリートのツメを引っ掛ける。シマノのビンディングペダルは先端がやや上を向くように設計されているためとらえやすい。
カカトをやや上げて、シューズの裏に付いたクリートのツメをペダル先端に差し込むイメージを持ちながら引っ掛ける。足首をコントロールしながら確実にとらえよう。
ペダルの先端をとらえたら、カカトを前斜め下へ落としながら足裏全体で踏み込むとスムーズに固定できる。このとき基本の重心位置は反対側の脚におくこと。
装着時のポイント
頑張ってペダルに装着しようとして荷重がペダル側に乗りすぎた瞬間、ペダル側へと倒れてしまうので注意。ペダルに力を入力する際も重心位置は反対側へ。
ペダルを固定するために踏み込むと車体ごと前方へ押し出されてしまいやすい。そこで、慣れるまではブレーキをかけた状態でペダルを踏み込むと確実に装着できる。
一般的にはビンディングペダル先端の穴に、クリートのツメを引っ掛けるという構造を頭でイメージしながら、その場で繰り返しペダルの先端をとらえる練習をしよう。
体を安定させながらペダルを外す方法
重心移動させながら足を着く!
初めてのビンディングペダルで不安が大きいのが外すときだ。全身をリラックスさせて、ペダルが下にある位置で外すようにする。交通量が少なく安全が十分に確保できる場所で行おう。
ペダルを外す動作は、カカトを外側へひねる足首をの内旋動作になり、日常では使わない動きのため繰り返し行なって体に覚え込ませることが大切だ。理論よりも実践重視で慣れたい。
サドルから腰を降ろして前方に足を着く。確実にペダルを外すことができるようになるまで繰り返し練習したい。公道デビューしてから立ちゴケするリスクを軽く考えないほうがいい。
慣れるためには練習が必要です
ペダルから足を外したあと地面に足を着くとき、脚を前方へ置くようにしながら、体をサドル前方へ移動してトップチューブ側で降りる。足元の路面状況も把握して安定して停止できる場所を選ぼう。
教えてくれた人
ウォークライド
須田晋太郎コーチ
ウォークライド シクロアカデミア、 日本スポーツ協会 公認自転車競技コーチ。10代のころから自転車競技に取り組み、実業団トップカテゴリーで活動後、トレーナーとして国内チームに帯同。現在、プロコーチとして幅広い層のサイクリストのコンディショニングやフィッティングサービスを行いながら、大磯クリテリウムや箱根ヒルクライムなど人気イベントも主催する。
https://walkride.jp/academia
※この記事はBiCYCLE CLUB[2021年2月号 No.430]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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