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ロングライドのムダな動きを改善できる!? パワーメーターを活用した超効率ライド

パワーメーターはレース志向のサイクリストのためだけのデバイスではない。ラクをして楽しく走りたいロングライド派にこそオススメしたい。その理由とは……!?

出力向上の点以外で活用、効率的な走りを身につけよう

パワーメーターをフル活用すれば、ロングライドも楽々!

一般的にパワーメーターとは、出力(ワット)を算出する計測デバイスだが、現在ほとんどのデバイスは出力以外にもケイデンスやスピード、トルクなども測定できる。

「パワーメーターを活用するメリットは、単純にパワーを上げるだけでなく、複数のデータから自分自身の走りを数値化できることです。出力、心拍数、ケイデンスなど基準となる数値を基にすると、ペースコントロールが下手なのか、ペダリングが下手なのか、機材のセッティングに無理があるのかなど、これまで苦しんでいた原因がわかってきます。フィジカル強化だけでなく、スキルを高めるためにも使えるのです」とプロ自転車コーチの須田晋太郎さんは言う。これらの原因を改善することで、最終的には強度一定で無理なく走り続けられる効率のいい走り方を身につけられる。これは、スピードだけでは難しくパワーという推進力の基準が重要だ。

「初心者の多くが、自分に何が不足しているのかを理解できていません。パワーメーターを出力向上以外の視点で活用することが大切です。ちょっとハイグレードなホイールを買うくらいならパワーメーターを買うことをオススメしたいですね」

フィジカル強化が目的ではない! 4つのパワーメーター活用術

パワーメーターは単純に出力(パワー)を表示できるデバイスではない。トレーニングに興味がないサイクリストでも、パワーメーターを活用することで自分自身がふだんどのようなライディングをしているのかが明らかになり、走りの改善と効率化に役立つ。ここではその活用術を紹介しよう。

最適ペースで走るためのエコメーターになる!

初心者の多くがスピード(速度)を意識しすぎて、速度が低下すると出力を上げがちだ。ただし、速度は勾配や風向きなどによって変化するため、体力の消耗を防ぐためには出力を一定に保つことを意識しながら走りたい。速くてかつ苦しくないギリギリのペースを、感覚ではなく数値から見つけることができる。

適切なギヤチェンジの調整方法がわかる!

パワーとケイデンスの双方をチェックすることで、勾配の変化や向かい風や追い風によるスピード変化に合わせた適切なギヤ選びと変速タイミングを知ることができる。ケイデンスだけを90回転などと決めて一定をキープしたとしても、そのときパワーが落ちていては意味がない。ギヤチェンジでトルクを調整するのが大切だ。

機材(ギヤ比)が明確になる!

上り坂でもペダル1回転あたりのトルクを高めれば、仮にケイデンスが落ちても出力をキープできる。ただしケイデンスが落ちすぎてしまうと体へのダメージが大きくなる。このとき、単純に体力の問題だと片付けずに、ギヤ比が上りに対応していないことに気づくべき。軽いギヤへ変更することも走りの効率化に欠かせない。

計画的なダイエットの指標になる!

パワーメーターの特徴的な数値として仕事量(kJ)がある。これは、自転車にどれだけ力を加え、どれだけ距離を移動したのかを示す。この数字は一般的な消費カロリー(kcal)とほぼ同じになり、1回の運動で消費される正確なエネルギー量だ。心拍計からも推定消費カロリーを算出できるが、パワーメーターのほうが正確だ。

今の走りの改善点がわかる=さまざまな数値から効率的な走りを追求できるということだ。さまざまな計測値を活用して、ライドに役立てよう!

教えてくれた人

自転車プロコーチ 須田晋太郎

ウォークライド シクロアカデミア、 日本スポーツ協会 公認自転車競技コーチ。10代のころから自転車競技に取り組み、実業団トップカテゴリーで活動後、トレーナーとして国内チームに帯同。現在、プロコーチとして幅広い層のサイクリストのコンディショニングやフィッティングサービスを行いながら、大磯クリテリウムや箱根ヒルクライムなど人気イベントも主催する。
https://walkride.jp/academia

※この記事はBiCYCLE CLUB[2021年2月号 No.430]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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