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ツール・ド・熊野はネイサン・アールがTOJに続き2冠、最終ステージはカバナが勝利

いよいよ3日間の集大成を迎えるツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2)第3ステージが和歌山県太地町で開催。中盤にできた先頭集団が最後まで逃げ切り、ライアン・カバナ(ヴィクトワール広島)が8人によるスプリントを制した。個人総合では、前日リーダージャージを獲得したネイサン・アール(チーム右京)が守り切って初優勝を遂げた。

横山が一時バーチャルリーダー、集団が猛追も8人が逃げ切り

太地半島をぐるりと囲むような10.5kmのコースを10周回する104.3kmで行われた第3ステージ。海沿いは緩やかな上り、内陸側へ入るとテクニカルなダウンヒルも待ち受け、海岸線ならではの起伏に富んだコースレイアウト。休みどころがなく、これまで幾度となくサバイバルなレースが展開された。

©︎ TOUR de KUMANO 2022

2日間のステージを終えて、個人総合成績は僅差の争い。アールをトップに8位までの選手が10秒以内にひしめいている。そのため、中間スプリントポイント、フィニッシュで設定されるボーナスタイムを奪い合うことが予想された。最終ステージフィニッシュまでイエロージャージの行き先は不透明だ。

連日の好天に続き、最終日も強い日差しが太地半島を照らす。穏やかな潮風を受けながら選手たちは周回コースへ。リアルスタート後から集団は活発に動き、スピードが落ちることはない。太地の町を1列棒状の集団が駆け巡る。

©︎ TOUR de KUMANO 2022

2周回を過ぎるとチームブリヂストンサイクリングが集団先頭へ出て、集団をコントロール。総合成績7位につける松田祥位のジャンプアップを狙う構えだ。チームブリヂストンサイクリングが先頭を固めたまま、この日1回目の中間スプリントポイントへ。狙いどおり松田が先頭で通過し、ボーナスタイムを3秒を獲得。2位にはチームメートの窪木一茂が続き、ボーナスポイントを他チームに譲らない。このあと、ペースがやや緩んだ集団から門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPO デヴェロップメントチーム)ら7名が集団からの抜け出しに成功。次周には、横山航太(シマノレーシング)、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)、カバナが合流し、総勢10人の先頭集団となる。

©︎ TOUR de KUMANO 2022

6周回目、先頭では2回目の中間スプリント争いがおこなわれ、カバナ、マンセボ、横山の順で通過。メイン集団ではスプリントポイントの獲得を断念したチームブリヂストンに変わり、愛三工業レーシングがコントロールを開始。この時点で先頭集団とのタイムギャップは45秒。

8周回目まで愛三工業レーシングがコントロールを担うがタイム差は1分前後を推移。リードを保つ先頭集団では、総合タイム差46秒で10位につけていた横山がバーチャルリーダーとなった。

©︎ TOUR de KUMANO 2022

しかし、9周目に差し掛かるとメイン集団ではアール擁するチーム右京が牽引を本格化し、横山ら先頭集団の追撃を開始。キナンレーシングチーム勢もチェイスに加わりながら最終ラップへと突入した。

©︎ TOUR de KUMANO 2022

一足先に最終ラップを迎えた先頭集団では、アタックと牽制を繰り返し、門田、横山、カバナ、マンセボ、中井唯晶(シマノレーシング)、山田拓海(エカーズ)、入部正太郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)の7人が残る。メイン集団に対して約20秒のリードをもって最終局面へと入っていった。

©︎ TOUR de KUMANO 2022

睨み合いが続いた中、残り500mでしびれを切らした横山が流し気味に先行。するとその脇からカバナがスプリントを開始。マンセボが追いすがるも、カバナはステージ優勝を確信。ヴィクトワール広島にUCIレース初勝利をもたらした。その7秒後にメイン集団がなだれ込み、このグループで終えたアールはステージ10位でフィニッシュ。個人総合優勝を決めた。

©︎ TOUR de KUMANO 2022

ステージの着順、中間スプリントポイントの通過順によるボーナスタイムが反映され、総合順位が大きくシャッフル。優勝のアールに続き、松田が前日終了時の7位から2位にジャンプアップ。3位には小林 海(マトリックスパワータグ)が入った。また、この日ステージ優勝を果たしたカバナはポイント賞を獲得。新人賞も入れ替わり、先頭集団で戦った山田がホワイトジャージに袖を通した。

個人総合優勝を獲得したアールは「とても難しく、エキサイティングだった。中間スプリントも含め、気を抜けないレースだったけど、チームメイトが上手くレースをまとめてくれたおかげで優勝できた」と表彰台でコメント。

©︎ TOUR de KUMANO 2022

3日間ながら濃密でめまぐるしい展開を見せたツール・ド・熊野が閉幕。先のツアー・オブ・ジャパンに続き、持ち前のチーム力を発揮したチーム右京が国内UCIステージレースで2つのイエロージャージを持ち帰った。

ツール・ド・熊野2022 第3ステージ結果

1 ライアン・カバナ(ヴィクトワール広島)2:33’02”
2 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)ST
3 中井唯晶(シマノレーシング)
4 門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPO デヴェロップメント)
5 山田拓海(エカーズ)
6 入部正太郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)
7 横山航太(シマノレーシング)
8 松田祥位(チームブリヂストン)+0’07”
9 岡 篤志(EFエデュケーション・NIPPO デヴェロップメント)ST
10 ネイサン・アール(チーム右京)

個人総合時間賞

1 ネイサン・アール(チーム右京)7:43’09”
2 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)+0’04”
3 小林 海(マトリックスパワータグ)+0’06”
4 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+0’07”
5 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+0’11”
6 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)+0’12”
7 山本大喜(キナンレーシングチーム)ST
8 ベンジャミン・ダイボール(チーム右京)+0’16”
9 横山航太(シマノレーシング)+0’39”
10 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)+0’58”

ポイント賞

ライアン・カバナ(ヴィクトワール広島)30pts

山岳賞

山本大喜(キナンレーシングチーム)20pts

U23賞

山田拓海(エカーズ)

チーム総合

マトリックスパワータグ 23:09’45”

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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