全日本自転車競技選手権大会、女子ロードレースWE+WU23の実施を見送り

6月18日、日本自転車競技連盟（JCF）が6月25日（土）に広島県三原市・広島県中央森林公園で開催予定だった「第 90 回 全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース」のうち「個人ロード・レース WE（女子エリート）＋WU23（女子23歳未満）」の開催見送りを発表した。個人ロード・レースWE +WU23の順延については現在検討中だが、現時点での見通しは立っていないという。

また、大会特別規則としていた「個人ロード・レース特別規則」第2項「2　チームカーは競技に随行できない」の削除も発表。このチームカーに関する特別規則について、選手から公益財団法人日本スポーツ仲裁機構（JSAA）に仲裁申請があり、このことが今回の個人ロード・レース WE WU23の順延となった理由の発端となった模様だ。参加予定だった35人の選手への影響が懸念される。

「チームカーは競技に随行できない」という特別規則について
取り消しを求めた選手からの訴えに対しJSAAの仲裁があった

JCFの発表によるとおもな順延の理由は「チームカーは競技に随行できない」というルールに対して、女子エリートレースにエントリーしていた選手（選手A）が公益財団法人日本スポーツ仲裁機構（以下 JSAA）に 当該特別規則の取消を求めて、６月10日にJCFを被申立人として緊急仲裁を申し立てをし、その審理の結果6月18日JSAAは選手Aの申し立てを認め、JCFに対して当該特別規則変更を制定する決定を取り消すという内容の仲裁判断がなされたためとのこと。

しかし、JCFとしては今回コースとなる広島県中央森林公園では下り坂で見通しの悪いワインディング部分も多々あり、レースに4輪車が入ることで選手に危険を及ぼす可能性が高いと判断した。そこで特別規則の取消を求めたA選手が参加する予定だった個人ロード・レースWE+WU23のみが見送りの対象となった。

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