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電動アシストバイクで行く、伊豆・井田のおいしい天然塩すくい&絶景ツアー

静岡県伊豆エリアを楽しむ電動アシスト付きスポーツ自転車、いわゆるeバイクを使ったツアーが注目されている。そのeバイクで行く井田塩すくい&工場見学にライター坂本が参加、そのおいしさからシェフも注目している「井田塩」、その塩すくいを体験してきた。さらに景勝地・大瀬崎では西伊豆の絶景も堪能、自分の脚で走って風を感じられるeバイクツアーならではの楽しみを紹介しよう。

シェフも注目の「井田塩」すくいを体験する。

海から峠、それに風まで、伊豆の素晴らしさを堪能できる自転車旅

駿河湾を望む。夏雲がかかっているが、晴れていればこの奥に富士山がきれいに見える。

今回参加したツアーはHISが企画する「富士シーサイドサイクリングツアー井田塩すくい&工場見学」だ。集合場所である伊豆の国市にあるメリダXベースは自転車のレンタルやツアーを行っている。

メリダXベースを出発し駿河湾に向かう。海岸線を走る静岡県道17号線を西に向かって走り、大瀬崎の峠を越えて井田にある塩工房「おくだ荘の井田塩」へ。そこで天然塩をつかったランチを堪能できる。

さらに景勝地で有名な大瀬崎では峠道を上り大瀬崎神社へ立ち寄る。そこからは再び海岸線の綺麗な眺めの道を通りメリダXベースへ帰ってくる。距離にすると約55㎞のツアーだ。

55km! 脚に自信が無くても安心のeバイク

距離が55kmというと、普段から自転車に乗っている方や運動をしている人からすると問題ないかもしれないが、自転車に乗り慣れていない人からするとなかなか長く感じる距離。そこを解決するのが、今回のツアーの大きな特徴の一つでもあるeバイクレンタルだ。本ツアーにeバイクレンタルはすでに含まれており、自転車をまだ始めたての人や運動の初心者の方も安心して参加できる。女性向けに足を高く上げて跨がなくて良いステップスルータイプのバイクもある。ほかにも一般的なクロスバイクやロードバイクタイプもある。

今回筆者が乗ったeバイクのミヤタ・クルーズ。100km以上の連続走行も可能。
メリダ・eパスポートは女性も安心のステップスルー型のアシストバイクだ。

ツアースタート! レクチャーを受けいざ出発!

朝の9時にメリダXベースに集合した後、eバイクの使い方のレクチャーを受けた。筆者はeバイクが初体験だったが、その操作方法に難しい点は一切なく、普通に自転車に乗れる人であれば何も心配はない。また、事前に身長などを聞かれ、サドル高などを体にフィッティングしてくれる。

基本的な使い方から丁寧に教えてくれる。右は本ツアーのガイドを務めるMERIDAの村井さん。
この日は晴天に恵まれ出発することができた。

海の風をいっぱいに受ける楽しさ

海岸沿いでもeバイクのアシスト効果で失速を気にせず風を全身で感じることができる。

出発してまず思うのは、やはりeバイクの走りの軽さだ。もちろん車体自体は普通のロードバイクと比べると重いのだが、アシストの力がすごい。ペダリングが軽い軽い。坂道の途中で止まってスタートすることも余裕でできる。これなら女性やお年寄りでも無理なく乗れるだろう。

出発してから6km程で海岸沿いの道に出る。駿河湾は水深2,500mに達する日本一深い湾と言われる。そのため、海岸から沖に向かって一気に深くなるからか、海面の色が違うところもあり見ていて面白い。また、ところどころに養殖場があった。地元の方の話によると、アジやタイの養殖が盛んとのこと。

eバイクで余裕があり周囲を見ながら走れることで、いろいろなことに気付ける。海岸は風が比較的強いが、eバイクの電動アシストの効果で全く苦にならず逆に気持ちいい。昨今のロードバイクはいかに風の影響を受けないようにするかを考え空力性能を追求しているが、改めて自転車で全身に風を受ける楽しみを感じられた。

5~10kmの間隔で休憩ポイントも作ってくれるから安心。左奥に見えるメリダのサポートカーも伴走してくれる万全の体制だ。
休憩地点のお店では静岡県産みかんを使ったみかんジュースが買える。

大瀬崎の峠越え

このツアーの目的地である井田に向かうまでの間、大瀬崎に名も無き峠がある。このツアーで一番の難所といえるだろう。3km弱ほどの距離で約200mを上る立派な坂だ。自転車に乗り慣れていない人が足をつかずに上るのは至難といえるはずなのだが、ここでもeバイクが難なく上まで連れて行ってくれた。恐るべきeバイクの威力。脚力に自信がなくても問題なく上れるはずだ。

結構な斜度の上りだが、eバイクの力を借りることで楽々上れた。
峠の上からは美しい大瀬崎の地形が一望できる。

内湾の透き通った海水から作る「おくだ荘の井田塩」でランチ

峠を越えしばらく下り坂を楽しんだ後は目的地である井田に到着する。そこにある民宿おくだ荘の方々が作る「おくだ荘の井田塩」の工房を訪ねた。塩づくりについて実際の作り手の方から話を聞くことができ、塩すくい体験もできる。井田海岸は内湾のため波が立ちづらく、その透明度の高さからこの美しい色は「井田ブルー」と呼ばれている。この「美しい海水を汲み上げ薪の火力でひたすら煮詰める」ことで作られるのが「井田塩」だ。そのこだわりはぜひ現地で聞いてみてほしい。また、ここでできた塩を使ったランチが待っているが、なんとこの工房の弓削さんの手作りだ。まろやかな塩をつかった料理でおいしくエネルギーを補給できた。

「みんな富士山と海ばかり見るけど、伊豆は他にもきれいな自然はいっぱいあるからもっと色々見てほしい。秋の紅葉は11月の頭頃まできれいだし、冬には菜の花を植えているからいつでもぜひ遊びに来てほしい」と弓削さん。伊豆の見どころはまだまだ多そうだ。

お話を聞きながら窯から塩をすくっていく。
この日のランチ。メニューは決まっておらず、その季節の食材を使い用意しているとのこと。懐かしい味と伊豆の空気で心も含めてエネルギーを補給できた。
弓削夫妻がお出迎え。「家族だと思って、実家に帰ってくるような気持ちで皆さんに来てほしい」。

大瀬崎の神社と伊豆七不思議

井田にてランチを堪能した後は同じ道で戻っていく。向きが変わるだけで道の印象が異なり、往路で気になったものを復路でもう一度確認できる。こう思うとピストンタイプの行程も面白いものだ。また、復路では大瀬崎の先端まで行き大瀬神社を訪ねた。

近くに自転車を停め大瀬神社まで歩く。道のすぐ横はもう海だ。
境内へ向かう階段。この日は海水浴客も多くいたが、ここだけは急に静かで良い雰囲気。
ここ大瀬神社では走行安全のお守りを売っている。ロードバイクの刺繡が入っている珍しいお守りだ。

大瀬神社に並ぶように池もある。「大瀬の神池」と言われるこの池は「伊豆七不思議」のひとつに数えられている。ここ大瀬崎は、海に向かって突き出た地形をしており、周囲のほぼすべてが海で囲まれている。そのような地形の場合、地下から湧き出す水は当然のことながら海水であることが普通だ。しかし、なんとこの神池は淡水。淡水が何故かこの場所に湧き出ている。長年その理由が探られているが、明確な答えはまだ見つかっていないとのことだ。ぜひこの不思議な場所を体験してほしい。

筆者の想像以上に大きさだった神池。淡水だと証明するためと言わんばかりに鯉がいる。

ツアー終了! 最後にはもちろん……

海岸沿いを走り抜け、出発地でもあるメリダXベースに戻ったのはちょうど予定どおりの17時。ツアーガイドの見事な時間管理に驚かされた。

今回のツアーではまだ伊豆の一部しか味わっていないが、伊豆の自然の気持ちよさや人の温かさを存分に楽しむことができた。本日のツアー以外にもまだまだコースはあるので気になる方は詳細をWEBサイトにて確認してほしい。そしてこのツアーには最後に温泉の入浴まで含まれており至れり尽くせりだ。伊豆まで来たからには温泉も楽しんでから帰ろう。

MERIDA X BASEに併設する「HESO HOTEL」で温泉に入れる。とろみがある温泉で肌もきれいになりそうだ。疲れを癒し帰路についた。

ツアー概要「富士シーサイドサイクリングツアー井田塩すくい&工場見学」

  • 開催日:2022年9月24日(土)・10月8日(土)・11月19日(土)
  • 料金:7,800円(大人お1人さま)
  • 定員: 5名さま / 最少催行人員:4名さま
  • コース:MERIDA X BASE(集合)→①おくだ荘の井田塩(体験)→昼食→②大瀬神社→MERIDA X BASE(解散)

協力:伊豆の国市観光協会

ツアーの詳細はこちら!株式会社エイチ・アイ・エス
https://www.sports-his.com/marathon/month/09/itashio.htm

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PROFILE

坂本 大希

坂本 大希

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

坂本 大希の記事一覧

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

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