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ジャパンカップに参戦する海外チームが決定、UCIワールドチーム含む10チームが出場

国際自転車競技連合(UCI)より、ワールドツアーに次ぐ“プロシリーズ”に日本で唯一認定された、アジア最高位のワンデーロードレース「ジャパンカップサイクルロードレース」に出場する海外チームが発表された。3年ぶりの開催となる今回は、全日本王者、新城幸也が所属するバーレーン・ヴィクトリアスをはじめ、トレック・セガフレード、コフィディスなど豪華チームが出場予定だ。以下、プレスリリースより。

海外チームが決定、世界の疾走(かぜ)を体感せよ

「2022ジャパンカップサイクルロードレース」に出場する海外チームが決定しました!

世界トップカテゴリーであるUCIワールドチームからは、2015・2019年2大会優勝のバウケ・モレマ(オランダ)が所属する「トレック・セガフレード」、今季全日本王者・新城幸也の所属する「バーレーン・ヴィクトリアス」、自転車王国フランスのレースシーンを支えてきた老舗チーム「コフィディス」、中根英登の凱旋が期待される「EFエデュケーション・イージーポスト」。

さらには、ツール・ド・フランスを4回制したクリストファー・フルーム(イギリス)を擁する「イスラエル・プレミアテック」、今季限りで引退を表明しているフィリップ・ジルベール(ベルギー)の出場が期待される「ロット・スーダル」の合計6チームが参戦。

UCIプロチームからは、ジャパンカップではおなじみの「チーム ノボ ノルディスク」と、初出場となるスペインのチーム「エウスカルテル・エウスカディ」、UCIコンチネンタルチームから2チームの計10チームが宇都宮に集結します。

海外出場チームも決定し、3年ぶりの開催に期待が膨らむジャパンカップ。今後の出場選手の発表にも、ぜひご期待ください!

UCI WorldTeam UCIワールドチーム(6チーム)

TREK – SEGAFREDO(TFS/USA)
トレック・セガフレード(アメリカ)

アメリカの自転車ブランドのトレック社と、イタリアの飲食チェーンのセガフレードザネッティ社が共同でメインスポンサーを務める。山岳、平坦ともに得意とするチームで、古賀志林道のアップダウンや宇都宮中心市街地のクリテリウムでも実力を発揮するはず。もっとも、エース格のバウケ・モレマ(オランダ)は、ジャパンカップ2015年大会と2019年大会の2回優勝。宇都宮での戦いを知り尽くしており、3度目の優勝をかけて来日することに期待。今年のツール・ド・フランス第13ステージ優勝のマッズ・ピーダスン(デンマーク)などタレントが控え、ぜひともベストな布陣を組んでほしいところ。

BAHRAIN VICTORIOUS (TBV/BRN)
バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)

その名のとおり、中東バーレーンの国家プロジェクトによるサイクリングチーム。注目は何といっても、新城幸也の走りだ。2015年には優勝まであと一歩まで迫り(3位)、「今年こそ!」との期待も高まる。今季は全日本選手権で優勝しており、日本チャンピオンジャージでの凱旋も待ち遠しい。チームは山岳を得意としており、今年のジロ・デ・イタリア個人総合3位のミケル・ランダ(スペイン)や、同じくミラノ〜サンレモで勝ったマテイ・モホリッチ(スロベニア)が来日できれば優勝候補に挙がる。今大会の出場予定チームでは群を抜くチーム力を誇る。

COFIDIS (COF/FRA)
コフィディス(フランス)

メインスポンサーはフランスの消費者金融会社。現体制での運営は1996年からで、スポンサーの移り変わりが激しいロードレース界にあって古参のチームであり、自転車王国フランスのレースシーンを⻑く支えてきた。チームリーダーのヨン・イサギレ(スペイン)は上り・下りとも得意とし、ジャパンカップのような一発勝負のレースで強さを発揮する。シモン・ゲシュケ(ドイツ)も今年のツール・ド・フランスで山岳賞争いを繰り広げるなど、上りへの対応力は高い。若手のヴィクトル・ラフェ(フランス)やアクセル・ザングル(フランス)も成⻑しており、日本で大仕事をやってのける可能性を秘めている。

EF EDUCATION – EASYPOST(EFE/USA)
EFエデュケーション・イージーポスト(アメリカ)

世界最大規模の語学学校ならびに留学エージェントのEFエデュケーションファースト社と、ソフトウェア開発を専門とするイージーポスト社が共同スポンサーを務める。チームとしてはジャパンカップで何度も来日しており、日本でのファン獲得にも熱心。日本のレースシーンから羽ばたいた中根英登(日本)の今大会への凱旋も期待が膨らむ。その他、日本人スタッフが多数所属しており、彼らの活躍を目にする絶好の機会だ。今年のツール・ド・フランスではマグナス・コルト(デンマーク)がステージ1勝を挙げ、明るいキャラクターも相まって世界的な人気に。あの愛嬌を日本でも見られるだろうか!?

ISRAEL – PREMIER TECH(IPT/ISR)
イスラエル・プレミアテック(イスラエル)

イスラエルの国家プロジェクトに、カナダの農業・園芸関連企業のプレミアテック社が参画する形で現体制のチームとなる。目玉は、ツール・ド・フランスを4回制したクリストファー・フルーム(イギリス)の来日があるか。2019年に負った大ケガからの回復途上にありベストコンディションではないが、親日家としての一面を持つだけに多くの日本のファンを喜ばせてほしい。一発勝負のレースに強いマイケル・ウッズ(カナダ)や、今年のツール・ド・フランスでステージ優勝したサイモン・クラーク(オーストラリア)、ユーゴ・ウル(カナダ)らが出場となれば、優勝候補の一角に。古賀志林道を攻略できるだけの戦力はそろっている。

LOTTO SOUDAL(LTS/BEL)
ロット・スーダル(ベルギー)

ベルギーの宝くじ公社ロット社と、シーリング・コーキング材を製造・販売するスーダル社が共同でタイトルスポンサーを務める。チームのルーツは1985年からと⻑く、運営母体を変えながらもトップチームを維持してきた。しかし、ここ数年は調子が上がらず、UCIワールドチームからの陥落危機にある。そのため、ジャパンカップには世界トップクラスの座維持をかけてやってくる。目下の注目は、今季限りで引退を表明しているフィリップ・ジルベール(ベルギー)が来日するか。2011年には伝統の「アルデンヌクラシック」を全制覇し、2012年には世界王者にも輝いたビッグスター。出場が決まればキャリア最終レースとなる公算が高い。

UCI ProTeam UCIプロチーム(2チーム)

EUSKALTEL – EUSKADI(EUS/ESP)
エウスカルテル・エウスカディ(スペイン)

バーレーン・ヴィクトリアスに所属するミケル・ランダが立ち上げたスペイン・バスク州の自転車財団「フンダシオン・エウスカディ」を母体とし、同州の通信事業会社エウスカルテル社がメインスポンサーとして参画する。スペインで最もサイクリング熱が高いバスク州の支援を受け、所属選手もほとんどが同州で生まれ育った選手で構成される。チームとしての大きな成果こそあまりないが、フアンホセ・ロバト(スペイン)やルイスアンヘル・マテ(スペイン)といったベテランが若い選手たちを引っ張る。バスク出身の選手たちは伝統的に上りに強く、古賀志林道から世界へ羽ばたく選手が出るかもしれない。

TEAM NOVO NORDISK(TNN/USA)
チーム ノボ ノルディスク(アメリカ)

所属選手全員が1型糖尿病患者からなるプロサイクリングチーム。メインスポンサーのノボノルディスク社は糖尿病領域をメインとする製薬会社である。チームのミッションは、「糖尿病とともに生きる人々を元気づけ、治療に積極的に取り組み、それぞれの人生の目標に向けて生きていくことを応援する」。チーム、そして選手たちは世界各地のレースを転戦し、そのミッションを体現している。ジャパンカップの常連チームでもあり、2014年以降連続出場中。このチーム一筋で10年目を迎えたイタリア人ライダー、アンドレア・ペロン(イタリア)がエースとして奮闘している。

UCI ContinentalTeam UCIコンチネンタルチーム(2チーム)

LJUBLJANA GUSTO SANTIC(LGS/SLO)
リュブリャナ・グスト・サンティック(スロバキア)

スロベニアの首都・リュブリャナを本拠地とするサイクリングチーム。チームバイクのグストは台湾のブランド。同国を代表するチームであり、今をときめくロードレース界のスター、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)も若き日はこのチームで鍛錬を重ねた。2018年大会ではチームの一員としてジャパンカップにも参戦(11位)。また、栃木県出身の雨沢澤毅明さんが2019年から2年間所属したことも、多くの人になじみ深い。今季はカルロ・ジュリセヴィッチがスロベニア選手権を制覇。チャンピオンジャージでの来日に期待が膨らむ。

TERENGGANU POLYGON CYCLING TEAM(TSG/MAS)
トレンガヌ・ポリゴン・サイクリング・チーム(マレーシア)

自転車競技が国技のマレーシアを代表するロードレースチームで、UCIアジアツアーを中心に各地を転戦し好成績を挙げている。マレーシア人ライダーはもとより、経験・実績が豊富な他国籍の選手も所属しており、山岳・平坦とレイアウトを問わず力を発揮する。メトケル・エヨブはアフリカの雄・エリトリア出身で、登坂力はUCIワールドツアー勢にも引けを取らない。古賀志林道での上りっぷりに注目だ。スプリンターのサレー兄弟はそのスピードと勝負強さでマレーシアの国⺠的英雄。ともに数年来、日本のレース出場を熱望しており、来日が決まればクリテリウムの優勝候補に挙がる。

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2022年09月22日

JAPAN CUP公式サイト

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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