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【OMM参戦記 後編】バイク乗り換えたのにけちょんけちょんにやられたってよ?

7月23~25日の3日間、長野県の白馬地方で行われたランとバイクのイベント「OMM LITE/BIKE」。ここでは長野県伊那と松本で自転車とアウトドアを扱うショップCLAMPのスタッフ新井さんが参戦レポートをお届け。OMM参戦記、2日目のレポート後編です!

グラベルバイクに乗り換えて勝利!……のはずが

初参戦で準優勝した昨年の栄光を引きずり余裕をぶっこいた結果、7位と撃沈してしまった初日。僕達は2日目だけでも1位を獲得するべく、プライドともいえる26インチのold mtbを乗り捨て、3人全員がグラベルバイクに乗り換えるという裏技を使いました。とはいえ結果から言うと初日に引き続き惨敗してしまいました。

というわけで、後編は女子チームのハプニングも織り交ぜつつ、男子チームのやられっぷりをお届けします。余裕がなかったので写真も少なめです(笑)。

後編を読んで前編が気になった方は、ハプニング多めの1日目もぜひチェックしてみてください。

▼「OMM LITE/BIKE」前編はコチラから。

笑いあり涙ありのOMM LITE/BIKE 参戦レポート! 前編

笑いあり涙ありのOMM LITE/BIKE 参戦レポート! 前編

2022年08月18日

なんでバイクを乗り換えちゃったの?

僕達は3人とも、普段乗っている700Cや29インチといったホイールサイズのバイクと、26インチのバイクを真剣に比較したことがありませんでした。ダートジャンプや街乗りでは26インチMTBを使用していますが、それらの使い方では「26インチって小回りが効くし意外と早くて使いやすいことこのうえなし」というポジティブな感想しか出ず、今大会で長距離を走ってみて初めて、そのネガティブな側面に気づくことができました。

「レースを勝つために組み上げられたバイク」という存在のかっこよさと、「これがOMM優勝バイクになるんだ」という誤った算段ゆえ、組んだ後に長距離を乗ることなどせず、レースが実質シェイクダウンになってしまったのが敗北の原因です。

なんだかんだ言って、組み上がったバイクはかっこよかったのです

大会1日目の中盤に差し掛かる頃には「26インチもっと速いと思ってた」「26インチもっと楽しいと思ってた」などマイナス発言がどんどん飛び出す始末。レースが終わって他のメンバーとスペアで持ってきていたグラベルバイクに跨った瞬間、「これは速すぎるよ?」「こんなの乗ったらブラジルまで飛んで行っちゃうよ?」とたった数百メートルで大径ホイールの転がりの良さを再認識し、グラベルバイクへの乗り換えが一瞬で決定したのでした。

代表のタケさんも流石にツっこんでいた?と思われる一枚(笑)

レース2日目スタート!

1日目とはスタート順が逆になっていたので、僕達のチームは第1組でスタート。

前日はバーベキューの後お腹いっぱいでぐっすり寝たので、身体は軽々、ついでにバイクも軽々になり、レース開始から1日目よりも飛ばしていきます。

女子チームの大矢ちゃんもCG(CLAMPオリジナルグラベルバイク)にお乗り換え

ゲートを出たらすぐに前を走るチームを次々パス。26インチMTBよりも踏んでいないのに全然速い、そんな調子の良さに3人で笑いながら「これは流石に勝てる!」と早くも余裕ぶって、1日目と同じく北側のCPをテンポよく取っていきました。

改めて考えてみても、26インチのバイクが良くないと言う訳ではないのですが、700Cのグラベルバイクと比較してしまうとその差は歴然。1日目に約1時間かけて取っていたポイントが、40分弱で獲得できてしまいました。

舗装路のスピードは当然上がり、林道やダートも大きな外径を生かして、石や段差に邪魔されずどんどん転がっていく。つまり、必要なパワーは少ないのにバイクが安定していることで、脚や腕の疲れ方が全然違う。そんな想像以上の差を体感した僕達は、口をそろえて「なんでこのサイズが主流になったのかよく理解できるよね」「踏めばなんでも速いとか言うけど、そんなのは極論でそこには埋められない差があるよね。」とグラベルバイクに感動しながら走っていたのでした。

初日に使った26×1.95のタイヤ。OMMには合いませんでした!

慣れた感覚と抜群の進みぐあいのおかげで負担がかなり軽減され、そのうえ時間に余裕ができたことで、3人ともレース前半からとても冷静でした。相談の結果、前日よりも北側のCPを少なめに回り、体力と時間を多めに残した状態でより平坦な南側のCPをたくさん取る作戦に。

前日は序盤から力尽きていた兵藤も元気そうで、南側へと続く上り坂も2日目はいいペースでクリア。南エリアのCPは、初めて訪れる場所もあったので多少は迷いましたが、それでもそこそこのペースで回収する事ができました。

このままいけば2日目の優勝はいけるかもしれない!そう期待して、最後に残していた高得点CPが獲得できる山へと僕達は向かいました。

高得点CPはかなり見つけづらいと他チームからの情報が入っており、初日に取っていないこともあるので、時間を多めに割きたかったところですが、CPがある山の麓に着いたころには、結構ギリギリの時間。迷っている暇はないと言って、地図読み役の寺尾がすごい勢いでバイクを担いでトレイルを先導していきます。

シクロクロッサーでもある寺尾、軽々とバイクを担いで上っていきます

慣れない歩きで苦労しましたが、高得点を信じて上った矢先、気づけばCPを通り過ぎており、その先にあった舗装路まで出てきてしまいました。焦って地図を読みなおしますが、3人で読んでも途中のどこにあったのか全く分からず、泣く泣く諦めてゴール地点へと向かうことに。初日よりも潔く諦めたつもりでしたが、ゴールしてみると残り時間1分46秒。意外とタイムアウトギリギリでした。

そのころ女子チームはというと、そもそも2日目はのんびりレースを楽しむ作戦に切り替えていたようで、川遊びを満喫していたそうです。満喫していたら、大矢ちゃんが買ったばっかりのサングラスを落として流されて無くすというハプニングがあったそうです。

それで無くさない訳がないでしょ、という見事なコケっぷり(笑)

こうして僕達の2日目は終了。得点は550点、順位は5位。最後の高得点CPが取れていれば、2日目は1位でした………。

女子チームは総合で女子の部4位という好成績を収めていましたが、女子の部は全部で7チームだけのエントリーだったらしく、素直に喜んでいいのか迷っていましたが、そこはみんなで「めっちゃスゲー!」と言って祝福しました。ゴール後のやり切った表情と笑顔で、作戦通りレースを楽しめたのが伝わってきますね。

ゴール後の女子チーム。「走り切ったどー!」って聞こえてきそうないい表情

僕達男子チームは裏技まで使ったのに2日目もリベンジならず、悔しながらに総合順位6位で今年のレースを終えました。

感想と反省

まず感じたのは、なんと言ってもグラベルバイクが最適なレースだったということ。昨年はCLAMPオリジナルグラベルバイクのCGで出場したのですが、準優勝できたのはバイクのお陰によるところが大きかったんだなと痛感しました。

2日目使用したスペアバイクのように、700×40Cのサイズでも問題はありませんが、CGのように29×2.2インチのサイズがあると、シングルトラックやトレイルをガンガン攻めれて、スピードに乗ってしまえば舗装路も速いので、OMM BIKEには最適だと思いました。

実際、ブース出店した際に見にこられた選手のなかには、CGを見るなり「このバイクが正解じゃーん!」と言う方も少なからず見受けられ、グラベルライドに特化したバイクはやっぱり意味があるんだなと、僕達意外にも気付かされた方はいたようです。

オンロードもオフロードも得意なCG。レース後に欲しくなってしまった方もいらっしゃいました

次に感じたのが、ポイントを捨てることの重要性。昨年も出場したのでこの点は大いに理解していたつもりでしたが、いざ走ってみるとやはり欲が出てしまうものだなと思いました。

今年の得点を見てみると、初日は制限時間5時間で530点に対して、2日目は制限時間4時間で550点。単純に初日は1時間以上もムダな時間があった計算になります。これは無理にポイントを重ねようとした結果、厳しくて効率の悪いCPを取ろうとして、急で長い道を上ったり迷ったりする内にこれだけの時間を浪費してしまっていたということです。

なので、初日は5時間あるからといって、難易度の高いCPを取りに行こうとしないこと。目指す場合は、途中で地図と照らし合わせて、体力と時間が見合わないと感じた時点で引き返してでも捨てること。これに尽きると思います。途中で引き返したら半分頑張ったのが無駄になると感じるかもしれませんが、引き返すのは間違いなくそれ以上のメリットを生みます。

無理して登ったのにCPが見つけられず、体力も時間も削られて、精神的に焦ってレース後半にミスしてポイントが取れずにさらに焦る、この負の連鎖が起きるのを防ぐためにも、無理をしていると気づき始めた時点で引き返す、これが肝心です。ってこれまさに、レースじゃない普通の登山とも共通していることかもしれませんね、OMMはやはり奥が深い………。

来年への抱負

来年こそは!優勝したいと思います!

ぶっちゃけ勝ち負けよりもレース中の川遊びや夜の飲み会を思い切り楽しみたい気持ちもあるのですが、レースも勝って、川遊びもして、アイスや蕎麦をたらふく食べて、夜はしこたま酒を飲んで、そんなやりたいことが全部叶えられるぐらいに、強くなってカムバックしたいと強く思います。

昨年の反省はやっぱり生きてなかったし、準備からレース本番まで失敗だらけのOMMになってしまいましたが、それでも終わってみるとやっぱり楽しかったです!
この大変な時期に、これだけの大人数がレースに参加できるように準備してくださった運営の方には頭が上がりませんし、なんといっても山が大好きな大人たちが一堂に会してワイワイ笑顔で楽しんで、知り合いを作って、また来年も参加しようと約束し合う、そんなゆるいながらもどこか熱い「大人の青春ここにあり」という雰囲気が最高だなと感じました。

来年こそは、3度目の正直ということで楽しみにしていてください!みなさんもぜひ白馬でお会いしましょう!

それでは、1年後の優勝に向けてトレーニングスタートです!

FIN

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長野県伊那市・松本市にある自転車とアウトドアのショップ。 CLAMPは人と人とが遊びでつながる場所であり、そのために必要な道具やつながりの場を提供します

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