【DAY1】大阪・梅田から静岡・袋井まで285kmを走る|安全に自転車でキャノンボール風ライド
Bicycle Club編集部
- 2022年10月12日
大阪から東京まで約500kmライドに編集長山口がチャレンジ。山本和弘さん(カズさん)とともにキャノンボールをイメージして走ってみた。いつかはやってみたい500kmのチャレンジ、その道中の楽しみや本物のキャノンボールのノウハウをお届けする。
今回のチャレンジは1泊2日、まずは1日目のレポートをお届けする。
東京から大阪まで、キャノンボール風に走ってみよう!
もともと山口が走りたかった大阪⇔東京ライド。今回、元レーサーの山本和弘さんと話しているなかで、「大阪から東京まで走っちゃおうか」ということで急きょチャンレジしてみることに。
しかし、500㎞を走るにはどうしたらいいのか? そこで大阪⇔東京のチャレンジ、「キャノンボール」という存在を知ることになる。
本来の大阪⇔東京キャノンボールの定義は「東京~大阪(または大阪~東京)間を自転車で24時間以内に走り切ること」、「単独で走る」など条件がある。さらにルート選びも難しい。メインルートとされる国道1号をひたすら走ろうとしても自転車通行不可の部分が存在するからだ。
そこで当初はキャノンボールチャレンジも考えたが、そこまでの脚の自信がない。そこでより安全に楽しく2人で2日に分けてキャノンボール風に走ることとした。
奇跡的な追い風で初日の280kmを走り切る
500kmにチャレンジするワクワクと走り切れるかどうかの不安。その入り乱れた心境のなかスタート地点に立った。もう後戻りはできない。山口とカズさんはキャノンデール・ジャパンのスタッフに見送られながら大阪・国道1号のエンド、梅田新道を出発した。
大阪市内を抜け国道163号を進むが、バイパスやトンネルが理解不能なう回路を要求してくる。さらに木津付近で朝の渋滞にはまり、思うように進まない。
ただ、伊賀を抜けると関西本線沿いの気持ちいいルートが続き、三重県の関宿に着くと、完全に旅気分になった。当初は500kmという想像を超える距離から時間を気にしていたが、2人とも道中を楽しもうというモードに切り替わった。
鈴鹿、四日市を抜けて桑名へ。ちょうど1日目の中間地点へ進んだところでわれわれのチャレンジを知った伊藤さんが応援に駆けつけてくれた。都会の道に飽きたところで気分をリフレッシュ。おかげで名古屋という大都会を抜ける元気をもらった。
岡崎を過ぎたところで日没を迎えこの日は22時過ぎにようやく宿泊地袋井駅へたどり着いた。
東京へ向けスタート
スタートは大阪・梅田新道。大阪市道路元標の前でキャノンデール・ジャパンのスタッフのみなさんと記念撮影。早朝6時前にかかわらず、応援に駆けつけてくれた。途中SNSでも応援してもらえたが、ホント応援って力になる。感謝!
京都府南山城村国道163号のバイパスは自転車通行不可なので回避、大河原駅前には沈下橋があったので思わず記念撮影。
三重・関宿の宿場町で旅気分
この日のハイライトは三重県亀山市関宿。余裕はないのだが(汗)、せっかくなので旅気分を味わおうと立ち寄ってみた。東海道の宿場町が残されている。
三重県から愛知県へ木曾三川を越えるところで地元の伊藤勝巳さんが待っていてくれた。コースのほとんどは追い風だったが、唯一鈴鹿から桑名まではやや向かい風でちょっと疲れていたところで元気をいただいた。
名古屋市内は思ったより走りやすかったが、それでも国道1号の新堀川の橋が自転車通行不可なので、迷路のようなう回路を通らないと前へ進めなかった。
約200km地点、岡崎を越えたところで夕暮れを迎えた。本日のノルマはまだ残り80km以上あり焦るが、ラッシュアワー時間帯のためなかなか進めない。背景には岡崎公園。
予定より4時間遅れて袋井へ到着
この日は爆風に助けられて快調に飛ばすことができたが、通行できない浜松バイパスを外れて袋井まではルート探しにてこずり、4時間遅れで袋井駅へたどり着いた。
走ったのはこの二人!
バイシクルクラブ編集長/山口博久
35歳のとき、乗鞍ヒルクライムで1時間切りを目的にレース活動を再開。ロード、シクロクロスでは国内トップカテゴリーを走った経験をもつ47歳。1日で走った最長距離は東京-名古屋の400km。2日で500km超は初挑戦。
キャノンデール・ジャパン/山本和弘さん
MTBクロスカントリー、ロードレース、シクロクロスで活躍した元エリートライダー。弟はMTBクロスカントリーで活躍した山本幸平選手という自転車一家に育った。その朗らかな性格から「カズさん」の愛称で親しまれる。
※この記事はBiCYCLE CLUB[2022年5月号 No.443]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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- TEXT:山口博久(編集部) PHOTO:管 洋介 MAP:オゾングラフィックス
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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