ギヤ比1:1で激坂へ?「サイクルガジェットTV」アヤさんの「105 Di2」体験記|SHIMANO
Bicycle Club編集部
- SPONSORED
INDEX
レースにも街乗りにも使えるスポーツ自転車向けのコンポーネント(変速機・変速レバー・ギヤ・ブレーキ・ホイールなどのパーツ類を指す)として人気が高い、シマノの「105(イチマルゴ)」。そのラインアップに変速を電動化した「105 Di2(イチマルゴ・ディーアイツー)」が加わった。
そんな105 Di2を「サイクルガジェットTV」を主宰するアヤさんが体験。すでに自身の番組でDi2に触れてみたり、Di2のオーナーにインタビューをしたりした経験もある彼女だが、これまでフレームサイズの関係もあって今回が初乗り。乗りたてホヤホヤの体験談を語っていただきました。Di2に興味のある方、機械式(ワイヤー式)の方も必見です!
変速が速い
「じゃ、乗ってみますね」と105 Di2完成車のロードバイク、メリダのリアクト4000をスイッと走らせるアヤさん。ふだん自転車に乗るときは1日で60~70km、最高で200kmを走ったこともあるアクティブ派でライディング姿もサマになっている。愛車はGUSTOのRCR Team DURO LIMITED TLで、機械式(ワイヤー式)のアルテグラのコンポーネントに、クランクのみ身長に合わせて105の160mmに変更している。
しばらくして戻ってくると「変速が速い!」と笑顔で話す。
「タイムラグが少ないことに驚きました。レバーのボタンを押してすぐに変速がバシッと決まってくれる感覚が気持ちいい。とくにフロントの変速は機械式と比べて圧倒的にストレスがないように感じます」
アヤさんは、これまでフロントの変速でレバーを長めに強く押し込む動作がおっくうと思うことはあっても、これがロードバイクだからと割り切っていた。ただ、Di2ならほぼ瞬時に切り替わる。「大きな恩恵」と話す。
105 Di2の変速が速い理由は、機械式よりもレバー(ボタン)のストローク量が少なくてすむことと、ディレイラーを動かすスピードそのものが速いからだ。
「変速時のニュインという音も好きですね。カッコいいというか、鳥の鳴き声のようで可愛いというか、自慢したくなります」
Di2ならではのワンハンドシフティング
Di2は設定によって一つのレバー操作で前後両方のディレイラーを動かせるようにもなる(通称:ワンハンドシフティング)。たとえば、フロントがアウターの状態で、リアのギヤを軽くしていったときに、あらかじめ設定したギヤまでいくと、フロントがインナーに落ちてリアのギヤが自動で重いギヤに変速する、という具合だ。
「リアのディレイラーを操作している間にフロントの変速も変わりました。話には聞いていましたが、『あ、Di2ってそういう便利なことができるんだ』と実感しました。右手だけの操作で変速が完結するのは手軽でラクだと思います」
Di2はE-TUBE PROJECTというアプリを使うと自分でも設定できるようになっている。
「Di2は簡単に変速できて、好みに合わせてカスタマイズもできる――何かにたとえるなら、炊飯器のスイッチを押して、『かため』や『もちもち』
女性や手の小さな人にもやさしい
「レバー操作に大きな指の力を必要としなくなったうえに、105 Di2のブラケットの形状はスマートで握りやすかったです。ブレーキも指一本で効いてくれますし、レバーの位置も近くに寄せられる機能があるので助かります」
自身は小柄で手も小さいことから、機械式での変速操作は手首を内側に回り込ませつつ四本の指で操作することも多かった、とのこと。こうしたポイントは、Di2化をはじめブラケット形状の見直し、油圧ブレーキの採用などで解消されている。
「数カ月前にマウンテンバイクで転倒してから、より安全運転に気を配るようになりました。操作しやすい=安全につながるので心強いです」
ハンドル周りが軽い
「あとはハンドル周りが軽いことですね。Youtube用にカメラなども付けている自転車に乗っているから余計にそう感じるのかもしれませんが、すごいクイックで、ワイヤーがなくなるとここまで変わるんだな、って驚きました。
ロードバイクに乗り始めてから遠くへ行くことが増えて、知らない田舎道や農道を見つけるのが好きなのですが、そうしたシチュエーションでも取り扱いしやすそうで気分よく走れそうです」。
また、「荷物の積載の拡張性が広がる」とも。
「女性や小柄な人は、自転車のシートチューブにボトルケージの穴がなかったり、シートポストも高さを出せないのでサドルバックが付けにくいと悩む人が多いです。トップチューブ用のバッグを装着して解決している方も多いですが、Di2ならハンドル周りがすっきりするのでフロント用バッグも足せそうですね」
ギヤ比1:1で坂道を突破したい
12段変速となって採用されたギヤ34Tの感想はどうだろう?
「私は坂道ではシッティングメインに軽いギヤをくるくる回すタイプなのですが、『こんなに軽いんだ』というのが率直な感想です」
これまでいろいろな場所をツーリングしてきたが、じつは上れずに断念した激坂もあるようで……。
「神奈川県の葉山教会の坂と東京都の品川のまぼろし坂です。どちらも坂の勾配が約30%で、途中でペダルを踏めなくなりました。そこを105 Di2のギヤ比1:1を使って突破してみたいですね(笑)」
いろいろ遊び方を見つけたい
機械式の人がDi2にすると戻れないという話について、アヤさんは「自身でもそう思う」と話す。「快適で扱いやすいから女性ならなおさら」とも。
そしてこれから自転車でやってみたいことがある。
「『ホテル旅』ですね。自転車でホテルに向かって、ワーケーションしながら時間を見つけて現地を観光するーーそんな旅を3~4カ月ぐらい続けてみたい。もしDi2で行けるならDi2で行ってみたいですね。もっと距離を走ってみたいですし、上りや下り、いろいろなシチュエーションで試してみることで、より大きな感激がありそうな気がします」
▼こちらの記事も合わせてチェック!
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT:タナカ ダン PHOTO:管 洋介
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。