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沢田 時が独走勝利、女子は全日本女王の小川咲絵が優勝|東北シクロクロス第4戦ざおうさまカップ

1月22日、宮城県蔵王町の蔵王町総合運動公園でJCX第8戦として東北シクロクロス第4戦ざおうさまカップが開催された。
全日本選手権から1週間、約1カ月ぶりにJCXシリーズのレースも再開され、JCXシリーズも終盤戦ということもあって男子エリートを中心に国内トップライダーたちが蔵王の地に集結。
注目の男子エリートは今年から宇都宮ブリッツェンに移籍した沢田 時が独走で、女子エリートは中盤で前全日本チャンピオンの渡部春雅(明治大学)を逆転した現全日本チャンピオンである小川咲絵(AX cyclocross team)がそれぞれ優勝を飾った。

全日本選手権から1週間、JCXシリーズとしては1カ月ぶりの開催

1月22日、宮城県蔵王町の蔵王町総合運動公園でJCX第8戦として東北シクロクロス第4戦ざおうさまカップが開催された。
全日本選手権から1週間、JCXシリーズとしては昨年12月に開催された宇都宮シクロクロス以来約1カ月ぶりの開催となったざおうさまカップには、女子エリートで新チャンピオンに輝いたばかりの小川咲絵(AX cyclocross team)や、来月に開催予定のお台場シクロクロスの出場条件であるJCXランキング35位以内を目指す男子エリートの選手たちが参戦。

事前の天気予報では雪が降る可能性もあったが、当日は太陽も顔をのぞかせる天候に。気温は今シーズン最も寒い中でのレースとなったが、コンディションは時間が経つにつれてどんどん良くなる中でレースが開催された。

現全日本チャンピオンである小川咲絵が中盤で渡部春雅を逆転し、独走で優勝。JCX総合優勝も確定させる

女子エリートのレースでは1週間前に全日本チャンピオンになったばかりの小川や、前全日本チャンピオンの渡部春雅(明治大学)ら9名の選手がスタートラインにつく。
12時30分にスタートが切られると、ホールショットは全日本チャンピオンの小川が獲得するも、コース前半のコーナーが連続する区間では渡部が前に出てレースをリードする。
小川らがミスで遅れる一方、渡部は積極的なレースを展開し小川らに対してタイム差をつけて2周目へと突入するが、今シーズン絶好調の小川が徐々にタイム差をつめ、2周目の前半で先頭は渡部と小川の2名のパックに。

3周目に入っても2名のパックは変わらず、このまま後半まで2名でのレースが続くかと思われた矢先、小川が渡部に対してギャップをつけてキャンバーセクションへ突入していく。
一方3位争いでは大関奏音(TEAM FROG)がリードしていたものの、忍者返しで登り切れずに下まで落ちたタイミングで竹村舞葉(SHIDO-WORKS)に逆転されてしまう。
一度は3位に戻った大関だが、その後もタイムを落としてしまい、竹村がリードを広げていく。

トップ争いは小川が女子では唯一となる7分を切るラップタイムで快走を続ける一方、渡部も小川に対して1周あたり15秒程度遅れはするものの、3位以降とは大きな差を広げて2位をほぼ確定させる安定した走りを見せる。
3位争いは竹村が上位2名以外では唯一最終ラップへ入り、3位を確定させる。

小川はトップに立った3周目以降7分を切り続ける安定した走りでJCX、AJOCC、JCFシクロクロスシリーズ等を通じて今シーズン13勝目を達成。男子では新全日本チャンピオンである織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が12連勝中だが、小川は織田を上回る13勝目を記録した。

また、最終発表はJCXシリーズ最終戦となるお台場シクロクロスのレースを終えてからとなるが、この日のレースを終えて小川が今シーズンのJCXシリーズの女子エリートランキングトップを確定させた。
JCXシリーズのレースとしては翌週の東海シクロクロス愛知牧場Day2とお台場シクロクロスを残すが、JCXシリーズのポイント集計は「対象大会合計数に60%を掛けて算出された大会数(小数点以下は切り上げ)の上位獲得ポイントを加算して行う」と定められているため、残り2戦を渡部が優勝し小川が欠場したとしても60ポイント届かないことが確定。
そのため、残り2戦を残すタイミングではあるが、小川がJCXシリーズのシーズンチャンピオンを確定させることとなった(ランキング詳細はこちら)。

「うれしいです」と安堵した表情で今日の勝利の感想を口にした小川は、「全日本選手権が終わり、気持ちは完全に世界選手権に向いている中でのレースでした。今日はバイクも初めて世界選手権仕様で走りましたし、新しいホイールやタイヤを試すことに重点を置いていました」と、2週間後に出場予定の世界選手権を意識する中でのレースだったと語る。

「女子のレースはウェットからドライに丁度変わるタイミングで、毎周回路面コンディションが変わる中でのレースだったんですが、そこはうまく対応できたかなと思います。昨日はドライ環境の中2時間フルで試走できましたし、今日もウェット環境の中でしっかりと試走ができたので、世界選手権に向けてキャンバーでのいい練習ができたかなと思います」と世界選手権に向けていい準備ができた様子の小川。

JCXシリーズでの総合初優勝を確定させた点については、「それが今日一番うれしいです。ここで確定させることができたので、この後出場を予定している愛知牧場やお台場ではチャンピオンらしい走りができればと思います」と、昨年獲得できなかったシリーズチャンピオンの座を喜ぶと共には、「今シーズン残す目標は世界選手権完走だけなので、そこを目指して、残り2週間しかないですが頑張っていきたい思います」と世界選手権に向けて気合十分な表情を見せていた。

沢田 時が移籍後初優勝を飾る。表彰台争いは最終周までもつれる大接戦に

今シーズン12連勝と負けなしで新全日本チャンピオンに輝いた織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が世界選手権前に海外レースを走るために今レースにはエントリーしなかったため、誰が勝っても今シーズンJCXシリーズ初優勝というレースになった男子エリート。

全日本選手権の翌週ということもあってか全日本選手権でシングルリザルトを獲得した選手の参戦は少なかったものの、元全日本チャンピオンであり今年から宇都宮ブリッツェンに移籍した沢田 時(宇都宮ブリッツェン)や、全日本選手権で8位に入った千田尚孝(自転車村R_HANGOUT)、同9位に入った加藤健悟(臼杵レーシング)ら31名の選手がスタートラインにつく。

13時30分にスタートが切られると、ペダルキャッチに失敗した沢田を尻目に加藤が冷静なスタートでホールショットを獲得し、コース前半のグラウンドエリアへと突入していく。沢田がスタートのミスで出遅れたこともあり加藤がレースをリードするかと思われたが、グランド区間でミスが出やすいセクションで加藤がミスを犯し、その隙をついて沢田がトップに立つ。

沢田はシケインをバニーホップでクリアするなど2位以降の選手との差を徐々につけていく一方、2位争いは久保田冬吾(K’s OFFROAD TEAM with BOMA )や松田賢太郎、舟山祥弘(SNEL CYCLOCROSS TEAM)、積田 連(SNEL CYCLOCROSS TEAM)、斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)、加藤の6名の選手がパックでレースが進む。

沢田が独走する中、2位パックではそれぞれがミスをする形でばらける場面が出始め、斎藤が4周目に、久保田が5周目に、松田が7周目に、それぞれパックから遅れ、2位争いは舟山と積田のSNEL2名対加藤という形に絞られる。

沢田はレース後半にかけて徐々にタイムを上げる安定した走りで2位に1分以上タイム差をつけ、今シーズンのJCXシリーズ初優勝、そして宇都宮ブリッツェンに移籍してから2戦目での優勝を果たした。

一方2位争いは最終周のキャンバー区間を終えても決着はつかず、グラウンド区間での勝負に。
加藤が早めに仕掛ける形でSNELの2名に対して差をつけると、最終コーナーを曲がってホームストレートに姿を見せたタイミングでもSNELの2名は加藤に追い付くことができず、加藤が2位でJCXシリーズでの初めての表彰台を確保することに。
3位には舟山が入り、東北シクロクロスが地元シリーズとなる積田は4位という結果となった。

今シーズン初勝利となった沢田は「今日はメンバー的にも勝たなければならないレースで、しっかりとチームのサポートを受ける中でのレースでもあったのでプレッシャーはありましたが、無事に勝つことができてホッとしています」と安堵した表情をレース後に見せた。

ライバルである織田 聖が不在の中でのレースとなった点については、「今日は淡々と走るのではなく、しっかりと自分の走りで勝つことを目標にしていました。聖がいないことをそこまで意識しないで走ることができたかなと思いますし、お台場で一緒に走る機会がまだ残っているので」と、ライバルがいない中でもライバルとの勝負を見据えた走りができたという沢田。

翌週には愛知牧場でJCXシリーズのレースが開催されるが、沢田は「来週の愛知牧場はライバルも増えるので、今日は何もミスなく走れて(愛知牧場でのレースに向けて)いい形でつなげられたかなと思います」とコメントを残した。

リザルト

男子エリート(2.6km/Lap×9Laps)

1位:沢田 時(宇都宮ブリッツェン) 57分55秒
2位:加藤健悟(臼杵レーシング) +1分3秒
3位:舟山祥弘(SNEL CYCLOCROSS TEAM) +1分8秒

女子エリート(2.6km/Lap×6Laps)

1位:小川咲絵(AX cyclocross team) 42分8秒
2位:渡部春雅(明治大学) +1分7秒
3位:竹村舞葉(SHIDO-WORKS) +7分2秒

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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