新宿駅にそのまま自転車を持ち込み高尾山口駅へ! 京王線でサイクルトレインの実証実験
Bicycle Club編集部
- 2023年01月30日
INDEX
1月28日(土)に京王線でサイクルトレインの実証実験が行われ、6人のサイクリストが座席指定列車「Mt.TAKAO号」で新宿~高尾山口間を移動し、高尾エリアでのサイクリングを楽しんだ。編集部では新宿駅発高尾山口駅行きのサイクルトレインに同行、新宿駅の地上から地下ホームへの導線から、車内の積み込みの様子、高尾山口駅までの様子をレポートする。
新宿駅では導線の実証実験、普段通らないルートでホームへ
今回のサイクルトレインの実証実験は京王電鉄株式会社と株式会社ジャイアントが共同で実施、「Mt.TAKAO号」の指定の車両内に参加者が自転車を持ち込み、新宿~高尾山口間の往復を約43分で移動し、乗降駅となる新宿駅、高尾山口駅では導線の確認や、車内への持ち込みなどを検証した。
まず、スタートとなる新宿駅ではエレベーターで臨時の受付会場へ誘導され、、そこで受付と説明を受けた後、かつてのバリアフリーの導線を利用してホームへと案内された。実施したのは土曜日の朝8時台、係員の誘導で3番線に入線するMt.TAKAO号列車へアプローチした。
Mt.TAKAO号なら新宿~高尾山口間を40分強で移動できる
乗車するMt.TAKAO号は、通常は土日祝日に新宿~高尾山口を結ぶ座席指定列車で停車駅は明大前のみ。新宿駅を9:00に出発し、9:43には高尾山口駅へアッという間に到着してしまう。もし自転車で行くなら約45㎞ほど、速い人でも2時間弱はかかる行程だ。交通量の多いルートをエスケープできるサイクルトレインのメリットは大きい。
車内に乗り込み、自転車を面ファスナーを使って社内の手すりに固定する。列車が新宿駅を出発すると、車内ではサイクルトレインの説明に加え、ジャイアントストアスタッフによるオススメのサイクリングコースなどの説明が行われた。
いつもの旅の目的地が、旅のスタート地点に変わる
サイクルトレインのメリットとして、より広いエリアを楽しめるメリットがある。
参加者の話では「普段なら実走でいける高尾エリア、あえて輪行はしない距離ですが、自転車を分解しないでそのまま乗れるサイクルトレインなら利用してみようと思いました。自宅から走り始めて目的地になる高尾エリア、今回のオススメ立ち寄りスポットにもなったゼブラコーヒー津久井本店など、自宅からのライドの目的地として行くことはありますが、その奥はあまり走ったことがないので今回はいい機会です」と言う。
サイクルト大垂水が鉄道にも新たなニーズを生む
サイクルトレインを企画した京王電鉄鉄道事業本部計画管理部需要創出担当課長の大門正明さんに話を聞いた。「京王電鉄としてコロナ禍で鉄道の新たなニーズを探しているなかでサイクルトレインを検討しています。今回は多摩西部地域のサイクリストの方の観光ニーズと電車内にそのまま自転車を持ち込めるサイクルトレインをサイクリストのみなさまが利用するニーズがあるかを確認するために実証実験をしました」という。
実証実験では参加費用は往復 4,060円(参加料金3,280円+運賃780円)という設定だったが、今回の参加者の意見を参考にしながら料金なども検討していく模様だ。
今回京王電鉄でのサイクルトレインの募集は実証実験ということもありジャイアントストアでの車両購入者に限定されたが、3日間で申し込みがいっぱいになった。多摩西部地域は高尾山だけではなく、北には奥多摩、さらに南には相模原から富士五胡まで続くオリンピックのレガシー、ロードコースもある、サイクリストには魅力的なエリアだ。
また、同じ都内発では西武鉄道が西武秩父駅行きや飯能駅行きのサイクルトレインの実証実験を行っており、こちらも申し込み枠がすぐに埋まってしまっているという。東京近郊のサイクルトレインが今後注目を集めることは間違いなく、京王電鉄の続報に期待したい。
「Mt.TAKAO号」サイクルトレインの実証実験について
実施日
2023年1月28日(土)
Mt.TAKAO号1号・2号
往路:1号(乗車駅)新宿 9:00発 → (降車駅)高尾山口9:43着
復路:2号(乗車駅)高尾山口15:15発 → (降車駅)新宿 16:06着
問い合わせ:京王電鉄 京王お客さまセンター
TEL.042-357-6161(9:00~18:00)
https://www.keio
- TAG :
- BRAND :
- Bicycle Club
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。