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日向涼子さんが離島で海釣り&サイクリング|沖縄県うるま市

那覇空港からクルマで1時間弱、沖縄本島中部の東海岸に位置するうるま市。市内中心には飲食や買い物などに困ることはなく生活利便性が高いが、真っ青な海にまっすぐ伸びる海中道路を渡るだけで、そこには離島らしい穏やかな時間が流れている。

今回はレンタサイクルを利用して気軽に楽しめるうるま市自転車旅を、モデルでサイクリストの日向涼子さんが紹介する。

日向涼子(ひなた りょうこ):SHREWモデル事務所所属のモデル&サイクリスト。10年以上スポーツバイクを楽しみ、国内外のイベントで活躍。書籍に「日向涼子のヒルクライムナビ」など。公式ブログ「サイクルコンシェルジュ」で日々の活動レポート更新中

うるま市にある気軽に楽しめる離島

暦の上では春といっても、まだまだ日本列島は寒い日の方が多い時期。楽しいサイクリングをためらってしまうそんな時期でも、沖縄なら関係なし。日中は半袖1枚でも過ごせるほど暖かく、これからの季節はもちろん、年中寒さとは無縁のサイクリングを楽しめる。

ところで、沖縄でおすすめのサイクリングエリアはどちら?

サイクリストにとってはツール・ド・おきなわの舞台としても知られる北部地域はイメージしやすい。さらに、本島だけでなく離島にも足を延ばしてサイクリングをしてみたくなるもの。ところが、離島となるとちょっとハードルが高くなってしまう。なぜなら、さらにフェリーや飛行機で海を渡る必要があるからだ。ダイレクトに離島に飛んでもよいが、沖縄本島も離島も楽しみたい欲張りな人には悩ましいところ。

そんな気持ちに応えてくれる場所こそ、うるま市かもしれない。

ちょうど、うるま市出身のパートナーを持つ妹(ロードバイク乗り)からも、「本島も離島もまとめて楽しめるよ」という話を聞いていたところ。彼女によると、海中道路を渡れば平安座(へんざ)島・宮城島・伊計島・浜比嘉(はまひが)島といった4つの離島に行けるらしい。船や飛行機を使わず、自分の足で離島に行けるってなんか面白い!

彼女からの情報をもとにして、夫のハシケンと自転車好きな仲間たちとうるま市で合流をして自転車旅を楽しむことに。

レンタサイクルで海中道路と浜比嘉大橋を渡る

今回の旅には、普段乗っていロードバイクは持参せずに手ぶらで沖縄入り。目的地のうるま市では、うるまサイクルプロジェクトと言って、うるま市の観光資源や地域特性を生かしたサイクルツールリズムの推進に向けてさまざまな取り組みをしている。その一環で、観光客向けにレンタサイクルも配備しているという。

目的地である離島への玄関口である海中道路ロードパークへ。ここにある「美ら島海道 観光案内所」でレンタサイクルサービスがある。旅を一緒にする仲間たちと合流して自転車を借りたら、さっそく海中道路を平安座島へ走り出す。

海中道路は離島への玄関口でありながらハイライトになる海の上を走る道。青い海を眺めながらまっすぐに伸びる海中道路を渡り、最初の島である平安座島へ。そのまま右手にシーサイドを眺めながら走っていると、浜比嘉島へと架かる浜比嘉大橋が近づいてくる。

その先にある浜比嘉大橋を渡れば浜比嘉島。この島は4つの島の中でも沖縄らしい伝統家屋が立ち並ぶ集落があり、沖縄の原風景を残す離島として人気。

浜比嘉島で琉球神話に触れる

「まずは地元のものをいただきましょう」と、浜比嘉漁港前の「丸吉食品」でランチ。うるま市ではもずくの生産が盛んで、もずくコロッケは外せない。魚の大きさで値段が違うという「魚バター定食」は素揚げのような見た目で、スープが濃厚で身がプリプリ。とにかく食べ応え満点。

腹ごなしに近くのビーチへ足を運べば、そこには白い砂浜と透明度の高いエメラルドグリーンの海。その先には先ほど渡ってきた海中道路が見渡せる。優しいさざ波の音と美しい景色が心を穏やかにしてくれるひとときだった。

浜比嘉島には、神が祭られる島として知られる「アマミチューの墓」がある。ビーチサイドで自転車を降りて、歩いて島へ渡ってみる。琉球に息づく神話の世界を身近に感じることができる。そして、ここからは浜比嘉大橋を真横から一望できるロケーションが広がっている。

おきなわの原風景を満喫

島にある集落の路地へと入ると、白瓦屋根にシーサーが鎮座する沖縄らしい家屋が立ち並ぶ。この一角に、仲間たちが泊まる宿「古民家あさひ」もあり、縁側からお庭を眺めながらしばしの談笑タイム。

その後、島の南に位置する製塩所である高江洲製塩所へ。こちらでは伝統の製塩法である流下式塩田で天然の塩が作られている。普段見ることがない製造工程に興味津々だった。そして塩工房の前には、まるで無人島のような自然そのままのビーチが広がっていた。

平安座島で泊まるトロピカルペンション

今回、私たちの宿は、平安座にあるペンション「ウミノヤド海風」。白い壁の作りのトロピカルな風合いなペンションが印象的。部屋のバルコニーから海と浜比嘉大橋を眺められるオーシャンビューのお部屋は2室限定。

海釣りを楽しんでBBQで乾杯!

翌朝、仲間たちと共に浜比嘉大橋のたもとへ。ここでは自転車から漁船に乗り換え。釣り竿をセッティングして、ライフジャケットを着て、いざ沖合へ。ペンションオーナーに船を出してもらい、みんなで海釣りを楽しんだ。こうしてサイクリングと合わせて、釣りも楽しむのも旅が充実する。

沖縄など亜熱帯海域で多く取れる魚のタマン。しっかりと南国らしい魚を釣り上げたら、宿に持ち帰ってバーベキュー開始。タマンのホイル焼きのほか、お肉も焼いて、お酒も入り、火が傾き空がオレンジ色になるまで楽しい島時間を楽しんだのだった。

プチヒルクライムとサトウキビ畑

翌日は、泊まっている平安座島から宮城島へと走り出す。しばらく沖縄石油基地の脇を一直線に伸びる道を走って、気づけば宮城島へと入る。宮城島は高低差もあり、ここから一気に島を一望できる1km少々のプチヒルクライムだ。みんな「ちょっと勾配キツくない!? どこまで続くの〜」と言いながらも笑ながらペダルを回していく。

上りきったところは背丈の2倍ほどに成長したサトウキビ畑が広がっていて、これも沖縄らしい風景のひとつ。

忘れられない絶景のシヌグ

宮城島の絶景スポットのひとつ「シヌグ堂バンタ」へ。「バンタ」は沖縄の言葉で「崖」を意味するそうで、気持ちよく吹く風が熱くなったカラダに心地いい。

その後もアップダウンのある島の道を走り続けて、「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」へ。「ぬちまーす」の塩はスーパーでも見かけるけれど、ここでしか買えないお土産も。2Fのカフェでは塩ソフトをいただいたり、衣装を借りて写真を撮ったりと、いかにも観光客っぽいことをして満喫。

島をつなぐ絶景ロードを走る

帰りは坂を下って再び平安座島へ。堤防に描かれた壁画を楽しみながらのサイクリング。

そのまま海中道路に入って、沖縄本島に向かって走り今回レンタサイクルを借りた「海中道路ロードパーク」へ。ロードバーク内の「美ら島海道 観光案内所」で自転車を返却したら、今回の楽しかった離島サイクリングも終わり。

沖縄で気軽に離島サイクリングができる場所として、いま注目のうるま市。那覇空港から海中道路ロードパークまではクルマで1時間ほど。空港からバスも出ているので、手ぶらで気軽にアクセスもできる魅力がある。最近は自然の中でゆったりと旅を好むリトリートも人気。今回のステイは、そんなスタイルにぴったりの離島サイクリングでした。

旅を終えて、わたし日向涼子とハシケンの感想は、「また必ず来よう」。アクセスもよく、便利で気軽に離島を楽しめるうるま市に、すっかり心奪われたのでした。

うるま市観光物産協会公式サイト
「うるまいろ」

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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