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全国で加熱するサイクルトレイン、中島康晴が近鉄・つどいKETTAをレポート!

日本各地で加熱するサイクルトレイン。自宅からライド姿のまま鉄道に乗り、下車駅から新たな土地を満喫できる。そんな特別な列車がついに大都市名古屋から伊勢志摩エリアへデビューする。

3月25日から本格運行開始する近畿日本鉄道の新たな観光列車“「つどい」サイクルトレイン -KettA-”の無料試乗会が名古屋から賢島間で3月4日(土)5日(日)の両日開催され、サイクリストや家族連れでにぎわった。その模様を元プロ選手で鉄道ファンとしても知られる中島康晴さんがレポートする。

サイクルトレイン「KettA」としても活躍する“つどい”

近鉄では、松阪・五十鈴川〜賢島で普通列車によるサイクルトレインを実施しているが、都心部からの直通運転を望むサイクリストの声に応える形で今回実現した。今後は大阪上本町発着も計画されている。

旅の始まりは近鉄名古屋駅。正面改札に集合後ホームへ案内される。普段は降車専用のホームへ降り立つと観光列車つどいが待っている。大都市の中心駅にバイクをそのまま持ち込む姿は非日常感をさらに高めてくれる。

「つどい」はもともと通勤客を運ぶ列車として新造されたものが、伊勢神宮式年遷宮に合わせて伊勢志摩エリアの魅力向上を目的に改造され観光列車となった列車だ。

景色を眺めながら楽しめるテーブル付きの座席や風のあそびばというキッズスペースがあり、足湯やビール電車としても活躍し愛されている列車が、このたびサイクルトレイン「KettA」としても活躍することとなった。

サイクルラックはサイクルロッカータイプ。車内でも安定するよう近鉄車両チームにより改良が加えられている。途中の四日市駅、津駅でゲストを迎え入れた際も、スムーズにバイクの積載が行われていた。最大23台のバイクが積載でき、乗客は車内を自由に行き来できる。この日はスポーツバイクの仕組みや軽さを知ってもらうという体験会も行われた。

沿線の観光案内やサイクルトレインの運転がある養老鉄道や三岐鉄道、四日市あすなろう鉄道の紹介があったのもこの列車ならではだろう。

バイク搭載なしでも乗車可能で、風の遊び場を楽しむ子どもたちや、つどいの様子を撮影する鉄道ファンの姿も見られた。

人気の観光スポットへのアクセスも良好

伊勢神宮内宮の最寄である五十鈴川駅から下車することができ、駅目の前の道路が太平洋海岸自転車道に指定されている鳥羽駅や志摩磯部駅、志摩市の中心部にある鵜方駅、終点の賢島駅から選ぶことができる。

志摩スペイン村や鳥羽水族館、伊勢神宮など家族で楽しめる沿線というメリットを生かし、子どもたちは観光を楽しんで鉄道で賢島へ、サイクリストのお父さんはバイクで景色の良いパールロードを楽しみながら最後に合流という姿も見られた。

鳥羽市と志摩市を結ぶ人気のパールロードでは、かき小屋や海鮮丼のお店を予約しているという参加者の方も。展望台も多く景色もきれいで、走りやすいオススメのルートの1つ。

近鉄では定期普通列車をサイクルトレインとして運行中。平日は五十鈴川~賢島間、休日は松阪~賢島で日中多くの時間で利用できる(繁忙期などを除く)。タイミングがあえば、同エリアの魅力を詰め込んだ観光列車とばしまメモリーにバイクを載せることも可能だ。

4日に賢島駅で行われた到着式で志摩市PRキャラクター「しまこさん」と。またスピーチの中では志摩市観光協会 西尾会長から、横山展望台から大王崎灯台やパールブリッジを巡って最後は航路を使ってぐるっと一周するルートのオススメもあった。

横山ビジターセンター近くでは河津桜がきれいだった。絶景で知られる横山展望台へここから歩く必要があり、サイクルラックなども用意されている。ここまでタクシーが主なアクセス方法だがバイクなら上ることもアクティビティーの1つとして楽しめる。帰りはゆっくり降り、表情の変わっていく景色を立ち止まりながら楽しんでいくのも良さそう。

志摩市だけでも楽しめるコンテンツが充実していて、レンタサイクルの種類も豊富だった。電動アシスト付き自転車の利用者からは「上りでも景色を見渡す余裕があることが楽しかった。20kmがあっと言う間だった」との声も。

英虞湾にかかる橋を渡る。

全国1位の生産量を誇る志摩産のあおさのり。春が旬で海面には「緑のじゅうたん」が見られる。潮の香りとうまみを豊かな食感が際立たせてくれる。志摩エリアならではの楽しみの1つ。

和具エリアでは天然物のたい焼きとして知られる「大田屋」にも立ち寄った。
90歳のご主人が一枚一枚丁寧に仕上げていく。一度に多く作れないので、走力のある人が先回りをして注文、というのもアリかもしれない。

賢島〜和具を結ぶ定期航路を使えば志摩市南部や志摩パールブリッジや大王崎といった風光明媚なルートをぐるっと回ることが容易になる。もちろんバイク(有料・先着5台)も積載可能。

賢島港には景色を眺めながら楽しめるカフェや海鮮どころがある。ライド後に電車の待ち時間を過ごすにもぴったりの場所だ。外に置いてあるバイクが見えるので安心感が大きい。

温泉宿として知られる宝生苑での日帰り入浴料が半額という特典も付いている。タオルなども準備され、庭園露天風呂や屋内の大浴槽で天然温泉を楽しめる。賢島駅からKettA運転に合わせてサイクルラックも設置された。

夕方の賢島駅。近鉄のフラッグシップしまかぜを話題の観光列車2本が挟む。参加者はもちろん、多くの方がカメラを向けていた。頭端式ホームと言われる終着駅ならではの光景は旅行気分が高まる。同時にバイクを持った移動もスムーズだ。

帰路の移動はサイクルトレインで楽々

多くの参加者がお土産を持って帰路のつどいに乗車。五十鈴川までゲストを向かい入れていく。途中の志摩磯部駅では全国でほとんど見られなくなった通称パタパタの案内表示器が現役で活躍中。団体列車という表示は非常にレアで、一人の鉄道好きとしてオススメのポイント。

現在鳥羽賢島エリアではポケットモンスターに登場する、三重県応援ポケモンのミジュマルとのコラボが行われていた。鳥羽駅と賢島駅ではお花を持った秘密のミジュマルが4体。もし見つけたらラッキー!

KettA乗車証明書やサイクルトレインの特集が組まれたバイシクルクラブも2号車で楽しめた。

終着名古屋では、朝とは違う姿の大都市名古屋のネオンが待っていた。

サイクルトレインを利用して魅力的な志摩エリアを走ろう!

レンタサイクルからロードバイクまで誰もが楽しめる魅力的な志摩エリア。名古屋と途中駅からもサイクリストがつどい、会話を弾ませながら到着したらすぐライド。バイクなしでもOK。4月までの募集が始まっており、3月25日(土)・26日(日)、4月8日(土)・23日(日)に運転が予定されている。

人生一度はお伊勢さん。志摩しましょ。そんな言葉もあるエリアにこの春つどいサイクルトレインKettAで旅してみるのはいかがだろうか。

中島さんオススメ!
充実ライドと非日常船旅&天然温泉ルート

時間が厳しくなれば和具〜御座で調整可能で、船を使わず陸で帰ってくることもできる。

問い合わせ先:近畿日本鉄道
https://www.kintetsu.co.jp/cycle/cycletrain/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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