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日向涼子さんと走った太平洋の絶景のオーシャンビュー|Station Ride in 南房総 2023

3月11日(土)に開催された「ステーションライドin南房総2023!」、参加者の方々は50~120kmに分けられたコースを走った。編集部員も各コースをそれぞれ分かれて走ったが、今回は編集部坂本がモデルでヒルクライマーの日向涼子さんと一緒に走った120km、さらに編集部西山が走った100kmについての実走レポートをお届けする。

モデルの日向涼子さんも120kmにゲストライダーとして参加

日向涼子さん(左)とJR東日本の簾谷(みすたに)幸治館山駅長(右)。念願の快晴にテンションもあがる

120km走行の大きな楽しみ(?)として、ゲストライダーとして招かれているモデルの日向涼子さんも一緒に全行程を走ることができる。「何回目の参加なんだろうというくらい参加しているが、こんなに良い天気なのははじめて。鴨川エリアや館山エリアなど、南房総の魅力がたっぷりつまっているので、みなさんぜひ楽しんでください!」とオープニングセレモニーで一声を放った。

JR館山駅長の合図で北条海岸を出発!

「出発進行」の合図とともにスタートを切っていく参加者達

本イベントの特徴として、B.B.BASEの利用がある。ただ、ここでも120kmと100kmをたっぷりと走ろうというサイクリストはB.B.BASEに乗らずに各自現地集合だ(出発時間の関係から鉄道との併用はできなかった)。しかしそこはさすがステーションライド。出発の合図は館山駅長が「出発進行!」と見送ってくれる。長距離派が感じられる「ステーション」の部分だ。この号令と共に、朝8時半にメイン会場の北条海岸を出発する。

ガイド付きコースでは、地元のライダーたちが見どころを紹介

120kmのガイドを務めるチームリンパパの皆様と一緒に1枚

本イベントにおいては、各距離ごとに個人で自由に走るフリー走行と、ガイドと共に複数人で集団で走るガイドライダー付グループ走行の2種類がある。今回、筆者の坂本が走った120kmでは千葉のチームリンパパというサイクリングチームがガイドを担当してくれた。「日本一のゆるポタ集団」を掲げているらしいがその真偽はいかに……。

スタートから平坦基調! 咲き乱れる菜の花を横に第2エイドポイントまで

沿道には菜の花がコースを彩ってくれている

北条海岸を出発後、しばらくは平坦基調が続いていく。この日はステーションライドの歴史で類がないほどの快晴で、その気持ちよさから自然と速度が上がる。気温も上がり、道すがらに咲く花々の匂いすら感じられる。ほぼ起伏のない道を約10km程進むと、第1エイドポイントの「三芳村・鄙の里」に到着。名産の房総びわサイダーとドーナツをいただきながら、ここで改めてグループで自己紹介を行い、これからまだ100km以上を一緒に走るサイクリストたちと交流を楽しんだ。

第1エイドではサイダーやドーナツという地元産の補給食で回復だ!

そこから第2エイドポイントの「富楽里とみやま」まで走行する。約200m程の小さな丘を越えるがここもほぼ平坦と言えるような道をさらに10kmほど進むと到着だ。ここでは房総半島の郷土料理「さんが焼き」で補給だ。なんてったってここから先は山岳だから……!

山岳の内陸部を抜け鴨川・和田浦方面へ!

坂道大好きな良い顔の日向さん(左)を必死に追いかける筆者(右)の図

道の駅富楽里とみやまのエイドステーションからは、100kmと120kmコースは別のルートへ。

編集部西山が参加した100kmコースの参加者は、アップダウンのある内陸部(ここが一番の踏ん張りどころ)を抜けて、和田浦方面の海へ。輝く海の絶景ポイント、和田サーフ橋で100kmの参加者と記念ショット。ちょい辛いアップダウンを経ての海は感慨もひとしお。次のエイドステーション、道の駅 和田浦WA・0!はもう少し、くじら肉まんと落花生ソフトクリームを食べられる!

和田サーフ橋で快晴の中に入り込むような1枚。100kmコースのグループはこれで山岳は終了だ!
房総の特産品であるクジラと落花生を使用した肉まんとソフトクリームを味わった

一方、120kmは道の駅富楽里とみやまのエイドステーションからこのコース唯一のルートをたどり鴨川・和田浦方面を目指す。この内陸部では距離約25kmで獲得標高は750m弱。

編集部坂本個人としてはシンプルにしんどかったのだが、他の参加者はどうなのだろう……。まわりを見渡してみる。良かった、みんなだいたい苦しそうだ(笑)。共通の苦しい思いをするからこそ、参加者同士の壁はより無くなり、距離感が近くなる。おかげでおしゃべりを楽しめたのはうれしいところだった。

この内陸部とその抜けた先で、120kmコースでのみ立ち寄るエイドポイントが2カ所ある。「HEGURI HUB」と「道の駅 鴨川オーシャンパーク」だ。そしてここからは100kmのコースと同じ道をたどり海岸線沿いをぐるっと時計回りに館山方面へ向かうこととなる。

ど平坦で追い風に乗って海岸線を走り、房総半島の南端を抜けてゴールへ!

すぐそこには海! この日の天気と相まって最高に気持ちの良いライドができた

ここからの道は海岸を走るほぼ平坦の道を走る。左側にすぐ海が見える道は絶景だ。そして山岳、そして向かい風から追い風となった反動からか、自然とペースもあがる。

参加数名ずつ集団をつくり、ガイドライダーを中心に走っていく。120kmコースの約86km地点でエイドポイントでもある「道の駅 ちくら潮風王国」へ。ここではひじきコロッケバーガーを堪能しラストスパートの準備だ。再び集団は追い風に乗って房総半島最南端の野島埼へ。ここの広場が道中の最終エイドポイントになっている。

エイドポイントも海沿いだ

最後は館山までの30kmを追い風と共に走り抜ける

野島埼灯台を背に、ゴールまでのラスト30kmを疾走する

野島埼を発ったあとは、ゴールの館山まで約30kmを一気に走り抜ける。この区間は強風が心配されるが、この日は幸いにも追い風。最高にも追い風。道のきれいさも相まって普段より楽に早い速度がだせていた。しかしゴールが近くなってくると、平坦基調とはいいつつも短距離のアップダウンが多くなる。ここまで走ってきたメンバーからすると、この地味なきつさがなかなか脚にくる。そして何とか海上自衛隊館山航空基地の横を抜けるといよいよゴールだ。会場に入ると、すでにゴールした他コースの人たちが出迎えてくれた。

編集部坂本も何とかゴール! 余裕ぶっているが結構疲労はきている(笑)

親子で参加の大木勇飛さんは、初のロングライドを見事に完走!

息子の大木勇飛(はやと)さん(右))と父親の一雄さん(左)。勇飛さんは普段はリドレーに乗っているが、今回はこのイベントのために父親の一雄さんが過去に使っていたウィリエールを勇飛さん用に組み直してくれた。親子で自転車が受け継がれる愛を感じる瞬間だ

120kmを一緒に走行したメンバーに、親子での参加者がいた。21歳で今年大学3年生になる大木勇飛(はやと)さんと、父親で63歳の大木一雄さんだ。

千葉県の佐倉市にお住いのご家族だが、勇飛さんが大学進学とともに埼玉県川越市で一人暮らしをはじめ、現在は離れて生活をしている。一雄さんは普段から自転車に乗られており、イベントへの参加などの経験も豊富だ。一方、勇飛さんは大学生になってからロードバイクに乗るようになったためまだライドイベントなどの経験が無い。今回、勇飛さんの大学の春休みのタイミングということもあり、過去にもステーションライドに参加したことのある一雄さんが誘う形でこの120kmコースに参加した。

平坦区間では勇飛さんがお父さんを引っ張る姿も!

「山がやっぱりきついですね」と勇飛さん。大学生になってから乗るようになったものの、平坦しか走ってこなかったとのことでヒルクライムの苦しさを肌で感じたようだ。ただ、そんなふうにきついと言いながらもエイドポイントで不通に笑顔で応えてくれている姿から、そちら側の人間なのかもな……?と感じたのは伝えないでおく。

いっぽう一雄さんはさすがに経験豊富なだけあり、山岳を含め勇飛さんを前で引っ張っている姿が印象的だった。ただ、休憩中に「お父さんはやっぱり余裕ありますか?」と聞くと、「今、脚がつっちゃって!」と笑いながら言う。この2人は、どうやら似たもの親子らしい。

ゴール後に振る舞われるコーヒーを飲みながら談笑タイム。勇飛さんは初めての100km超のロングライドを完走したぞ! ぜひ次も120kmに!

ゴール後に改めてお話を聞くと、ぜひ次回も参加したいとのこと。勇飛さんも「この距離を走ったら平坦で前の人に付いていくとかはできるようになってきた。山岳はもっと練習したい!」とのことだ。ぜひ次回も親子で参加してほしい!

120km、100kmはボリュームたっぷり! その分の達成感は保証します

ゴール後に120kmを一緒に走ったグループと。この充実感はこのコースでしか味わえないと自慢げに語る我々120km組

「(少なくとも120kmのコースは)本格的な、経験のあるサイクリストでも走りがいはあるし、十分に満足できると思います」とガイドライダーたちも含めて口をそろえて言う。このステーションライドはレースでなくファンライドのイベントだが、長距離を選択すれば経験者や苦しさを求める人でも満足できる内容だ。ぜひ次回の参加を検討してみてはいかがだろうか。

100kmコース

120kmコース

ステーションライドのWEBサイトはこちら
http://www.stationride.co

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PROFILE

坂本 大希

坂本 大希

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

坂本 大希の記事一覧

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

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