TAIPEI CYCLE 2024 台北サイクルショー
Bicycle Club編集部
- 2023年03月25日
3月22日(水)から25日(土)の4日間「台北国際自転車見本市(TAIPEI CYCLE 2023)」が台北世界貿易センター(TWTC)南港展で開催。スポーツ自転車の分野では圧倒的な技術力で生産の中心地となっている台湾。見本市の規模はアジアで最大だが、ビジネスの重要性ではユーロバイクに並ぶ世界一クラスの自転車産業の展示会といえる。
国際性が復活した台北ショー
メリダやジャイアント、KMC、スラム、シマノなど主要なメーカーをはじめ、数多くの自転車関連メーカーが集まる。またオンライン開催「Taipei Cycle DigitalGo」は、3月22日~4月7日での開催となる。
コロナ禍の影響で、昨年は主に台湾の来場者向けに開催された台北サイクルショー、今年はようやくさまざまな制限から解放され、海外からの来場者も来られるようになった。また台湾以外から31カ国のメーカーの出展となり、その割合も20%まで回復した。3年ぶりに国際性が戻ってきた台北ショー、本格的なリスタートとなった。
さらに同時開催となる「Sports & Fitness Taiwan(台湾国際スポーツ・フィットネス見本市)」との共同オープニングには蔡英文総統が出席。「世界のアスリートたちが台湾製スポーツ用品を使っていることに誇りを思います」と発言するなど、台湾のスポーツマーケットへの力の入れようが感じられる。
市場規模は自転車をもう超えているeバイク
対外貿易発展協会の王熙蒙秘書長によると、昨年の完成車輸出額は2021年比23%増の16億1700万米ドルに達した台湾。なかでもeバイク(電動アシスト自転車)は輸出台数・輸出額ともに上昇し、輸出台数はすでに100万台を突破している。
そんな流れのなかで「電動自転車及びドライブユニットエリア」の規模は昨年比で40%以上成長。300近いブースが展開されている。また「カーゴバイク&アーバンモビリティー」のエリアも設けられた。会場を見渡してみると規模拡大するeバイクほか電動モビリティーがこれからの台湾自転車産業のメインとなりつつあり、またバイヤーの注目度も市場規模も従来の自転車をすでに超えていることがよくわかる。
来るべきインバウンド需要増大に向けて
コロナウイルスによるさまざまな規制が撤廃されるようになり、注目を集めるのがインバウンド需要だ。基本BtoBがメインの台北ショーだが、BtoCとなる海外からの旅行者向けのコーナーも拡大。スポーツ自転車やeバイクによるツーリングやツアーなど、サイクルツーリズムもコロナ後の注目ビジネスとして今後の展開が多いに期待される。
11回目を迎える「TAIPEI CYCLE d&i award」
恒例の、台北サイクルd&iアワードも開催。46件のプロダクトやサービスなどが受賞した。7つのゴールドアワードには、ジャイアントのトライアスロンバイク「CADEX Tri」や、トライゴンバイクの「AR01 ALL-Rounder Road」などが受賞。
また今年から「グリーンサスティナビリティ―賞」が新設。フランスのGOUACH社のマイクロモビリティー用のアッセンブリー、製造、リサイクルが容易なリチオムイオンバッテリーが受賞している。こんなところにも、マイクロモビリティーの需要拡大に対応して、電子部品化している自転車産業の流れが感じられる。
BicycleClubも出展、日台の最新刊を発売
BicycleClubが提携しているTaiwan Cyclist Federationブースではバイシクルクラブの中華国際版と日本語版の最新刊を発売しているほか、琵琶湖をはじめ、ジャパンナショナルルートなど日本サイクルツーリズムの紹介も行っている。ぜひ、来場の際は立ち寄っていただきたい。
問:TAIPEI CYCLE
https://www.taipeicycle.com.tw
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