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葛尾村でツールドかつらおを開催、北野が優勝|福島復興サイクルロードレースシリーズ

大会として4月22日と23日の2日間、福島県双葉郡葛尾村で「ツールドかつらお」が開催された。珍しい2日間開催の公道を使ったロードレースとして開催、トップカテゴリーのAクラスでは北野普識(イナーメ信濃山形)が総合優勝を決めた。Jプロツアーで活躍する選手も参加するほか、一般のホビーライダーやキッズまで幅広いカテゴリーでも公道レースが楽しめる大会として注目を集めている。

JBCF(JPT)、JCLで活躍する選手らも参戦する2日間の公道ロードレース

「ツールドかつらお」は、以前までツールドふくしまとして株式会社 福島民報社と合同会社LinkTOHOKU、開催地実行委員会で行われていたが、今回より体制を変えリニューアル。福島復興サイクルロードレースシリーズ2023の第1戦となっている。

さらに今回メイン会場となった葛尾村は、秋に開催される福島復興サイクルロードレースシリーズ2023の集大成ともいえる「15市町村横断ロードレース211km」のゴール地点となる場所でもある。

スタート地点となった葛尾村交流館あぜりあ

1日目はタイムトライアルと11kmコースを使ったマスドロード

1日目はハーフコースを使ったロードレースとタイムトライアル、2日目は28kmのフルコースを使ったロードレースが行われ、一般の参加者からJBCFや昨年までJCLで活躍した選手らが参加した。

1日目のタイムトライアル。最高峰クラスAでは、菅野蒼羅が去年以上の走りを見せ去年約4秒差でリベンジを狙った香野祐一(LinkTOHOKU)も好タイムであったが、16秒差で菅野蒼羅(日本大学)が優勝した。
またBクラスでは、瀧音亮介が先週に続き2冠を達成。今後の動向が気になるところ。

タイムトライアル 香野祐一(LinkTOHOKU)
TT2連覇となった瀧音亮介(Bクラス)

11kmのハーフコース(3周)で行われたロードレースでは、約6名のパックで展開していたが、レース終盤になって北野普識(イナーメ信濃山形)、金子大介(オープン参加)、佐藤愛将(学法石川高等学校)らが飛び出し、北野が制した。JBCF(JPT)、JCLトップ選手に食らいついた地元高校生、佐藤愛将選手の今後の活躍も気になるところだ。

優勝した北野選手

また、Mクラスでは先週の記念大会でゴールスプリントを競ったものの惜しくも2位となった小室 隆(茨城CXレーシングチーム)が華麗なゴールを決めた。

Mクラスリベンジを果たした小室 隆(茨城CXレーシングチーム)

なお、女子の部は東北シクロクロス表彰台常連の原 睦選手が優勝。翌日に行われたロードレース(フルコース)でも勝利し、完全制覇を果たした。

表彰式の様子

2日目は28kmの周回コースを使ったマスドロードで日大・菅野が勝利

大会2日目。28kmのフルコース(2周)で行われたロードレース(28km/2周)では、1日目にタイムトライアルを制した菅野蒼羅(日本大学)が優勝。

3種目の総合タイムにより、総合優勝は北野普識(イナーメ信濃山形)となった。

菅野蒼羅(日本大学)が優勝

参加した選手のコメント

総合優勝、北野普識(イナーメ信濃山形)

総合優勝できてよかったです。でも、狙っているのは福島復興サイクルロードレース211km。副賞でチケットは手に入れたので、あとは参加してくれるはずの高岡さん(Roppongi Express)に勝つのが目標です。それに向けて頑張ります。

総合優勝は北野普識(イナーメ信濃山形)

2日目ロードレース優勝、菅野蒼羅(日本大学)

去年は2日目が2位だったので、今回優勝できてよかったです。このコースは上りがきついコースなので、3kmほどあるもりもりランドの上りが勝負どころになると思っていました。1周目の序盤に何回か他の選手がアタックを仕掛けていたんですけど、上りは得意な方なので自分のペースでいこうと思っていました。同じ集団に長谷川選手(イナーメ信濃山形)と三宅選手(AVENTURA VICTORIA RACING)がいましたが、もりもりランド上りで一度アタックして抜け出しました。

アタックが決まったもりもりランドの坂

その後も、集団が有利な平坦と下り区間が続き、40秒ぐらいのタイム差ではまだ追いつかれるかもと思いながら走っていましたが、2周目の最後、もりもりランドをゴールのつもりで思いっきり踏んで、タイム差が開くようにしました。うまく作戦がはまった感じです。

1日目タイムトライアル優勝、板垣選手(クラスK小学生)

今回初めての参加で最初は緊張したけど、最後まで走りきれてよかったです。

今回初参加の野村慧晴(AVENTURA VICTORIA RACING)

ものすごく上りがキツかったですが、平坦や下りでのスピード勝負は楽しかったです。このコースは1周が長くて、走りごたえあっていいと思います。

ゴール後の振る舞いを楽しむ野村慧晴(右)

サイクリストに好意的な葛尾村

今月村政100周年を迎え、サイクリストに対しても好意的な葛尾村。今回行われたツールドかつらおのコース上には、通年でコース残距離看板が置かれており、もりもりランド下りは対向車に注意が必要だが、走りやすい環境が整えられている。ただし、周辺に自転車店がないので、修理機材等は事前に用意しておく必要がある。

開催に合わせ、あぜりあ市で地元野菜の販売も行われた
葛尾村のゆるキャラ「しみちゃん」も応援
福島日産よりフクニチチャージにちなんだ電気自動車アリアが大会車両として貸し出される

DASH村でも話題に

葛尾村といえば、近年では日本テレビ系列「ザ!鉄腕!DASH!!」内のDASH村として2021年より放送されている地域でもある。

福島県内でも交通事故が少ないことで有名(過去60年間で死亡事故は3件)で、平均気温も低いことからスポーツ合宿にもおすすめの環境がそろう。
(8月でも最高気温28℃/最低19℃前後)
ネットで宿泊先を見つけられないときは、交流館でも紹介してもらえる。

葛尾村復興交流館あぜりあ 広報担当者コメント

葛尾村は春夏秋冬、四季折々の彩りを楽しめる地域です。春だと桜はもちろん、クリムゾンクローバーという花もあります。また初夏には新緑がすごくきれいで、空気もすごく澄んでおり星もきれいです。合宿をする際はぜひ葛尾村作り公社あぜりあまでお電話いただければいつでも対応しますので、よろしくお願いします。コロナで中断していたみどりの里せせらぎ荘の食事提供も再開しました。事前に相談いただければ合宿用の食事も出せますのでよろしくお願いします。

福島県双葉郡葛尾村 篠木弘村長コメント

震災以降全村避難を双葉郡内で一番最初に始まったイベントがツールドかつらおでした。第9回を迎えましたが、いろんな面で双葉郡全体に波及効果がありました。秋には葛尾村をゴールにした一大イベントも控えています。サイクリストの方々が葛尾村にお越しいただき、葛尾村の魅力や被災町村の実情を知っていただければと思います。

福島日産自動車株式会社 金子與志幸代表取締役社長コメント

福島復興という目標を掲げ、皆さんとともに葛尾村を盛り上げることに大きな意義を感じております。福島日産は福島に元気をチャージする「フクニチャージ」を合言葉に活動中。これを機にサイクリストの皆さんと一緒に福島を盛り上げていきたいと思います。

葛尾村議会議長 吉田義則議長コメント

本大会も回を重ね、これまでも多くの皆さんにご参加いただいておりますが、本日エントリーされた皆さんも全国各地からお越しいただいていると伺っております。誠にありがとうございます。大会が開催されることで、全国の皆さんに葛尾村を知っていただく機会が増えますこと、大変うれしく思っております。

6月4日に第2戦となるそうまエンデューロを開催

写真提供:相馬市商工観光課

福島復興サイクルロードレース第2戦となるそうまエンデューロ(相馬市)は6月4日に開催。5月28日までエントリー受付中だ。なお、そうまエンデューロは自転車とマラソンのデュアスロンカテゴリー、10kmマラソンも実施予定。コースが海岸沿いで平らなことに加え、福島県初の公道耐久レース。タイムアウトなしで楽しむこともできるので、ぜひ参加してみよう。

そうまエンデューロの舞台となる相馬市大洲海岸は日本の渚百選にも選ばれている景勝地となり、白砂青松の美しい渚。東日本大震災の津波により甚大な被害を受けたが、2018年に市道大洲松川線が開通し震災前の景観を少しずつ取り戻しつつある。

地元おススメのグルメは「浜の駅松川浦 浜の台所くぁせっと」、そして「お食事処 たこ八さん」だ。レースに合わせて相馬市大洲松川浦を楽しもう。

そうまエンデューロ
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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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