タンデム自転車の公道走行が東京で解禁、都庁前でセレモニー開催。日本一周が可能に!
Bicycle Club編集部
- 2023年07月01日
7月1日(土)から東京都内におけるタンデム自転車の2人乗りが解禁され、日本全国をタンデム自転車で通行できるようになった。その記念すべき初日に東京都庁前で、一般財団法人日本自転車普及協会主催の「東京都内タンデム自転車公道走行解禁記念セレモニー」が開催された。
都庁前でタンデム自転車公道走行解禁記念セレモニーと走行会を実施
セレモニーは東京都庁第二本庁舎2階車寄せで開催され、一般財団法人日本自転車普及協会小泉昭男会長、トライアスリートで東京都議会白戸太朗議員、警視庁交通総務課川嶋泰雄管理官が列席するなか行われた。
さらにセレモニーのあとは10数台のタンデム自転車によるデモ走行が行われた。都庁前の道路を走り抜け、奇跡的に雨が弱まったタイミングで東京都内で初日となったタンデム自転車の公道走行を楽しんだ。
一般財団法人日本自転車普及協会小泉昭男会長
「夫婦で乗ってより仲良くなりました」
2019年2月に日本自転車普及協会を含む13の自転車関係団と東京都盲人福祉協会から、警視庁警視総監宛に「タンデム自転車の東京都内一般公道通行可に向けた東京都公安委員会規則一部改正のお願い(要望書)」を提出しており、これが今回のタンデム自転車の解禁に向けた一つのきっかけとなった。日本自転車普及協会小泉会長は「自転車でダイエットに成功し、93㎏あった体重が64㎏となりました。さらに夫婦でもタンデム自転車を楽しみ、北海道の小樽、猪苗代湖、能登半島、しまなみ海道を走って女房と仲良くなりました」と関係各所への感謝とともに自身の体験談を語り、場内の笑いを誘った。
東京都議会白戸太朗議員
「コミュニケーションスポーツでもあるタンデムに注目」
「ついにタンデム自転車解禁というこの日がやってきました。タンデム自転車は視覚障害の方、高齢の方でも楽しむことができるユニバーサルスポーツです。力の差がある親子や夫婦でも楽しめます。そして前と後ろの方が息を合わせないといけないのがタンデム自転車の楽しさであり、難しさです。ユニバーサルスポーツである以上にコミュニケーションスポーツです。ただし残念ながらタンデム自転車はまだ一般的には知られておらず、まだ理解されていないのが現状だと思います。つまり今日、7月1日に我々が公道に出ていくんですが、タンデムならではの難しさと楽しさをどうやってまわりの皆さんに知っていただくかが我々の課題であり、広めていくことが我々の役目だと思っています」
警視庁交通総務課川嶋泰雄管理官
「タンデム自転車ならではの特性をよく理解して安全に」
「今日から東京都内の道路において2人乗りタンデム自転車の走行が可能となりました。道路走行時の交通安全対策が重要なことから、当庁では基本的なルールの周知はもとより、今後も関係団体とも連携し、タンデム自転車の安全利用に関する広報啓発、安全教育などの取り組みに努めてまいります。タンデム自転車は一般的な2人乗りの自転車に比べると車長が長い、車重が重いため小回りが利きにくく、制動距離が長くなる。また前後2人の息を合わせて、バランスをとりながら発進、走行、停止する必要があるなど、より高度な運転技術が求められる自転車でもあります。タンデム自転車を利用する皆さまには、いま申し上げたタンデム自転車ならではの特性をよく理解したうえで交通事故防止への配慮を怠ることなく、安全の利用に努めていただきくようお願い申し上げます。また後ろの方にも自転車用ヘルメットを着用するようにしてください」
イベントに関する問い合わせ:一般財団法人日本自転車普及協会
https://www.bpaj.or.jp
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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