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エアロ三連勝復活の裏話。イベント目前にハンドルもサドルもなかったワケ

自転車はスポーツではなくホビーと言い張るいじってなんぼのレストア編集者の手記。

今回はエロイカジャパンで復活させた三連勝の裏話。あれこれ必要なパーツを調達するため、京王閣サイクルフリーマーケットへ行ったときのお話。

エアロ三連勝復活のいきさつ

エロイカ・ジャパンで乗った三連勝。じつはハンドルまわりは、ごっそりデ・ローザから拝借していた。ところが追悼ライドのため、デ・ローザ復活となりイベントが近いのにハンドルがない状態に。

昨年10月のファッロ・マリエ・モンティではこの三連勝で走ったが、ヒザが痛くなった。原因は、高すぎるサドル位置だ。

80年代のエアロブームに作られたこのフレーム、合わせてエアロ系パーツで組んだ。シマノ・600のエアロシートポスト(当時は、シートピラーと呼んでいた)は、当時のCレコードのようなシェイプしたフォルムがカッコよかった。

ところが、くびれ部分が長く、私の短足だと1cm高い状態でしかセッティングできない。フォルムを優先した結果、ヒザが故障するという失敗だった。

イベントも近いのにハンドルもサドルもないので焦っていた。最後の望みを託して4月29日に開催された京王閣サイクルフリーマーケットへ。

東京・調布の京王閣競輪場で開催された京王閣フリーマーケット。イベントが続々戻ってきてうれしい

なんと、ありましたよ! 600より、ちょっとくびれが短いエアロシートポストが。カロイ製のピストブームのときにちょっとはやったやつ。いまでは誰も見向きもしないが、私は「あったどー!」と心の中で叫んだ。1000円だった。

これに持っているかぎり薄いセライタリア・フライトのサドルを装着。測ってみるとサドル高は67.5mm。くびれをぎりぎり全部出して、無事セッティングできた。

ハンドルまわりも京王閣フリマで入手できて、ここまでビンゴそろうのは珍しい。こういうことだけだが「持ってるなあ」とわれながら思う。

こちらは新品を購入したが、ペダルはMKSのRMXをセレクトした。サイクルショーの三ヶ島ペタルブースに展示されているのを発見して、こんな80’sなペダルが残っているんだ!と驚いたやつ。

ロードマン時代に完成車向けに作られたものらしい。だいぶ金型も古く生産はぎりぎりのようで、リニューアルするかもとメーカーの人は話していた。

ここ2年くらいビンディングペダルはやめてしまい、すっかりフラットペダル派だ。踏み面をしっかり確保しつつ、ネオレトロなペダルを探していたところだ。これは、鉄ロードで街乗りした人などにオススメ。

イベントに向けてバイクは間に合ったが、体のほうはいつものごとくダメそうだ。

ショボさがナイスなエアロブレーキレバーは、なんと現行品、台湾のARTEKというブランド。LEE CHIにもほぼ同じものがある

MKS・RMX。3000円台のリーズナブルなペダルながら、踏み面もしっかりしており、かつ回転性能も信頼の三ヶ島なのでオススメ
左が今回入手したカロイ製。デザインはよく似ているが、エアロにシェイプしたくびれ部分がちょっと短いのがポイント

復活した三連勝。エアロを追求した、わが最速のマシン。これでエロイカ・ジャパンを疾走するぞと意気込んではいる

 

※この記事はBiCYCLE CLUB[2023年7月号 No.450]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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PROFILE

ニシヤマ

Bicycle Club / 副編集長

ニシヤマ

自転車暦35年以上。中学時代からランドナーに乗る、ヴィンテージ(ジャンク)自転車大好き人間。バイシクルクラブのバイク&キャンプなアウトドア系記事、自転車レストア&カスタム記事など製作。またマニアックな自転車ムック職人。加えて最近は、付録職人でもある

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自転車暦35年以上。中学時代からランドナーに乗る、ヴィンテージ(ジャンク)自転車大好き人間。バイシクルクラブのバイク&キャンプなアウトドア系記事、自転車レストア&カスタム記事など製作。またマニアックな自転車ムック職人。加えて最近は、付録職人でもある

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