エアロ三連勝復活の裏話。イベント目前にハンドルもサドルもなかったワケ
ニシヤマ
- 2023年09月01日
自転車はスポーツではなくホビーと言い張るいじってなんぼのレストア編集者の手記。
今回はエロイカジャパンで復活させた三連勝の裏話。あれこれ必要なパーツを調達するため、京王閣サイクルフリーマーケットへ行ったときのお話。
エアロ三連勝復活のいきさつ
エロイカ・ジャパンで乗った三連勝。じつはハンドルまわりは、ごっそりデ・ローザから拝借していた。ところが追悼ライドのため、デ・ローザ復活となりイベントが近いのにハンドルがない状態に。
昨年10月のファッロ・マリエ・モンティではこの三連勝で走ったが、ヒザが痛くなった。原因は、高すぎるサドル位置だ。
80年代のエアロブームに作られたこのフレーム、合わせてエアロ系パーツで組んだ。シマノ・600のエアロシートポスト(当時は、シートピラーと呼んでいた)は、当時のCレコードのようなシェイプしたフォルムがカッコよかった。
ところが、くびれ部分が長く、私の短足だと1cm高い状態でしかセッティングできない。フォルムを優先した結果、ヒザが故障するという失敗だった。
イベントも近いのにハンドルもサドルもないので焦っていた。最後の望みを託して4月29日に開催された京王閣サイクルフリーマーケットへ。
なんと、ありましたよ! 600より、ちょっとくびれが短いエアロシートポストが。カロイ製のピストブームのときにちょっとはやったやつ。いまでは誰も見向きもしないが、私は「あったどー!」と心の中で叫んだ。1000円だった。
これに持っているかぎり薄いセライタリア・フライトのサドルを装着。測ってみるとサドル高は67.5mm。くびれをぎりぎり全部出して、無事セッティングできた。
ハンドルまわりも京王閣フリマで入手できて、ここまでビンゴそろうのは珍しい。こういうことだけだが「持ってるなあ」とわれながら思う。
こちらは新品を購入したが、ペダルはMKSのRMXをセレクトした。サイクルショーの三ヶ島ペタルブースに展示されているのを発見して、こんな80’sなペダルが残っているんだ!と驚いたやつ。
ロードマン時代に完成車向けに作られたものらしい。だいぶ金型も古く生産はぎりぎりのようで、リニューアルするかもとメーカーの人は話していた。
ここ2年くらいビンディングペダルはやめてしまい、すっかりフラットペダル派だ。踏み面をしっかり確保しつつ、ネオレトロなペダルを探していたところだ。これは、鉄ロードで街乗りした人などにオススメ。
イベントに向けてバイクは間に合ったが、体のほうはいつものごとくダメそうだ。
※この記事はBiCYCLE CLUB[2023年7月号 No.450]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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