ワールドクラスの真剣勝負が展開された、第2回ジャパン・マウンテンバイク・カップ
Bicycle Club編集部
- 2023年10月24日
「東京オリンピックのレガシーとしてMTBレース文化を継承していく」をテーマに掲げ、昨年初開催されたUCIクラス1のXCOレースが今年も開催され、マティス・アズーロとレベッカ・ヘンダーソンが優勝した。
ワールドカップ上位陣に対し、小林あかりが2位に食い込む大健闘
昨年の全日本選手権XCO以来となる、サイクルスポーツセンターでのMTBレース。
海外招待選手として、昨年の優勝者ユーリ・ザネッティにフィリッポ・コロンボ、マティス・アズーロ。ウイメンのレベッカ・ヘンダーソンが来日。
国内選手はアジア大陸選手権を控える沢田 時や川口うららが欠場したたものの、全日本チャンピオンの北林 力と小林あか里、平林安里、宮津 旭がエントリー。オリンピック出場をかけた戦いの前にこのレースに参加した理由はそれぞれ異なるものの、ワールドカップ上位の招待選手にどう挑むのか注目された。
午前11時半にスタートした女子エリート/U23は、スタート1時間前に周回数がそれぞれ1周加えられ6/5周での争いとなった。
スタートループはヘンダーソンと小林、フィリピンのシャン・ヤオヤオの3人がパックを形成。
メインラップにはいってすぐ小林が先行したものの、2周目に入ってすぐヘンダーソンが前に出る。小林が枯山水でバイクをヒットさせてややペースを落とすと、すかさずヘンダーソンがこの日のベストラップでリードを築き、4周目にベストラップをマークして追う小林との差を40秒前後に保ったままフィニッシュ。3位にはヤオヤオが同一周回で入った。
午後1時30分スタート男子エリートは、女子とは逆に周回数が減らされ7周回となった。
スタートの天城越えをトップで通過したのは松田賢太郎だが、シングルトラックの上りでは平林、アズーロの順で通過。枯山水に向かう上りでザネッティとコロンボが追いつき、さらに北林がつける。
フィードゾーンで平林が後退すると、アザーロ、コロンボが抜けだしザネッティ、北林を引き離しにかかる。ポジションを入替えつつ11分台で周回を重ねるアザーロとコロンボだったが、最終ラップに入りチョップスティック前の上りでアザーロが仕掛けるとホイールtoホイールの状態で最後の上りに向かい、コロンボがホームストレートで仕掛けるもアザーロがわずかの差で逃げ切った。
3位ザノッティ、国内勢最上位の4位は北林 力。宮津は同一周回での完走6位。平林は7位となった。
大会リザルト
男子エリート
1位 マティス・アザーロ(ロックライダー・フォード)1:21:47.34
2位 フィリッポ・コロンボ(スコット-スラムMTBレーシング)+0.24
3位 ユーリ・ザノッティ(チームBMC)+1:52.10
女子エリート
1位 レベッカ・ヘンダーソン(プリマフロール・モンドレイカー・ジェニュインス)1:31:57.46
2位 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)+39.50
3位 シャン・ヤオヤオ(フィリピンナショナルチーム)+15:35.86
女子U23
1位 ツィー・クワン・クワン(香港)1:24:89
男子U23
1位 柚木伸元(日本大学)1:19:44.33
2位 高本亮太(立命館大学)+6:00.71
3位 岡山優太(マサヤ・ヤングライダース)+7:27.18
男子ジュニア
1位 高橋 翔(チームMAP)1:06:42.06
2位 内野友太(Q-SHUユニオン・CJユニット)+48.27
3位 古江昂太(フカヤレーシング)+2:51.06
男子ユース
1位 野崎然新(弱虫ペダルサイクリングチーム)39:32.42
2位 垣原弘明(レーシングトルク)+2:49.88
3位 中山道脩毅(ドリームシーカー・ジュニアレーシング) +3:37.78
女子ユース
1位 日吉彩華(リミテッドチーム846まるいち)49:10.21
ジャパン・マウンテンバイク・カップ2023
開催日:2023/10/20~2023/10/22
会場:日本サイクルスポーツセンター マウンテンバイクコース(静岡県伊豆市)
大会クラス:UCIクラス1
主催:ジャパン・マウンテンバイク・カップ実行委員会
主管:ふじのくにサイクルスポーツコミッション
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