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グラベルコースの充実! グランフォンドピナレロ八ヶ岳2023実走レポート

昨年の達成感はすごかった。本業界に入りたての頃の昨年に第11回のイベントに参加した。そんなグランフォンドピナレロ八ヶ岳withグラベルは2023年9月30日(土)、10月1日(日)に第12回となるイベントを開催。昨年から登場したグラベルフォンドも充実したとのことで、編集部坂本は今回がグラベルフォンドに参加してきた。

初日はウェルカムパーティーを楽しむ

PHOTO:Misae

本イベントのメインライドは2日目に行われ、初日はウェルカムパーティーが開催される他、出展ブースなどを楽しむ日になっている。このため2日間の日程を楽しむことができ、会場である山梨県北杜市を満喫できる旅行のような形で参加することも可能だ。

PHOTO:Misae

メインスポンサーでもあるピナレロのブースももちろんあり、フラッグシップモデルのドグマも含めた豊富なバイクの展示を楽しめる。

晴れ予報からのまさかの雨スタート!

初日の晴れに続き、2日目も晴れの天気予報が直近1週間ほど続いていたが、朝になり全員が驚きの降雨。景色も気候も素晴らしかった去年が思い出されるが、コースの素晴らしさや初めて北杜市のグラベルコースを走れることを考え気を取り直し会場へ。

続々と参加者が集まってきている。まずはグランフォンド組が7時にスタート。それに次いでグラベルフォンド組が7時40分にスタートだ。ゲストライダーや来賓のあいさつのあと、スタートが切られる。そういえば昨年は沿道の応援が楽しかった記憶があるが今年はどうだろう。

雨の中だが、スタート直後からすでに熱い応援が。雨だからこそありがたみも倍増。グラベルフォンド最後尾について編集部坂本もスタートをきった。

グラベル……の前に舗装路がなかなかきつい!

昨年が舗装路のグランフォンドを走ったが、その時は後半のこれでもかという坂がきつかったことが記憶に新しい。今年はグラベルだ!という思いで薄まっていたのだが、場所は同じエリアなので坂がきついのは当然だった。約23km地点からグラベル開始地点でも43km地点までぐらいは舗装路なのだが、斜度もきつく延々と続く坂。押して歩く人も続出していた。

しかしここで活躍したのが私のバイクのリドレー・カンゾファスト。カーボンで軽い車体の恩恵を受ける。また、コンポは新型12速のGRXを装備し、フロント42Tリア45Tというギヤ比は圧倒的に楽に上らせてくれた。結果的に足をつく人も多い中、グラベルの入口まで歩くことなく上り切ることができた。

グラベルらしく汚れた状態のゴール後のカンゾファスト。きれいな状態で撮ってなかった……

いざグラベルへ! アップダウンを小刻みに繰り返す路面が楽しくも脚にくる!

いよいよ待望のグラベルコースへ! 雨のために路面には水が溜まっていたり泥が深くなっているところもあるが、それを含めても走りやすい場所だ。急激な下りもなく、適度なアップダウンが続く。自転車歴が浅くバイクコントロールがうまくできない私は急な下りに少し恐怖感も湧いたりするが、これくらいのアップダウンがちょうど良い。1カ所ほど走行ラインが見つからないガレ場もあったが、総じてとても楽しいコースだ。

グラベルコースは今年で2回目。じつは昨年の第1回目のグラベルコースは安心して走れるコースが少なくガレ場が多すぎて大変だったという噂を耳にしていたので、少し心配はしていたが稀有だったようだ。コース作成に運営側の改善姿勢を垣間見ることができた。

グラベルにはトラブルがつきもの! チェーン落ちからこんな特殊な巻き込み方をしても何人かで落ち着いて処理してコース復帰だ!
ゲストライダーの竹之内 悠選手(右)。CX全日本5連覇の彼の走りを近くで見るチャンス!と思っていたが、このカメラをしまう頃には視界から消えていた……

エイドでの補給もおすすめポイント

本イベントの魅力の中に、充実したエイドステーションがあげられる。グランフォンドを走った昨年はエイドが充実し過ぎていて食べきれないほどだった(笑)。また、地元の特産のものも豊富に提供されるのもうれしい。

いざゴールへ! ゴール前の上りが達成感をさらに増幅!

グラベルコースを抜けた後は、周りの参加者と「もうあとはゴールだね~」と流す雰囲気。しかし意外にここからきつい。コースを高低差を見ると分かるが、最後の舗装路の上りがまあまあある。ここがきついのだが、舗装路といえど北杜市の道はとてもきれいで眺めも良く楽しめる。そんなきつくもいい道を走り切ってようやくゴールだ。ゴール時のみんなの達成感はグランフォンド系イベントではトップクラスはじゃないだろうか? なにせゴールのそのときまできついので(笑)

また、ゴール後には地元の方々が作ってくれた豚汁も振舞われる。「おかわりもあるよ! どんどん食べてって!!」という活況にゴール後も元気をもらえる。この日は寒かったからよりありがたみのある豚汁だった。

一緒にゴールした参加者と記念に1枚。この完走メダルが結構うれしい

参加者インタビュー

実際に本イベントに参加した人からの声も紹介する。

ボランティアの方の笑顔がとてもよかった

吉田 隆さん(右)、竹田昂士さん(左)

東京都八王子市のトライアスロンスクールで知り合ったお2人で、竹田さんは初めて、吉田さんは2回目の参加だ。「思った以上にハードで。さらに雨で(笑)。でも雨でも楽しかった。エイドステーションの方の笑顔がとても素晴らしくて、地元のおじちゃんおばちゃんの暖かさをとても感じました!雨でも沿道の応援があってよかった!」

グラベルが去年と比べかなりよくなった!

森廣真奈さん(右)、芝田佳宜さん(中)、井口保成さん(左)

社会人サークルの仲間同士でご参加。井口さんは初めてで、他の2人は2回目の参加だ。「雨で最初は出走を悩んでいたんですが、結果的に楽しく走れました! グラベルの途中に結構な岩場があったんですが、SDA王滝をほうふつとさせる感じで懐かしく思いながら走れました。ただ、去年は自転車で走れないような道もあったんですが、今年は適度に楽しめるグラベルでだいぶよくなったと思います。ニセコグラベルよりも道のレベルは高く、すこしテクニカルかなと思いました」

定期イベントとして楽しんでます!

平野智昭さん(右)、平野さおりさん(左)

ご夫婦で参加の平野さんは東京からの参加でバイク歴は12年程だ。「1日雨に降られたのははじめて! 毎年このイベントだけは参加していて、定期イベントとなってます。来年もこのイベントくらいは参加し続けたいですね。景色もいいし!」

楽しむためにはタイヤのエアボリュームを十分に!

竹之内 悠選手

ゲストライダーで参加のシクロクロスで有名な竹之内 悠選手は、昨年と同じく今年もグラベルフォンドを走った。「去年は段差も多かったり岩場もあり、正直いうとマウンテンバイクの方がええんちゃうかな~と思うところもありました。それに加え、通常のグランフォンドにプラスアルファする形でグラベルフォンドが組み込まれていたので、結構時間も体力もカツカツでやばかったです(笑)。ただ今回はしっかりと距離についても調整されていたし、道についてもグラベルバイクでしっかり走り切れるような道でした。雨でも意外とドロドロになって進めないというような道じゃなかったので、結構いい道だったんじゃないかと思います!」

また、来年グラベルコースを検討する参加者に対してのアドバイスも聞いた。

「個人的にノブの無いタイヤでも十分に走れました。使ったのはピレリ・チントゥラートHで45Cです。みなさん結構オンロード区間の多さを気にしてタイヤを結構細めのチョイスしている方が多かったんですが、そういう方が走りにくそうにしてたりパンクしてしまったりというのが多かったように感じます。日本のグラベルはどうしても岩場があったりと“超グラベル”になる場面がでてくることが多いんですが、タイヤが細いとこういった場面で対処ができなくなってしまいます。こういったレースじゃないようなイベントは、楽しく走れることを考えて十分なエアボリュームのあるタイヤをチョイスするといいと思います」

具体的に今回のレベルのグラベルと仮定して考えると、おおむね最低でも38C~40Cくらいはあっていいのではないかとのことだ。

雨という過酷な環境に立ち向かう一体感を感じた

エース栗原さん(右から2番目)とそのご家族

地域密着型アスリートとして北杜市を拠点に活動をしているエース栗原さん。例年コース途中で仮装して参加者を鼓舞する姿が印象的だ。グランフォンドコースに出没するため、残念ながら私は今回お目にかかれず。今回は「宇宙人に抱かれる」の衣装だったようだ。本イベントの名物にじわじわとなっている……かもしれない。

「雨で例年と結構変わってしまいましたが、雨だからこそみんなでハンドサインを出し合ったり声をかけあったりと、参加者同士の一体感をいつもより感じました。雨という過酷な環境に立ち向かう同士みたいな感じですね! また、最後の30kmの過酷さは、国内のロングライド系イベントで一番じゃないでしょうか。その分達成感も一番ですね! 来年参加される方は、前日受付が必要で前泊が前提になるので、ぜひ北杜市の旅行を含めたパッケージとして楽しんでくれたらと思います!!」

 

2年連続の参加となった編集部坂本も、今回のグラベルフォンドのコースは非常に楽しめた。もう少しグラベル区間が欲しくもあるが、それは来年以降に期待したい。達成感たっぷりのグランフォンドピナレロ八ヶ岳は来年も見逃せない。

グランフォンドピナレロ八ヶ岳 公式サイト

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PROFILE

坂本 大希

坂本 大希

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

坂本 大希の記事一覧

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

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