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さいたまクリテリウムでポガチャルが勝利! サガン、最後のロードレースの詳報

11月5日、埼玉県さいたま市さいたま新都心駅周辺で第9回さいたまクリテリウムメインレースが開催、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)がメインレースで優勝した。本レースの詳報とレース中と表彰式の写真、今季限りでロードレーサーとして引退し、MTBライダーへ転向するペテル・サガンのコメントなどをお届けする。

超豪華なメンバーがさいたまに一堂に会したメインレース

メインレースがいよいよスタート。一年でもっともさいたま新都心の道路上が騒ぎ立つ瞬間だ

第9回となるさいたまクリテリウムは、総合優勝者のヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ、デンマーク)の出場こそ欠いたものの、過去大会に見劣りしないレベルの海外トップ選手たちがメインレースに出場。主な名前を挙げればタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)、セップ・クス(ユンボ・ヴィスマ、アメリカ)、ジュニア・チッコーネ(リドル・トレック、イタリア)、ペテル・サガン(TDFクリテリウムレジェンズ、スロバキア)、クリストファー・フルーム(TDFクリテリウムレジェンズ、イギリス)など。もちろん新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)のほか、特別編成チームSpecial Team Japan for SAITAMAのほか国内6チームの日本人選手も出場した。

レーススタートからフルームが逃げ集団を作る

さいたまクリテリウムの大ベテランでもあるフルーム。今大会も積極的な逃げを何度もうった ※画像は後半のもの

スタート直後からフルームが先行し、アスビャアン・ヘレモース(リドル・トレック)、畑中勇介(キナンレーシングチーム)、藤田涼平(スペシャルチームジャパンforさいたま)との4名の逃げを形成。10秒ほどのわすかな差でバーレーン・ヴィクトリアスが牽く集団を背にするも、2周目途中で集団が追いつきカヴェンディッシュがスプリントポイントを先頭通過した。

カヴェンディッシュがスプリントポイントをたびたび奪い、同賞を確定!

レースの各所でポイントを獲得するために動いた新城幸也。そのすぐ後ろにカヴェンデッシュが付く

6周目になるとジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック、イタリア)を含めた国内外6選手が逃げを形成。集団から6~8秒ほど先行するも、同周回は再度スプリントポイントのチャンスであり、しばらくした後に6名は集団キャッチ。その後スプリントラインを一位通過したのは、サガンをリードアウトにしたカヴェンディッシュ。新城やジョシュア・ターリング(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)らを振り切った。8周目になるとリドル・トレックトレインが集団を引くも、そこからアダム・ハンセン(TDFクリテリウムレジェンズ、オーストラリア)とチッコーネが山岳賞を狙ってアタック。そのままチッコーネが同ポイントラインを一番に超える。新城も3番目に滑り込み、ポイントを獲得。

レースの中盤から広範にかけては、有力選手が集団前方からアタックを繰り出し、ポイント獲得や逃げ集団形成を狙っていた

レースは8周目から9周目となり半分を消化。国内選手を多く含む6名の逃げ集団が先行するも、タイム差は9秒以内に抑えられる。集団先頭から5~6番目には、隠れるようにしてサガンとカヴェンディッシュが走り、次のスプリントポイントへの準備を整える。バーレーン・ヴィクトリアスが新城を前に出そうとするも、カヴェンディッシュがこれをチェック! 1位カヴェンデッシュ、2位ターリング、3位新城の並びに。これによりカヴェンデッシュのポイント賞が確定。

レース後半にはチッコ-ネが山岳賞を確定。その後サガンが動く!

水玉ジャージのチッコーネは、さいたまでもしっかり山岳賞を獲得するために動いた

その後の山岳ポイントもチッコーネがとり、これも賞を確定。新城はスプリントと同様に積極的に賞獲得へ絡むも届かず。フルーム&エガン・ベルナル(イネオス。グレナディアーズ)、今期引退を表明している横山航太(シマノレーシング)3名が先行しながら14週目に突入。その後ろで、UAEの集団がポガチャルを連れながら前3名ににらみを効かせる。その後のスプリントではサガンが集団から急加速で3名を抜き、スプリントポイントをゲット。そのまま単独になり残り2周回へ。

サガンにポガチャルとクスが合流! そのままゴールへ

終盤は超豪華な3人が共演。観客のボルテージもいっきに上がった!

太陽が西に傾くなか、ここでクスとポガチャルが集団を飛び出し、サガンに合流、強力な3人逃げを形成した。残り3周を残して集団から12秒ほどのタイムアドバンテージを得て、そのままラスト1周となるとタイム差はさらに拡大し18秒差に。スプリント勝負を嫌ったクスがアタックを行うとポガチャルは追い付くが、サガンがちぎれる。この時点で集団とのタイム差は23秒優勝争いはこの2人に絞られる!

西日が傾くなか、ポガチャル、クス、サガンの3人で最終局面へ

ゴール前の上りでクスがアタックするも、これをカウンターアタックで突き放したポガチャルがスプリントし、そのままゴール。さいたまの空に向かってピースサインをしたのち、両手を広げてバンザイポーズを決めた! サガンは力尽きそうになりながらも3位を獲得。

ゴールで羽ばたくように両手を挙げたポガチャル。「一度のアタックで決める、狙っていたとおりの展開だった」と後にコメント

過去2度ツール・ド・フランスを制し、2023年最後のホワイトジャージを披露したタデイ・ポガチャルが、第9回さいたまクリテリウムの幕を引いた。

メインレース&チームタイムトライアル結果&表彰台の様子

クリテリウムメインレース後、さいたまスーパーアリーナのメインステージでは各レースの表彰式が行われた。チームタイムトライアルでは新城擁するバーレーン・ヴィクトリアスが獲得した。同時にペテル・サガンのロードレース引退セレモニーも開かれ、クリス・フルームから花束が贈呈された。

各レース結果

クリテリウムメインレース表彰台

1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
2位 セップ・クス(ユンボ・ヴィスマ)
3位 ペテル・サガン(TDFクリテリウムレジェンズ)

ポイント賞を獲得したマーク・カヴェンディッシュ

山岳賞を獲得したジュリオ・チッコーネ

敢闘賞を獲得したクリストファー・フルーム

新人賞を獲得したタデイ・ポガチャル

総合1位チーム賞を獲得したユンボ・ヴィスマ

日本人総合1位チーム賞を獲得した愛三工業レーシングチーム

タイムトライアルレース(チーム)

優勝 バーレーン・ヴィクトリアス

ジュニアレース&パラサイクリング表彰式の様子

個人タイムトライアルでは女子ジュニア、男子ジュニア、パラサイクリングの選手がそれぞれ走り、さいたまクリテリウムという華やかな舞台でもその強さで観客を魅了した。

タイムトライアルレース表彰式の様子(個人)

女子ジュニアのトップタイムは岡本美咲(北桑田高校/画像左から2番目)

男子ジュニアのトップタイムは渡辺一気(北海道科学大学高等学校/画像右)

パラサイクリングの部に参加した選手たち(カテゴリーが異なるため、順位やトップタイムはなし)

本レースを最後にロードレース活動を引退するペテル・サガン

フルームがサガンのロード引退の花道を飾った

今年1月に本人が宣言したとおり、2023年をもってペテル・サガン(トタルエネルジー)はロードレース選手として引退になる。2024年以降は同チームに所属したまま、マウンテンバイクでの2024年パリ五輪を目指す。そんなサガンの引退セレモニーがアリーナステージで行われ、フルームから花束を受けとった。以下、コメントを紹介する。

「来年はもちろんマウンテンバイクに重きを置くが、その準備としてロードレースの小さいレースには出るつもり。そしてこの素晴らしいさいたまクリテリウムの雰囲気に戻ってこられて幸せだよ。レジェンドチームのメンバーに入れてよかった。とにかく非常に美しいさいたまクリテリウムだったよ」(レース後コメント)

今後はマウンテンバイク選手としてのキャリアを始めるサガン。ロード引退の寂しさを感じさせないサガン節で挨拶した

「ここさいたまでの、とても多くの応援に感謝している。私のプロロードレース選手としてのキャリアは終わるが、マウンテンバイクのほうでまた会うことがあると思う。パリ五輪に向けてベストを尽くすよ。ありがとう!」(セレモニーステージにて)

大会WEBサイト
Tour de France SAITAMA Criterium Official Site
https://saitama-criterium.jp/2023

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PROFILE

ハマダ

Bicycle Club / 編集部員

ハマダ

元自転車ショップ店員であり、最新バイクや新製品の情報を日々追っている編集部員。短期ツーリングや週末サイクリングを好むザ・アベレージ サイクリスト。国内外の選手たちを熱く見守るロードレースファンでもある。趣味はパン屋巡り。

ハマダの記事一覧

元自転車ショップ店員であり、最新バイクや新製品の情報を日々追っている編集部員。短期ツーリングや週末サイクリングを好むザ・アベレージ サイクリスト。国内外の選手たちを熱く見守るロードレースファンでもある。趣味はパン屋巡り。

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