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【保存版】ジロ・デ・イタリア2024スタートリスト&コースプレビュー

INDEX

ジロ・デ・イタリアが5月4日~26日に開催。トリノでの開幕から首都・ローマでのフィナーレまで、3週間かけての総走行距離は3400km、総獲得標高は44650mを走る。ここではスタートリストならびにコースを紹介する。

ジロ・デ・イタリア2024 スタートリスト

©️ LaPresse

※印はヤングライダー賞(25歳以下)対象選手

イネオス・グレナディアーズ

©️ LaPresse

1 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)
2 テイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ、オランダ)※
3 トビアス・フォス(イネオス・グレナディアーズ、ノルウェー)
4 フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)
5 ジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)
6 マグナス・シェフィールド(イネオス・グレナディアーズ、アメリカ)※
7 ベン・スウィフト(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)
8 コナー・スウィフト(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)

アルペシン・ドゥクーニンク

©️ LaPresse

11 カーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク、オーストラリア)
12 トビアス・バイヤー(アルペシン・ドゥクーニンク、オーストリア)※
13 ニコラ・コンチ(アルペシン・ドゥクーニンク、イタリア)
14 クインテン・ヘルマンス(アルペシン・ドゥクーニンク、ベルギー)
15 ジミー・ヤンセンス(アルペシン・ドゥクーニンク、ベルギー)
16 ティモ・キーリッヒ(アルペシン・ドゥクーニンク、ベルギー)※
17 エドワルト・プランカールト(アルペシン・ドゥクーニンク、ベルギー)
18 ファビオ・ファンデンボッセ(アルペシン・ドゥクーニンク、ベルギー)※

アルケア・B&Bホテルズ

©️ LaPresse

21 イエンセ・ビールマンス(アルケア・B&Bホテルズ、ベルギー)
22 ルイ・バレ(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)※
23 エウェン・コステュー(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)※
24 ダーフィット・デッケル(アルケア・B&Bホテルズ、オランダ)
25 ドナヴァン・グロンダン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)※
26 ミヘル・リース(アルケア・B&Bホテルズ、ルクセンブルク)
27 アラン・リウー(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)
28 アレッサンドロ・ヴェッレ(アルケア・B&Bホテルズ、イタリア)※

アスタナ・カザクスタン チーム

©️ LaPresse

31 アレクセイ・ルツェンコ(アスタナ・カザクスタン チーム、カザフスタン)
32 ダヴィデ・バッレリーニ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)
33 ロレンツォ・フォルトゥナート(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)
34 マックス・カンター(アスタナ・カザクスタン チーム、ドイツ)
35 ヘノック・ムルブラン(アスタナ・カザクスタン チーム、エリトリア)※
36 ワジム・プロンスキー(アスタナ・カザクスタン チーム、カザフスタン)
37 クリスティアン・スカローニ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)
38 シモーネ・ヴェラスコ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)

ボーラ・ハンスグローエ

©️ LaPresse

41 ダニエル・マルティネス(ボーラ・ハンスグローエ、コロンビア)
42 ジョヴァンニ・アレオッティ(ボーラ・ハンスグローエ、イタリア)※
43 パトリック・ガンパー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストリア)
44 ヨナス・コッホ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)
45 フロリアン・リポヴィッツ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)
46 ライアン・マレン(ボーラ・ハンスグローエ、アイルランド)
47 マキシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)
48 ダニー・ファンポッペル(ボーラ・ハンスグローエ、オランダ)

コフィディス

©️ LaPresse

51 ステファノ・オルダーニ(コフィディス、イタリア)
52 スタニスワフ・アニオコウスキ(コフィディス、ポーランド)
53 トマ・シャンピオン(コフィディス、フランス)※
54 ニコラ・ドゥボーマルシェ(コフィディス、フランス)
55 ルーベン・フェルナンデス(コフィディス、スペイン)
56 シモン・ゲシュケ(コフィディス、ドイツ)
57 バンジャマン・トマ(コフィディス、フランス)
58 ハリソン・ウッド(コフィディス、イギリス)※

デカトロンAG2Rラモンディアール チーム

©️ LaPresse

61 ベン・オコーナー(デカトロンAG2Rラモンディアール チーム、オーストラリア)
62 アレックス・ボーダン(デカトロンAG2Rラモンディアール チーム、フランス)※
63 オレリアン・パレパントル(デカトロンAG2Rラモンディアール チーム、フランス)
64 ヴァランタン・パレパントル(デカトロンAG2Rラモンディアール チーム、フランス)※
65 ダミアン・トゥゼ(デカトロンAG2Rラモンディアール チーム、フランス)
66 バスティアン・トロンション(デカトロンAG2Rラモンディアール チーム、フランス)
67 アンドレア・ヴェンドラーメ(デカトロンAG2Rラモンディアール チーム、イタリア)
68 ローレンス・ワーバス(デカトロンAG2Rラモンディアール チーム、アメリカ)

EFエデュケーション・イージーポスト

©️ LaPresse

71 エステバン・チャベス(EFエデュケーション・イージーポスト、コロンビア)
72 ジェフェルソン・セペダ(EFエデュケーション・イージーポスト、エクアドル)
73 ステファン・デボッド(EFエデュケーション・イージーポスト、南アフリカ)
74 サイモン・カー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)
75 ミッケルフレーリク・ホノレ(EFエデュケーション・イージーポスト、デンマーク)
76 アンドレア・ピッコロ(EFエデュケーション・イージーポスト、イタリア)※
77 ゲオルグ・シュタインハウザー(EFエデュケーション・イージーポスト、ドイツ)※
78 ミケル・ヴァルグレン(EFエデュケーション・イージーポスト、デンマーク)

グルパマ・エフデジ

©️ LaPresse

81 ローレンス・ピシー(グルパマ・エフデジ、ニュージーランド)※
82 ルイス・アスキー(グルパマ・エフデジ、イギリス)※
83 シリル・バルト(グルパマ・エフデジ、フランス)
84 クレモン・ダヴィ(グルパマ・エフデジ、フランス)
85 ロレンツォ・ジェルマーニ(グルパマ・エフデジ、イタリア)※
86 オリヴィエ・ルガック(グルパマ・エフデジ、フランス)
87 ファビアン・リーンハルト(グルパマ・エフデジ、スイス)
88 エンゾ・パレニ(グルパマ・エフデジ、フランス)※

アンテルマルシェ・ワンティ

©️ LaPresse

91 ビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ、エリトリア)※
92 リリアン・カルメジャーヌ(アンテルマルシェ・ワンティ、フランス)
93 ケヴィン・コッレオーニ(アンテルマルシェ・ワンティ、イタリア)※
94 ドリース・デポーテル(アンテルマルシェ・ワンティ、ベルギー)※
95 マディス・ミケルス(アンテルマルシェ・ワンティ、エストニア)※
96 アドリアン・プティ(アンテルマルシェ・ワンティ、フランス)
97 ディオン・スミス(アンテルマルシェ・ワンティ、ニュージーランド)
98 ロエル・ファンシントマールテンスダイク(アンテルマルシェ・ワンティ、オランダ)※

イスラエル・プレミアテック

©️ LaPresse

101 マイケル・ウッズ(イスラエル・プレミアテック、カナダ)
102 サイモン・クラーク(イスラエル・プレミアテック、オーストラリア)
103 マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック、イタリア)※
104 ユーゴ・オフステテール(イスラエル・プレミアテック、フランス)
105 ライリー・ピックレル(イスラエル・プレミアテック、カナダ)※
106 ナダフ・ライスベルク(イスラエル・プレミアテック、イスラエル)※
107 ニック・シュルツ(イスラエル・プレミアテック、オーストラリア)
109 イーサン・ヴァーノン(イスラエル・プレミアテック、イギリス)※

リドル・トレック

©️ LaPresse

111 ジョナサン・ミラン(リドル・トレック、イタリア)※
112 アンドレア・バジオーリ(リドル・トレック、イタリア)※
113 シモーネ・コンソンニ(リドル・トレック、イタリア)
114 アマヌエル・ゲブレイグザビエル(リドル・トレック、エリトリア)
115 ダーン・ホーレ(リドル・トレック、オランダ)※
116 フアン・ロペス(リドル・トレック、スペイン)
117 ヤスペル・ストゥイヴェン(リドル・トレック、ベルギー)
118 エドワルト・トゥーンス(リドル・トレック、ベルギー)

モビスター チーム

121 ナイロ・キンタナ(モビスター チーム、コロンビア)
122 ウィリアム・バルタ(モビスター チーム、アメリカ)
123 ダヴィデ・チモライ(モビスター チーム、イタリア)
124 フェルナンド・ガビリア(モビスター チーム、コロンビア)
125 ロレンツォ・ミレージ(モビスター チーム、イタリア)※
126 エイネルアウグスト・ルビオ(モビスター チーム、コロンビア)
127 ペラヨ・サンチェス(モビスター チーム、スペイン)※
128 アルベルト・トレス(モビスター チーム、スペイン)

スーダル・クイックステップ

©️ LaPresse

131 ジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ、フランス)
132 ヨセフ・チェルニー(スーダル・クイックステップ、チェコ)
133 ヤン・ヒルト(スーダル・クイックステップ、チェコ)
134 ルーク・ランパーティ(スーダル・クイックステップ、アメリカ)※
135 ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)
136 ピーテル・セリー(スーダル・クイックステップ、ベルギー)
137 ベルト・ファンレルベルへ(スーダル・クイックステップ、ベルギー)
138 マウリ・ファンセヴェナント(スーダル・クイックステップ、ベルギー)※

dsmフィルメニッヒ・ポストNL

©️ LaPresse

141 ロマン・バルデ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL、フランス)
142 トビアスルンド・アンドレースン(dsmフィルメニッヒ・ポストNL、デンマーク)※
143 クリス・ハミルトン(dsmフィルメニッヒ・ポストNL、オーストラリア)
144 ファビオ・ヤコブセン(dsmフィルメニッヒ・ポストNL、オランダ)
145 ハイス・レイムライゼ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL、オランダ)※
146 ジュリアス・ファンデンベルフ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL、オランダ)
147 ケヴィン・ヴェルマーク(dsmフィルメニッヒ・ポストNL、アメリカ)※
148 ブラム・ウェルテン(dsmフィルメニッヒ・ポストNL、オランダ)

チーム ジェイコ・アルウラー

©️ LaPresse

151 アレッサンドロ・デマルキ(チーム ジェイコ・アルウラー、イタリア)
152 エディ・ダンバー(チーム ジェイコ・アルウラー、アイルランド)
153 カレブ・ユアン(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)
154 マイケル・ヘップバーン(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)
155 ルカ・メズゲッツ(チーム ジェイコ・アルウラー、スロベニア)
156 ルーク・プラップ(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)※
157 マキシミリアン・ヴァルシャイド(チーム ジェイコ・アルウラー、ドイツ)
158 フィリッポ・ザナ(チーム ジェイコ・アルウラー、イタリア)※

ポルティ・コメタ

©️ LaPresse

161 マッテオ・ファッブロ(ポルティ・コメタ、イタリア)
162 ダヴィデ・バイス(ポルティ・コメタ、イタリア)
163 マッティア・バイス(ポルティ・コメタ、イタリア)
164 ジョヴァンニ・ロナルディ(ポルティ・コメタ、ハンガリー)
165 ミルコ・マエストリ(ポルティ・コメタ、イタリア)
166 フランシスコ・ムニョス(ポルティ・コメタ、スペイン)※
167 アンドレア・ピエトロボン(ポルティ・コメタ、イタリア)※
168 ダヴィデ・ピガンゾーリ(ポルティ・コメタ、イタリア)※

ヴィスマ・リースアバイク

©️ LaPresse

171 クリストフ・ラポルト(ヴィスマ・リースアバイク、フランス)
172 エドアルド・アッフィニ(ヴィスマ・リースアバイク、イタリア)
173 ロベルト・ヘーシンク(ヴィスマ・リースアバイク、オランダ)
174 オラフ・コーイ(チーム ヴィスマ・リースアバイク、オランダ)※
175 ヤン・トラトニク(チーム ヴィスマ・リースアバイク、スロベニア)
176 キアン・アイデブルックス(チーム ヴィスマ・リースアバイク、ベルギー)※
177 アッティラ・ヴァルテル(ヴィスマ・リースアバイク、ハンガリー)
178 ティム・ファンダイケ(ヴィスマ・リースアバイク、オランダ)※

チューダープロサイクリング

©️ LaPresse

181 マッテオ・トレンティン(チューダープロサイクリング、イタリア)
182 アルベルト・ダイネーゼ(チューダープロサイクリング、イタリア)
183 ロバン・フロワドゥヴォー(チューダープロサイクリング、スイス)
184 アレクサンダー・カンプ(チューダープロサイクリング、デンマーク)
185 アレクサンダー・クリーガー(チューダープロサイクリング、ドイツ)
186 マリウス・マイヤーホーファー(チューダープロサイクリング、ドイツ)※
187 マイケル・ストーラー(チューダープロサイクリング、オーストラリア)
188 フロリアン・ストーク(チューダープロサイクリング、ドイツ)

UAEチームエミレーツ

©️ LaPresse

191 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)
192 ルイ・オリヴェイラ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)
193 ミッケル・ビョーグ(UAEチームエミレーツ、デンマーク)
194 フェリックス・グロスシャートナー(UAEチームエミレーツ、オーストリア)
195 ヴェガールスターケ・ラエンゲン(UAEチームエミレーツ、デンマーク)
196 ラファウ・マイカ(UAEチームエミレーツ、ポーランド)
197 フアン・モラノ(UAEチームエミレーツ、コロンビア)
198 ドメン・ノヴァク(UAEチームエミレーツ、スロベニア)

VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ

©️ LaPresse

201 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)
202 ルカ・コヴィリ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)
203 フィリッポ・フィオレッリ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)
204 マルティン・マルチェルージ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)※
205 ジュリオ・ペリツァーリ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)※
206 マヌエーレ・タロッツィ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)
207 アレッサンドロ・トネッリ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)
208 エンリーコ・ザノンチェッロ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)※

バーレーン・ヴィクトリアス

©️ LaPresse

211 アントニオ・ティベーリ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)※
212 ライナー・ケップリンガー(バーレーン・ヴィクトリアス、オーストリア)
213 フィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)
214 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)
215 アンドレア・パスクアロン(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)
216 エドアルド・ザンバニーニ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)※
217 ヤシャ・ズッタリン(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)
218 トースタイン・トレーエン(バーレーン・ヴィクトリアス、ノルウェー)

 

ジロ・デ・イタリア2024 コースプレビュー

5月4日 第1ステージ ベナリア・レアレ~トリノ 140km・獲得標高1850m 丘陵 ★★★

2024年のジロは、イタリア・ピエモンテ州で開幕3ステージを実施する。今年はツール・ド・フランスも同国トスカーナ州で開幕し、2025年のブエルタ・ア・エスパーニャもピエモンテ州で開幕するとのうわさも。ロードレース熱が高まる一方だ。第1ステージは140km。中盤で3級山岳スペルガの上りをこなし、フィニッシュ前約22kmで2級コッレ・マッダレーナ越え。スプリンターが勝つとの予想だが、これらの丘を問題なくクリアしないことには、初日のマリア・ローザ着用はかなわない。

5月5日 第2ステージ サン・フランチェスコ・アル・カンポ~サントゥアリオ・ディ・オローパ 161km・獲得標高2300m 丘陵 ★★★

丘陵ステージにカテゴライズされるが、フィニッシュは1級山岳の頂上。今大会最初にして、ジロ史上最速の山頂フィニッシュとなる。サントゥアリオ・ディ・オローパにフィニッシュ地が設定されるのは、1999年にマルコ・パンターニがこの山で勝ってから25周年を祈念するもの。そのときは、1週間後にパンターニは大会から除外され、キャリアそして人生に影を落とすこととなった。オローパは登坂距離11.8km・平均勾配6.2%・最大勾配14%。2017年に大会を制したトム・デュムランはこの上りでライバルからリードを奪った。

5月6日 第3ステージ ノヴァラ~フォッサノ 166km・獲得標高750m 平坦 ★★

平坦にカテゴライズされるステージとしては、これが今大会最初となる。最終局面は、残り5kmを切ったところから約5%の上りをこなし、最後の3kmでフォッサノの市街地へ。部分的にテクニカルな箇所が待つが、フィニッシュ前の約1.2kmからは長いストレート。各チームのスプリントトレインがどうコースを攻略するか見もの。

5月7日 第4ステージ アックイ・テルメ~アンドーラ 190km・獲得標高1700m 平坦 ★★

コース中盤の3級山岳さえクリアできればスプリンターのものとなるだろう。ただ、フィニッシュ前3kmの小さな上りカポ・メーレには注意。ここでポジションを下げると、スプリント参戦が難しいものになる可能性も。

5月8日 第5ステージ ジェノヴァ~ルッカ 178km・獲得標高1700m 平坦 ★★★

丘陵ステージにカテゴライズされるが、レイアウト的にはスプリンターにもチャンスあり。前半の3級、フィニッシュ前約21kmの4級、それぞれの上りを前線でクリアすることが条件になる。最後の3kmからはコーナーが連続。スプリントに向けて、リードアウトマンの腕の見せどころにもなりそうだ。

5月9日 第6ステージ トッレ・デル・ラーゴ・プッチーニ~ラポラーノ・テルメ 180km・獲得標高1900m 丘陵 ★★

ワインの産地として知られるキャンティ丘陵へ。中盤以降はアップダウンの連続で、フィニッシュ前50kmを切るとストラーデ・ビアンケでも使用されるグラベルセクションが登場。グラベルは計3セクター・総距離11.6km。フィニッシュに到達する頃に、メイン集団にはどの程度の人数が生き残っているだろうか。

5月10日 第7ステージ フォリーニョ~ペルージャ 40.6km・獲得標高400m 個人タイムトライアル ★★★★

マリア・ローザ争いにおける、事実上の第1関門となりそうなのがこのタイムトライアル。40km超の長い距離に加え、第2計測ポイントが置かれる34km地点からはフィニッシュまで上りが続く。とりわけ上り始めが最大勾配16%の急坂。ここでのタイム差がその後の戦い方に大きく反映されることは間違いない。

5月11日 第8ステージ スポレト~プラティ・ディ・ティヴォ 152km・獲得標高3850m 山岳 ★★★★★

山岳にカテゴライズされるステージは、これが今大会1つ目。スタートから上りが始まって、大小の変化に耐えながら進んでいく。2級と3級の上りをそれぞれ越えて、最後にそびえるのが1級山岳プラティ・ディ・ティヴォ。登坂距離14.6km・平均勾配7%・最大勾配12%。フィニッシュ前約5kmで最も勾配の厳しい区間を迎える。2021年のティレーノ~アドリアティコでは、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)がサイモン・イェーツ(チーム ジェイコ・アルウラー、イギリス)らを振り切って個人総合優勝につなげている。

5月12日 第9ステージ アベッツァノ~ナポリ 214km・獲得標高1300m 丘陵 ★★★

中盤までは下りと平坦がメインだが、ナポリに近づくレース終盤にかけて小さな丘越えの連続。海沿いのこの区間で集団が崩れる可能性をはらむ。スプリンターとしては、集団に食らいついてナポリまでたどり着きたい。そうすれば勝負する機会がめぐってくる。そして、このステージで第1週が終わる。

5月13日 休息日

5月14日 第10ステージ ポンペイ~クザーノ・ムトリ 142km・獲得標高2850m 丘陵 ★★★

大会第2週の初日。平坦が続く序盤から一転し、中盤以降はアップダウンの連続。2級の上りを越えると、頂上にフィニッシュが置かれるボッカ・デッラ・セルバへと急ぐことになる。この最後の上りは、距離20.9km・平均勾配4.6%・最大勾配14%。断続的に下り区間があり、ライダーたちの登坂リズムにどんな影響をもたらすか。コース難易度自体はさほど高くないと見られているが、マリア・ローザ争いにおいては取りこぼしが許されないステージといえる。

5月15日 第11ステージ フォイアーノ・ディ・ヴァル・フォルトーレ~フランカヴィッラ・アル・マーレ 207km・獲得標高1850m 平坦 ★★

プロトンはアドリア海沿いへ。前半で丘越えを済ませたら、その後は海を見ながら進行。終盤の小さな上りで流れが変わる可能性もはらんでおり、早い段階からスプリンターチームが徹底してレースをコントロールしておく必要性がありそうだ。

5月16日 第12ステージ マルティンシクーロ~ファーノ 193km・獲得標高2100m 丘陵 ★★★

アドリア海沿いを北上する1日。一見大きな変化が少ないレイアウトに思えるが、いくつかの急坂が潜んでおり、スプリントよりは逃げ向きとの見方が強い。展開次第では総合争いにも何らかの動きが起きるかもしれない…とは現地評。

5月17日 第13ステージ リッチョーネ~チェント 179km・獲得標高150m 平坦 ★

全行程ほぼフラット。完全なスプリンターデー。プロトンは終盤までイージーに進むのか、はたまたハイペースで突き進むのか。いずれにしても、勝負はスプリントだろう。

5月18日 第14ステージ カスティリオーネ・デッレ・スティヴィエーレ
~デゼンツァノ・デル・ガルダ 31.2km・獲得標高150m 個人タイムトライアル ★★★

今大会2回目の個人タイムトライアルは、平坦基調のコースレイアウト。TTスペシャリスト向きのセッティングであると同時に、マリア・ローザ争いにおける順位・タイム差変動が起こるであろう1日。勝負の山岳に向けて、ライバルたちにアドバンテージを得ておきたいところだ。

5月19日 第15ステージ マネルバ・デル・ガルダ~リヴィーニョ 222km・獲得標高5400m 山岳 ★★★★★

第2週の最終日。当初予定されていた隣国スイス入国はなくなったものの、ルートが変わっても依然ハードなコースセッティングはキープ。レース距離222kmは今大会最長でもある。ルート変更によって上ることになった1級山岳パッソ・デル・モルティローロ(登坂距離12.6km、平均勾配7.6%、最大勾配16%)、同じく1級山岳パッソ・ディ・フォスカーニョ(15km、6.4%、11%)がこのステージの重要区間に。そして最後は、リヴィーニョに向かう最大勾配19%の上り。最終週を前に、マリア・ローザ争いの趨勢が明確になるかもしれない。

5月20日 休息日

5月21日 第16ステージ リヴィーニョ~サンタ・クリスティーナ・ヴァルガルデーナ 202km・獲得標高4350m 山岳 ★★★★

運命の大会第3週がスタート。53.4km地点で頂上に達するステルヴィオ峠(標高2758m)が今大会のチーマ・コッピ(最高標高地点)。そこから一気に駆け下りて、終盤に1級山岳パッソ・ピネイへ。そして最後は、ヴァルガルデーナの2級山岳頂上フィニッシュ。この2つの山はともに最大勾配15%。

5月22日 第17ステージ セルヴァ・ディ・ヴァル・ガルデーナ~パッソ・デル・ブロコン 159km・獲得標高4200m 山岳 ★★★★★

今大会のクイーンステージと目される1日。159kmのコースは2級山岳の上りから。梅雨版で1級山岳パッソ・ロッレを上って、終盤にはパッソ・デル・ブロコンを含む周回コースへ。パッソ・デル・ブロコンは中腹が最も勾配が厳しく、2回目は最大勾配14%を数える。今大会最後の頂上フィニッシュで、マリア・ローザの行方もほぼ見えてくるか。

5月23日 第18ステージ フィエラ・ディ・プリミエロ~パドバ 178km・獲得標高550m 平坦 ★★

序盤の下り基調から、パドバに向かって徐々に平坦に。スプリンターが主役の1日となる。ここまで急峻な山々を越えてきたスピードマンにとっては、久々の出番。このステージを終えると、平坦路は最終日のみとなる。

5月24日 第19ステージ モルテリアーノ~サッパーダ 157km・獲得標高2850m 丘陵 ★★★

オーストリアとの国境に近いサッパーダへと上る丘陵ステージ。1987年大会では、ステファン・ロッシュがロベルト・ヴィセンティーニに6分50秒もの大差をつけてマリア・ローザを奪取した、伝説の地でもある。1日を通して上り基調のコースで、今回も波乱が待ち受けているかもしれない。

5月25日 第20ステージ アルパゴ~バッサーノ・デル・グラッパ 184km・獲得標高4200m 山岳 ★★★★★

ヴェント平野を望む1級山岳モンテ・グラッパを2回登坂。二度の世界大戦で命を落としたイタリアの人々が多数眠る地でもある。登坂距離18.1km、平均勾配8.1%、最大勾配14%の上りを2回とも上り切ったら、フィニッシュめがけてのダウンヒル。マリア・ローザ争いにおける事実上の最終決戦のステージだが、追う者はどう攻撃を企てるか。そして、追われる者はいかにしてジャージを守り抜くか。走り終えたとき、2024年大会の王者が確定的になる。

5月26日 第21ステージ ローマ~ローマ 125km・獲得標高300m 平坦 ★

昨年に続き、首都ローマで閉幕する。前日までにマリア・ローザ(個人総合)、マリア・アッズーラ(山岳賞)、マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞)がほぼ決まっており、なおかつ平坦ステージとあって、スタートからしばらくはパレード走行になるだろうか。ティレニア海を見て折り返すと、クライマックスのローマ市街地サーキットへ。9.5kmのコースを8周回してフィニッシュ。周回はトリッキーなコーナーが多く、テクニックが要求される。最終周回に入りフィニッシュへは、コロッセオに向かってスプリントをするイメージ。今大会を閉めるステージ勝者の決定と同時に、マリア・ローザをはじめとする4賞、その他の賞の獲得者が確定する。

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