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ツール・ド・九州、思い描いた夢のステージを終えて|スパークルおおいたレーシング

10月9日、九州3県を挙げてのステージレース「ツール・ド・九州」が地元九州の声援を受け、盛況のうちに初開催の幕を閉じた。
ツール・ド・九州を舞台に躍動するシーンを思い描いていた地元大分のスパークルおおいたレーシング。この若き勇者たちがこのツール・ド・九州を走り終え、その道のり、作戦、反省、そして次への抱負を語ってもらった。

新たなページを各々の思いで染める純白ジャージ

スパークルおおいたの選手たちは、10周年を迎えた地元の大分サイクルフェス、そしてこのツール・ド・九州に向けて、チームカラーの鉄紺とは対極の、新たな“純白”ジャージに身を包んだ。

チームの代表・黒枝士揮は「何色にも染まっていない白いキャンパスをスペシャルジャージにして、九州のサイクルロードレースカルチャーの色を染めていきたい」と語れば、「サイクルカルチャーの発展を僕らチームがしっかり担い、まだまだ白いキャンパスの九州の土地を盛り上げていきたい」とキャプテン黒枝咲哉が続く。オールラウンダー住吉宏太も「九州のサイクルカルチャーを色んな色に染めていきたいという意味も込めての真っ白なスペシャルジャージです」と述べると、「スペシャルジャージを着ることによって自分自身、チーム全体の気持ちが一つにまとまり地元レースに対する思いが強くなりました。集団内でもすぐに見つけてもらえてファンの皆さまから鉄紺ジャージ以上の声援を頂きました」とスプリンターの沢田桂太郎も表した。

「これを着て走ることのワクワクと、下手な走りはできないという緊張感、の両方を感じました。皆さまへの初お披露目だったおおいたフェスのプレゼンテーション会場のどよめきは今でも忘れられません」とは成長株の竹村 拓で、「ホワイトジャージは、チームやそのメンバーが挑戦する姿そのものを表現していて、このジャージを着てレースを走れることを非常にうれしく思いました」とチャレンジャーらしい西原裕太郎が続いた。

選手各々の思いが込められ、驚きと期待をもってファンに迎えられた純白ジャージ

「チームは3年目でコンチネンタル登録をし“九州に熱狂を生み世界に挑む”として活動を始めています。チーム活動を大きくステップアップする必要があったことから、取り組みをもう一段上げなければなりませんでした。純白のサイクルスーツのメモリアルスペシャルは、何年もかけて九州のサイクルカルチャー色に染めていく、九州のサイクルカルチャーの色は全国の自転車ファンやスポンサーさんの思いと共に九州の文化となっていく。いつまでも続く、ツール・ド・九州、OITAサイクルフェスでありたい、そんな思いが込められています」とゼネラルマネージャーの黒枝美樹は伝えた。

選手の目線で振り返るツール・ド・九州

以降は、各選手が語ったレースレポートを軸にお届けする。

プロローグ 小倉城クリテリウム

沢田選手と咲哉選手のクールダウン

「小倉クリテリウムはツール・ド・九州という記念すべき大会の最初のレースで、地元九州のチームでかつスプリンターチームのスパークルとしては是が非でも取りたいレースでした。スタート直後からレースはハイペースで進みながらも、前週のおおいたサイクルフェスでの反省を生かしつつ、終盤まで勝負できる位置を維持していました。残り2~3周回はBRIDGESTONEチームが先頭を固めハイペースでコントロール。スパークルはメカトラブルもあって最終局面では連携取れず、ゴールのスプリント争いに参加することはできませんでした。初開催のツール・ド・九州でしたが、このプロローグのクリテリウムを走っただけで大会の可能性を感じることができました。周回コースを埋める観客やスタートゴール付近の雰囲気は、まるでジャパンカップやTOJを彷彿とさせ、そんなクオリティのレースが九州にも誕生したんだなと強く実感することができました」と話したのは、チームでナンバー1のスプリンター沢田桂太郎。

筆頭スプリンターである沢田桂太郎は持ち前の瞬発力を生かし、小倉城のフィニッシュゲートを先頭でくぐり抜けるよう、位置取りもアシストに回るチームメートとの協調も計算し、最終コーナーを迎えていたが、メカトラブルや他選手の落車などに行く手を阻まれて、ステージ勝利には届かなかった。しかし、ついに来たUCIカテゴリーの地元ステージレースの盛り上がりに乗じるよう、自身とチームが活躍する姿を重ね合わせた。

第1ステージ・福岡 北九州から大牟田144km

屋内展示場からスタートする集団 ©️ ツール・ド・九州2023実行委員会

キャプテン黒枝咲哉は途上にあるチームが、並み居る強豪にどこまで抵抗できるかを賭けたかったのだが、レースはそう簡単には許さなかった。

「今日の作戦は『絶対に生き残ること』。コース上の2つの登坂に苦しむことを予想しつつ、関門でのタイムアウトを考慮して前方で位置取りできれば勝負に賭けるスタンスで臨みました。しかし、2つ目のKOMへの10%の登坂傾斜、牛鳴峠でレースが動くだろうと構えるも、スパークルおおいたとしては前方へ選手を乗せることができず、最終局面の勝負に絡めませんでした。
スプリンターチームといえど、軽量でも高出力が得意な選手が多い僕らなりの戦い方も見えてきました。上りが小刻みで平坦区間が含まれる今回のようなコースレイアウトでは十分勝負できる可能性が見えており、勇気を持った攻めの姿勢を今後は見せていきたいです」と、このチームが今後、無数のレースを走り抜けようとしたときの可能性を感じ、自分たちが今いるステージを心に留める。
「それからファンの皆さまにも改めて感謝申し上げます。今日も沿道からたくさんの声を頂いたことが選手として力の源となりました。このラインレースの実現は、関係者の方々の努力・調整のたまものと存じます。今日、サドルの上から見た景色は、僕らが憧れたツール・ド・フランスをほうふつさせるような地域の魅力と沿道の歓声の溢れるものでした。ライブ中継もヘリが飛び6000人以上が視聴されていたということで、サイクルカルチャーが生まれる瞬間に立ち合っているな、とメンバーと実感しています」。

士揮選手のレース後の表情

第2ステージ・熊本阿蘇 瀬の本から南阿蘇(107.73km)

雨の中の集団 ©️ ツール・ド・九州2023実行委員会

地元熊本出身の住吉宏太は、「距離は短いものの前半の箱石峠、後半に急勾配な上りがあるケニーロードの周回コース5周という、今大会の「クイーンステージ」。終始降雨で気温も低く、厳しいコンディションとなりました。さまざまな展開が考えられるものの、まず全員が次の大分ステージへつなげることを目標とし、落車などのトラブルを避け、集団前方でまとまって走るように心がけました。前半に4名が抜け出し、集団のペースは上がることなく進んで行きました。

先頭集団に士揮選手、咲哉選手、私自身が付いて行きましたが、周回コースに入った直後のケニーロードでの登坂区間で総合争いをかけたペースアップが始まり、集団はバラバラの状態に。スパークルとしてもできるだけ前集団には残りたかったものの、付いていけずに中集団でゴールを黒枝士揮、黒枝咲哉、私の3名は無事にフィニッシュしました。スプリンターの沢田も粘りの走りで次の大分ステージにつなげることができました」。

コースはもちろん、天候なども含めてとても過酷なステージであった熊本阿蘇ステージ。
「この難関ステージでワンツーフィニッシュを決めたのは唯一のワールドツアーチーム・ASTANAで、格の違いを感じさせられました。しかし、この有力チームが参戦する大会が地元九州で行われていることに改めてすごみを感じ、悪天候の中にたくさんの観戦客が集まっていただきました。『頑張れ! Sparkle!』や選手の名前で応援してくださる声を聞き、とても力になりました」。

小倉ステージフィニッシュ後のエンディングライド

第3ステージ・大分 オートポリから日田 (129.13km)

霧の中のオートポリス 左カーブ ©️ ツール・ド・九州2023実行委員会

「戦績面でいうと、正直、一番欲しかったのは今日の勝利でした。落車など不運に見舞われる部分もありましたが力及ばずの結果でした。勝負には絡めなかったので悔しい気持ちでいっぱいですが、温かい声援と拍手で迎えてくださった地元の方々に向けてしっかり顔を上げてゴールしました。これからも挑戦する姿を観てくださる方々に届けていくチームでありたいと思います」。
スプリント勝負に長けた複数のメンバーを擁するスパークルにとって、細かなアップダウンが続くものの、下り基調の大分ステージはプロローグのクリテリウムに続いて勝敗に絡めるチャンスがあったはずであったが、その結果に落胆の表情を見せていたキャプテン黒枝咲哉。

しかし、悔しさにじませる視線は、もうその先にある。

「来シーズンに向けて目標が見えてきました。ひとつは、アジアツアーでの勝利。やっぱり、チームとして皆さんに一番届けたいのは勝利です。チームが表彰台に立ち、歓喜を分かち合いたいです。そして、文化をつくること。今回のレースで多くの方がはじめてレースを目にしたと思います。フランスで生まれたレースカルチャーを、日本・九州にローカライズし自分たちらしい自転車を取り巻く環境づくりを牽引していきたいです」と、レースの勝敗が自分たちにもたらす意味、地元九州の自転車レースにもたらす意味をしっかりと捉えながら、未来への抱負を語った。

小倉ステージスタート前、ファンとの交流する咲哉選手

イベントプロモーターでもあるチーム監督、黒枝美樹の視線の先

クラブハウスでインタビューを受ける美樹監督

「本大会に参加して改めてツール・ド・九州が開催された意味を考えさせられました。スパークルおおいたは地元九州のチームとして大会を成功裏に終了して皆さんが笑顔で次の大会に来たいといってもらえるようになればいい、と思っていました」。チームのゼネラルマネージャー黒枝美樹はチームカーのハンドルを握り、こう考えながら日田市に設けられたフィニッシュラインを越えた。

そして、彼の夢舞台でもあった4日間のレースを終えて、心持もステップアップしている。「大分ステージが終わり皆さんの表情や次に期待する声を聴いて、良かったな~と。ホッとしたのも束の間、終わった瞬間に『このツール・ド・九州で勝ちたい』と心底、湧き上がる思いも感じました。これまで感じたことのない感情でもありました。大会の規模感、大会への期待感から、本当にすごい事が起きていると感じています。この大会を九州の誇り、日本の宝にするためにもスパークルおおいたは自分たちらしくチャレンジしていきます」。

スパークルおおいたレーシングチームは、レースという茨の道の半ばにいるが、その旅の行き先に何ら不安はない。

ツール・ド・九州 公式サイト

rinne exhibition talk show 〜あのrinneが九州・大分に〜

rinneの魅力がたっぷり詰まったアート展がCOLORS BIKE & CAFEに上陸。12月9日にはrinneの作者大野哲郎さんとSparkle Oita Racing Teamのトークショーも開催予定だ。アート展の開催期間は12月9日~17日まで。詳細はこちらをチェックしよう。

スパークルおおいたレーシングチーム公式サイト

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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