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2024ブエルタ・ア・エスパーニャのコースが正式発表、ポルトガルのリスボンからスタート

12月19日、スペイン・マドリードで2024年のブエルタ・ア・エスパーニャ(以下、ブエルタと省略)のコースプレゼンテーションが行われた。来年のブエルタは、ポルトガルの首都・リスボンをスタートし、マドリードをゴールとする21ステージで開催される。この日のコースプレゼンテーションの様子と、2024年のブエルタのコースへの印象を、スペイン在住の對馬由佳理がさまざまな選手や監督にインタビューした。

最初の3日間は、ポルトガルがレースの舞台に

まず、この日発表された2024年ブエルタ・ア・エスパーニャのコースは以下のとおりである。

日付 スタート ゴール 距離(km)
8月 17日 リスボン オエイラス 12(ITT)
18日 カスカイス オウレム 191
19日 ロウサ カスティーリョ・ブランコ 182
20日 プラセンシア ピコ・ビリュエルカ 167
21日 フエンテ・デル・マエストレ セビリア 170
22日 カルフール・ススール・ヘレス ユンケラ 181
23日 アルチドナ コルドバ 179
24日 ウベダ カソーラ 159
25日 モトリル グラナダ 178
26日 休養日
27日 ポンテレアス バイオナ 160
28日 キャンパス・テクノロヒコ・コルティソ・パドロン キャンパス・テクノロヒコ・コルティソ・パドロン 164
29日 オーレンセ エスタシオン・デ・モンターニャ・デ・マンザネーダ 133
30日 ルーゴ プエルト・デ・アンカレス 171
31日 ビリャフランカ・デル・ビエルソ ビリャブリノ 199
9月 1日 インフィエスト バルグランデ・パハレス・クイツ・ネグル 142
2日 休養日
3日 ルアンコ ラゴス・デ・コバドンガ 181
4日 モニュメント・ファン・デル・カスティリョ・アルヌエロ サタンデール 143
5日 ヴィトリア マエツ・パルケ・ナチュラル・イジキ 175
6日 ログローニョ アルト・デ・モンカルビーリョ 168
7日 ビリャカヨ ピコンブランコ 188
8日 ディストリクト・テレフォニカ・マドリード マドリード 22(ITT)

ピレネーは少なめ、イベリア半島南と北の山岳が戦いの舞台に

2024年のブエルタは、ポルトガルのリスボンでの個人タイムトライアルから幕を開けることになる。8月のリスボンは気温も湿度も高い。加えてこの街の中心部には石畳の坂道が続く。今年のブエルタの初日のバルセロナでのタイムトライアルと同様に、選手たちは初日から高い緊張感の中でレースをすることになる。

ポルトガルがレースの舞台となるのは、第3ステージまで。ポルトガルステージはすべてリスボンの近郊となる。

第3ステージ

スペインに入ると、プロトンは内陸のエクストラマドゥーラ地方を通って、アンダルシア地方へと南下する。スペイン国内に入ると、最初の休養日が来るまでは基本的に内陸の山岳コースが続く。最初の休養日直前の第9ステージは、海辺の街モトリルからグラナダに向かうコース。この日は3つの1級山岳を越える特にハードなステージになる。暑さが体に与える影響も考慮する必要があるこの日はサイバイバルレースとなる可能性が高い。

第9ステージ

最初の休養日を迎えたあと、選手たちの戦いの舞台は北東部のガリシア地方へと移動する。第2週はスペイン北部のガリシア地方からカンタブリア地方、そしてバスク地方がが続くとなればやはり山岳コースがメインとなる。通常であれば夏のスペイン北部は涼しいはずだが、近年の傾向を考えると気温は上がると考えた方が良いであろう。第2週は16ステージのラゴデコバドンガの上りゴールが注目されがちだが、注意する必要があるのは翌日の17ステージ。サンタンデールに向かう下り基調のコースは、向かい風が強い地域である。

第16ステージ
第17ステージ

第20ステージはブルゴス地域にあるピコンブランコの上りゴール。カーブも少なめでひたすら長い上りが続くこの日のコースは、風とハイぺースの2つと選手たちは戦うことになる。
最終ステージは22kmの個人タイムトライアル。基本的に平地で、大きなタイム差が生まれることは考えにくいコースである。

第20ステージ
第21ステージ

2024年のブエルタはピレネーの上りがほとんどないが、それ以外でも厳しい山岳が多いスペインを改めて知ることができるコースとなっている。

選手・監督の見解は?

来年チームとして2回目のブエルタ出走を目指すケルン・ファルマのホアンホ・オロス監督は、「相変わらずブエルタらしい、厳しいコースとなりましたね。でも、ケルン・ファルマの選手向きのコースかなとも思います。前半は南部、後半は北部とかなりはっきり分かれましたし、休養日の移動距離も長いので、選手の体調管理がうまくできるか否かが鍵となりそうですね。スプリントステージは、最初のポルトガルでの3日間だけと考えておいたほうがいいでしょうね」と語った。

また、同チームのウルコ・ベラーデは「今年こそ地元のバスクのステージで活躍したいと思いますが、前半のポルトガルからアンダルシアのコースを見ると、その計画がうまくいくかどうかと思ってしまいますね。この時期ポルトガルはほんとに暑いし、湿度も高いですから。チームや選手にとっていつも以上に難しい3週間のレースだと思います」と話した。

ケルン・ファルマ所属のウルコ・ベラーデ(写真左)

また、第20ステージのピコンブランコについて、地元となるブルゴスBHのフリオ・イスキエルド監督は「長く厳しい上りが続くコースです。強い風がいつも吹いていますが、おそらくブエルタでは、かなりのハイペースとなることでしょう」と語った。さらに「第1週目は非常に厳しく、暑い中でのレースとなります。その上ステージ間の移動距離が非常に長いので、2週目に入る頃には体調を崩す選手がたくさん現れるかもしれません。チームはそのことも上手にコントロールしないと、マドリードのゴールに選手たちがたどり着けないでしょうね」とも話していた。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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