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神奈川県のジャパンエコトラックを走ろう! 体験ツアーに参加してみた!

ジャパンエコトラック。なんか聞いたことあるなーって人も多いと思うけど、さまざまな自治体や企業、アウトドアブランドのモンベルなどで構成されるジャパンエコトラック推進協議会が提唱する新しい旅のスタイル。各エリアの自然や歴史、文化などを体験しながら、サイクリングやトレッキング、パドルスポーツ(カヤックやカヌー)を使って旅するルートを提案。それだけでなくサイクルステーションの整備、さらには公式マップやアプリを使って旅する人たちをサポートする仕組み全体を指すんだって。ほほー。

以前からその取り組みには興味があったバイシクルクラブだが、昨年12月に神奈川県がこのジャパンエコトラックと組んで、新しいルートを公開。そこをちょこっとだけど走ってみませんかー、というお誘いを受けて、元バイシクルクラブ編集長って立場でいそいそと湘南へ。これは楽しみだー!

集合場所は神奈川県大磯町の大磯港。ここにはOISO CONNECT(オオイソコネクト)というにぎわい交流施設がある。駐車場もあるのでサイクリングの起点にもぴったり。今回のライドにはタンデム自転車の愛好家の方々も参加して、コースの多様な自転車への対応性も確かめた
OISO CONNECTにはカフェレストランや魚の直売所、お土産売り場などがある
いけすにはその日の朝にとれたアンコウが
自転車だと持って帰れないのが残念。いや無理すればなんとかなるか?

太平洋岸自転車道を走って柳島スポーツ公園へ

今日走るのは、ジャパンエコトラック神奈川のうち、「太平洋岸自転車道神奈川セクション」と「相模原〜茅ヶ崎サイクリングルート」の一部。軽く本日のブリーフィングを受けたあと、それぞれ自己紹介して、さっそくサイクリングスタート。目的地は茅ヶ崎市にある柳島スポーツ公園だ。大磯港から東へ進み、すぐに国道134号へ。ここは交通量が多く走りにくかったが、適宜歩道を走ったりすれば橋の上からの景色など、それなりに楽しめる。対向車線をロードバイクがかっ飛んでいくのを横目に、われわれはマイペース。なにせグループにはふだんはほとんど自転車に乗りません、っていう女子が2人もいて、ガイドしてくれるモンベルのスタッフも、スローペースでエスコート。

サドルの高さって変えられるんですか!?とか、変速のレバーってどうして両側についているんですか?なんて質問に、バイシクルクラブとしてはたじろぎながら(笑)のんびり走る。

スタート前にダウンロードしておいた「ジャパンエコトラック公式アプリ」でルートを表示。現在地も表示され、必要な情報にもアクセスできるので、スマホをハンドルに付けてナビ代わりに見ながら走るのがおすすめ
OISO CONNECTを出発!
交通量の多い国道134号を走る。「自転車はどこを走ればいいんですか?」という女子の質問に「青い矢羽根は自転車の走行空間を示すものだから、矢羽根の上を走っていいんだよ」と返すも「だってそんなところ走ったらクルマにひかれちゃいますよね」と言い返され、ぐうの音も出ない元自転車雑誌編集長
こういう交通状況の場合、歩道を走ったほうが絶対いいよね、と思うのは俺だけでしょうか
柳島スポーツ公園に到着。ここは400mトラックを有する陸上競技場や、サッカーやラグビーができる人工芝のフィールド、さらにテニスコートやジョギングコースなどが整備されている
ここはバイシクルセオもテナントとして入っているので、湘南界隈のサイクリストにはおなじみの場所。今回使用した自転車はモンベルのシャイデックTR-X。こういう気軽なライドにはとってもいいと思います
なんと太平洋岸自転車道のゲートウェイにもなっていて、レンタサイクルなども用意されている
この施設、運営はすべて民間に委託されている。その委託会社の統括管理責任者の萩原昭洋さんが施設の説明をしてくれた。萩原さんはキャノンデールのロードバイクに乗るガチサイクリスト
施設内の「Natural Foods 柳島 Kitchen」で昼食
神奈川県からジャパンエコトラックをはじめとする取り組みに関するプレゼンなどがあった
地域の農産物をメインに使った料理はめちゃうまい! ここぜひ行ってみて!
こんなパンフレットがエリアのモンベルストアなどで配布されている
自転車で持ち歩くには大きいけど、プランニングするには見やすくていい。走るときのガイドはスマホアプリで、ということだね

KHSの試乗車を借りてタンデム自転車体験会

食事のあとは敷地内でタンデム自転車の体験試乗会。タンデム自転車といえばKHS。ということで、KHSの今井裕之社長が遠路はるばるタンデム自転車を積んでクルマで駆けつけてくれた。お疲れさまです! 今日いっしょにタンデムで参加しているサイクルボランティアジャパンの廣田和彦さんのレクチャーで、タンデム初体験の人も不安なく乗車できた。俺も後席に座るストーカーは初体験(ちなみに前席はパイロット)。前席に乗るのとはまた違った感覚を体験できました。

廣田さんのレクチャーは的確かつおもしろい。視覚障がい者と乗る場合、後席に先に障がい者を乗せてしまいがちだけど、あとから前席に座ろうとすると、後席の人に回し蹴りを食らわすことになるから、まず前席から乗りましょう、という説明にナルホドー
スポーツ用のドロップハンドルモデルから、小径車まで、いろんなタイプに代わる代わる試乗
後席にも乗ってみた。ステアリングがないので左右のバランス感覚が前席と違い、けっこう怖い。ブレーキも付いていないので前席のパイロットとの信頼関係が大事だと思う。勉強になりました
参加者と記念撮影して柳島スポーツ公園を出発! 今回のタンデム自転車ストーカーは、視覚障がい者の方でした

寒川神社へGO! ボトルに御神水をいただく

柳島スポーツ公園をあとにし、県道46号を北上。ここも交通量が多めだが、すっかり打ち解けた参加者たちとおしゃべりしながら、またしてものんびり走る。柳島スポーツ公園の責任者、萩原さんも加わり、地元の話などを聞きながらペダルを踏むと、あっというまに寒川神社。ここは相模国の一宮として知られ、約1600年の歴史をもつ由緒ある社。俺も名前は聞いたことがあったがじつは訪れるのは初めて。迫力ある門や立派な社殿に圧倒されながら境内を散策。そして境内には御神水がくめる場所があるということで、それを探してうろうろしてみた。結局それは社務所でくんでもらうものだということがわかり、社務所で無事ゲット。ここでタンデムの方々とはお別れ。またいっしょに走りましょー!

寒川神社に到着。境内は自転車進入禁止なので第三駐車場にある駐輪場にとめた
神門の飾りは正月用でふだんはないもの。これは青森のねぷた職人に依頼して作っているもので、今年のテーマは八大龍王
本殿に張られた大注連縄は重さ約1トン。2年に1回掛け替えるそうだ
御神水は境内のどこかでくめるのかと思っていたら、社務所でお願いしてくんでもらうシステム。有料なんだけど料金は「お気持ちで」。迷ったけど自販機の飲み物より少し高いくらいの金額をお支払いしました。その瞬間、巫女さんの目がちょっと大きくなった(驚いた)のを見逃さなかった俺……少なかったでしょうか?

さがみグリーンライン経由で本日のゴールは海老名運動公園

寒川神社をあとにして、次はさがみグリーンライン自転車道と呼ばれる自転車歩行者専用道路を体験。国道129号の厚木市関口から国道134号の平塚市千石河岸までの全長約21kmのルートだが、まだ全区間は開通してない。現在は海老名市河原口から寒川町一之宮までの約10kmでガシガシ整備を進めている。ただそのうちすでに走れるようになっているのはわずか6.1kmということで、その貴重な道を味わって走ることに。相模川沿いのいわゆる堤防道路なんだけど、左手には厚木市の建物や遠く丹沢山系の山が見えたりして、なかなか爽快。またしてもおしゃべりしながら走っていると、早くも本日のゴール、海老名運動公園へ。もう終わり!?って感じで、走り足りない気もしたけど、参加の女性陣はすごく楽しそうだったので、これでよしかと。こういう初心者やファミリーにも走れるルートって重要なんだなー、のんびりな自転車散歩も楽しいなーと、あらためて思わされました。
今回はジャパンエコトラック神奈川のごくごく一部を走っただけなんだけど、神奈川県のやる気とモンベルの熱量に押されまくり。バイシクルクラブとしては今度ぜひじっくりとルートを走ってその本気度を確かめてみなければ!と思いました。

夕暮れのマジックアワーのなか、さがみグリーンラインを走る
道は高速道路沿いに走っているので、この高速の下をぶち抜いて、全天候型のサイクリングロードが作れないものかと妄想
公式アプリで各ポイントのスタンプを集めることができる
全部コンプリートすると完走証がゲットできる。今回はメディアツアー用の特設ルートなんだけど、なんかうれしい
フィニッシュの記念撮影。またみんなで走りましょう! 楽しい一日でした!

イベント概要

湘南の風を感じる太平洋岸、壮大な相模川の風景を両方楽しむ神奈川の海・川満喫ツアー

主催者:神奈川県
開催日:2024年2月8日(木)
開催地:神奈川県大磯町・茅ヶ崎市・寒川町・海老名市ほか

ジャパンエコトラックの詳細はこちら

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PROFILE

岩田

Bicycle Club / 編集長

岩田

バイシクルクラブ 編集長。自転車雑誌の編集長を14年以上務める。自転車雑誌の編集は通算20年近い。人生100年として、もう5分の1を自転車雑誌で過ごしている。物欲おじさんライダーの代表。

バイシクルクラブ 編集長。自転車雑誌の編集長を14年以上務める。自転車雑誌の編集は通算20年近い。人生100年として、もう5分の1を自転車雑誌で過ごしている。物欲おじさんライダーの代表。

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