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バウハウスを集団に戻すため尽力するも、あえなくリタイアに|ユキヤ通信

イタリアトスカーナ州で開幕したワールドツアー・ステージレース「Tirreno-Adriatico(ティレーノ〜アドリアティコ)」に参戦中の新城幸也。第7ステージはこのレース恒例のサン・ベネデット・デル・トロントを発着地とし、一度内陸へ。60kmほど走り、発着地点に戻りフィニッシュラインを通過したあとは、海岸線沿いに設定された約14kmの周回を5周する154kmのコースを走る。この日も風が強く、厚い雲に覆われる灰色の景色のなか、レースが進んだ。

チームのGoProを持ってスタートポディウムに立つ新城 Photo:Miwa IIJIMA

序盤の上り区間でフィル・バウハウスが集団から脱落

例年どおりであれば、ファイナルステージは各チームのスプリンター同士の争いになるため、チームは第3ステージのスプリントを制したフィル・バウハウス(ドイツ)のステージ優勝に期待がかかる。しかし、今年は周回に入る前に複数の上りが追加され、簡単な平坦ステージとはならず、上れないスプリンターたちは次々と脱落。バウハウスも周回に入る前に集団から遅れてしまった。
その後、集団の中で順調にレースを進めていた新城はチームの指示で脚を止めバウハウスを待ち、集団に引き戻そうと尽力した。しかし、ペースがあがり切った集団に追いつくことは困難で、バウハウスがリタイアを選択。彼を待ったチームメートのアンドレア・パスカロン(イタリア)と新城もリタイアを余儀なくされた。
新城自身の問題ではなく、リタイアという不本意な結果となったが、それもチーム内での役割と割り切って次のレースに備える。

最終日に臨む新城 Photo:Miwa IIJIMA

新城幸也のコメント

「最終日は最後の80kmは平坦だが、スタートから上り70kmで獲得標高1500mという、単純な平坦とは言い難いステージだった。スタートからアタックがかかり、タイミングではなく、脚を使って(力)で逃げが決まった。すぐにスプリントに持ち込みたいチームが牽引を始め、集団も休むことなくハイペースで走っていた。 今日の自分の調子は問題なく順調に走っていたのだが、周回に入る前の最後の上りで、フィル(バウハウス)が遅れ、集団に引き戻すために彼を待つことになった。
しかし、ペースの上がったメイン集団に戻る事はなく、フィルがリタイアするというので、自分のレースもそこで終わってしまった。
最終日に不本意な形で終わってしまい、浮き沈みの激しい1週間だった。
自分としては、とても調子がよかったので、また次のレースに向けてこの調子でトレーニングに励みます!」

Tirreno Adriatico 2024

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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