BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

今シーズン最終戦、しもふさクリテリウムでQNリーグ年間総合リーダーが決定!

3月3日(日)、千葉県成田市・下総運動公園で、4季目となる今シーズンのリーグ最終戦「しもふさクリテリウム 3月」が開催された。最終戦を終え、Qリーグ(高校生以上女子)では根本香織(Team 一匹狼)が、Nリーグ・N(中学生男子)では落合 隼が、Nリーグ・NW(中学生女子)では岡田愛裕來(ブラウ・ブリッツェン U15)がそれぞれ年間総合リーダーに決定した。以下、プレスリリースより。

年間総合ポイントリーダーの座を決定する熱い戦い

朝は雲が多かったものの、昼からは晴れ間が見えた早春の下総

“しもふさクリテ”の通称で親しまれているこの大会はサイクルロードレース協会東日本(MATRIX)主催で、開幕戦として2023年5月7日に開催された「しもふさクリテリウム5月」と同じく、会場内にある1周回・約1.5kmの常設サイクリングコースでおこなわれた。

トップクラスはもちろん、ジュニアやキッズ、女子にも人気が高いしもふさクリテには多くの参加者が集まったが、リーグ対象レースはQリーグとNリーグ中学生女子NWはレディースクラスを、Nリーグ中学生男子Nは中学生クラスを走り、それぞれのレースでは最終戦にふさわしく年間総合ポイントリーダーの座を決定する熱い戦いが繰り広げられた。

当日は朝から風の穏やかな天候のなか、大会ホストチームでJプロツアーを中心に活躍するチームMATRIX POWERTAGの所属選手たちが、朝のサイクルクリニックや第1レースとなる120分エンデューロで参戦ライダーをエスコートしながら大会を温める。

試走時に毎回併催されるサイクルクリニックや、120分エンデューロ、出展ブースなどさまざまな企画で盛り上がる(Photo:QNリーグ事務局)

120分エンデューロが終了し、個人タイムトライアル、キッズの年齢別クラスレースを経て、少し暖かくなってきた昼過ぎ12時15分から「レディース」クラスのレースがスタートとなる。スタート地点には現在Qリーグのポイントリーダーである根本香織(Team 一匹狼)や、Nリーグ中学生女子NWポイントリーダーの岡田愛裕來(ブラウ・ブリッツェン U15)、さらに現在Nリーグ中学生女子NWランキング3位の⻄山千智(High Ambition 女子サイクリングアカデミー)の姿もあり、にぎやかな雰囲気。

⻘空の下でスタートラインにそろうレディースクラスの選手たち(Photo:Takashi Saito)

定刻スタートしたレースにはエントリーした9名全員が出走。1周回1.5kmのコースを5周回する最初の周回で集団はひとつで、前方は佐藤直美、篠塚萠依(AVENTURA)、そしてNリーグのポイントリーダー岡田が固める。しかし2周目からHigh Ambition ⻄山が単独で飛び出し、集団と最大4秒のタイム差をつけ、その⻄山を追いかける集団をQリーグのポイントリーダー根本が引っ張る。

スタートから積極的に前に出る水色のバトルマリンジャージを着るNリーダー岡田(Photo:Takashi Saito)

3周目に⻄山が集団に吸収され再びひとつに。しかしペースは下がらず、残り1周となったコントロール地点を通過する集団はひとつのままだが縦に伸びていく状況に。そしてゴールに向かう最後の駆け上がりで、うまくイン側に位置取りしていた佐藤がスプリントで抜け出し優勝。2位には市村 愛(セマスR 新松戶)、3位に岡田が入り表彰台をゲットした。なお根本は惜しくも僅差で5位となったが「前回2月に走った大磯クリテリウム(第5戦)よりは走れるようになった」と手応えを感じていたコメント。

イン側に位置取りしていた佐藤(一番左)がスプリントを差しきり優勝を決めた(Photo:Takashi Saito)
岡田は後半ペースを落とすものの最後の力を振り絞り3位、根本は5位に入る(Photo:Takashi Saito)
レディースクラス表彰式、左から2位・市村、優勝の佐藤、3位・岡田(Photo:Takashi Saito)

このレース結果により着実にポイントを積み重ね、4代目の年間総合ポイントリーダーとなった根本は、レディースクラス表彰式の後におこなわれたアメジストジャージ授与式で、この1年間の転戦を振り返りながら「Q リーグがあることで福島県のレースに出場したり、普段はエントリーしないヒルクライムレースを走ったりと、さまざまな大会にチャレンジするキッカケになりました」とポイントリーダーを守るためにシリーズ戦を戦うなかでの気づきを教えてくれた。一方で「年間を通して女子レースの参加人数が少ないな、と感じていました」という言葉の裏には、今後の女子選手へ刺激を与えたいという気持ちも強いようだ。「来シーズンも頑張ります!」という宣言に、彼女が所属するTeam 一匹狼の皆さんも盛り上がってくれた。

アスリチューン年間総合賞はポイントリーダー根本に合わせた特別セットを受け取った(Photo:Takashi Saito)

そしてレディースクラス3位の表彰台にも立ち、Nリーグ中学生女子NWの年間総合ポイントリーダーを決めた岡田は、今回のレース結果について「今日は最初の方は良い感じだったのですが、最後になるにつれて落ちて行ってしまったので、スプリントが上手くいかず惜しかったです」と事前に目標としていた昨年9月に続く同会場での優勝が実現できなかったことを悔やんでいたが、次回以降のレースに向けての課題は見えたそうだ。4月から中学2年生になるので「Nリーグは来シースンも続けます!」とのうれしいコメントとともに「練習でパワーをもっと身につけて、もっと優勝をしたいです!」とバトルマリンジャージ姿で笑顔を見せながら、さらなる目標を教えてくれた。

EXLUB年間総合賞としてオリジナルポロシャツなど特別セットを受け取る岡田(Photo:Takashi Saito)

この後、おこなわれたのが今大会に参加者する中学生と高校生の男女が無料で参加できるジュニア強化レース。コースを8周回して競われるが、ゴール着順だけでなくレース中の動きをチームMATRIX POWERTAGの所属選手の皆さんや安原昌弘監督が選手の走りをチェックし「敢闘賞」を授与する趣旨のレースだ。熱戦を繰り広げ、果敢なアタックなど目まぐるしい展開のなか、敢闘賞には15名が選ばれ、そのなかにはNリーグの岡田や⻄山の女子選手2名に加えて、「特別敢闘賞」としてNリーグ後半戦から登録し活躍する大藤優作(Team 一匹狼)が受賞し、安原監督から走りを絶賛されていた。レース後には今ジュニアレース企画を協賛したメーカーのブース前で記念撮影に応じていた。

Nリーグリーダーの岡田に敢闘賞を授与する安原監督は、ジュニア女子選手の走りにも注目していた
特別敢闘賞としてNリーグ大藤(Team 一匹狼)の積極的な走りを高く評価(Photo:QNリーグ事務局)

安原監督からジュニアレースに参戦した選手たちへ、「表彰式には敢闘賞として集まってもらったけど、このジュニアレースを走ってくれた選手たちはスタート前のワシの話を聞いてくれて、ちゃんと走ってくれた。最後までレースを見ていたけれど、皆さんの走りが良くてワシは涙が止まらんかった。本当は参戦してくれた全員に(敢闘賞を)差し上げたいけど、まあ、いろいろコレの関係もあるから(笑) 涙を吞んで、この15名に絞らせてもらいました。皆さん、本当によう頑張ってくれました! 良うやった! これからも頑張りなさい! 以上!」と熱い応援コメントをいただいた。

ジュニアレース敢闘賞・受賞選手たちでレース協賛ブースを背景に記念撮影!(Photo:QNリーグ事務局)

さらに次々とレースがおこわなれ、最終ブロックの午後2時46分にスタートとなったのが、Nリーグ中学生男子Nの対象レースとなる「中学生」クラス。今回は37名のライダーがエントリーし、こちらも全員出走。特にこのレースは中学生最後レース出場となる選手が多く、スタートから気合の入った展開が繰り広げられる。

スタートラインで号砲を待つ中学生クラスに出場する選手たちには緊張が走る(Photo:QNリーグ事務局)
スタートからペースが速く、集団内ではお互いを細かくチェックしあう(Photo:Takashi Saito)

コース6周のレースで最初の1周目こそは集団はひとつだったものの、かなりペースが速く2周回目に入るころから集団から遅れる選手がポロポロと発生。そのなかでもNリーグの現ポイントリーダーで、この日のレースでも「勝ち」を⻁視眈々と狙う落合は、3周目辺りから集団前方をキープするように走る。一方で落合の動きを知りつつも、やはり一矢報いたい選手たちが落合の周りを位置取りしている。落合の友人で良きライバルでもある石丸⻁之輔(ラバネロ)や、Nリーグ 坂本悠眞も集団の前に上がるが、決め手がないまま最終周回に入る。

リーグシリーズ戦で1戦を除き、全て優勝をしている落合は終始、冷静にレースを運ぶ
中盤から集団前方に位置していた落合(左)と N リーグ池田(右)がアタック!(Photo:Takashi Saito)

そして、最終周回に入るコントロールラインで落合とNリーグの池田⻯雅(Team 一匹狼)、そして野村慧晴(AVENTURA)の3名が集団から抜け出して、一気にアタック! 集団も逃がさないためにペースをますます上げていくがゴール手前まで3名をつかまえられなかった。ゴールスプリントは3名、しかし頭ひとつ早めに抜け出した落合が2位以下に距離を取り、両手を大きく広げて優勝ゴールを決めた。そのバトルマリンジャージをまとった姿には神々しさがあった。

勝利を確信し、両手を大きく広げてゴールに入るバトルマリンジャージの落合(Photo:Takashi Saito)

ポイントリーダー賞の授与式で、落合は有言実行の最終戦で優勝を獲得した感想として、「……難しかった」と短く、しかし冷静に振り返った。展開としては「ガツガツ行きたかったので、前に行きました」と果敢に攻めた胸の内を教えてくれた。来年からは高校生となるので、目標を聞くと「高校生になってもたくさんレースに出て勝ちたいです」と力強くコメント。この中学生最後の年に年間総合ポイントリーダーを獲得した経験を生かしてほしい。そして落合、最後に「1年間どうもありがとうございました!」と感謝の言葉で締めくくってくれた。

中学生クラス表彰式、左から2位・野村、優勝の落合、3位・池田。落合と野村は3月で中学卒業
R×L年間総合賞として新製品のグローブや、ネットショップ用1万ポイントが授与(Photo:Takashi Saito)

今シーズンも多くの中学生選手たちが対象レースを盛り上げてくれた。このNリーグ中学生男子で中学3年生の選手らは中学卒業とともにリーグも卒業となる。今後、高校生男子選手として活躍する元リーグ選手の皆さんの活躍にもご注目いただきたい。

この大会で2023-2024年間総合ポイントリーダーが決定し、Qリーグ、そしてNリーグの1年間にわたる⻑いシーズン全13戦をリーグ登録選手たちが熱い走りで盛り上げてくれた。会場でも多くの方々にご声援をいただけるようになり、選手らも非常に鼓舞されたと思う。リーグ事務局からは、このようなレースレポートなどを通じて女子そしてジュニア中学生たちの走りに注目してもらえるように日々活動をおこなっているが、来シーズンはさらに多くの方々がリーグに加入するので注目していただきたい。

そのためにもレースでの活躍を広めることはもちろんだが、現在も平行しておこなっている「スキルアップ!スクール」でのレーススクール活動、SNSを通じた国内外の女子やジュニア自転車レースの情報拡散、そして今後はバーチャルレースでのリーグライド企画や、女子やジュニアの育成に力を入れているクラブチームの連携をお手伝いする仕組み作りも考えている。

Nリーグ中学生の岡田とQリーグのエリート女子・根本は同じクラスで戦うこともあり良きライバル
Nリーグ年間総合ポイントリーダー落合と岡田は今後、活躍する中学生選手の新たな目標になるだろう(Photo:Takashi Saito)

皆様には今一度、Qリーグ・Nリーグのポイントランキングをご覧いただきながら、その動向をご覧いただき来シーズンへの思いとともに、引き続き選手達の活躍に注目いただければ幸いである。また来シーズンよりスタートする「リーグ賛助会」制度からも女子やジュニア選手たちのバックアップをお願いしたい。そして女子や中学生の選手にはぜひとも来シーズンのリーグ登録をご検討いただき、共にアメジストジャージ・バトルマリンジャージを目指してほしい。

QNリーグ公式サイト

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load