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第2世代E-MTBにアルミフレームモデル「TURBO LEVO SL ALLOY」が登場|SPECIALIZED

2023年の5月に発表されたスペシャライズドのEマウンテンバイク、ターボリーヴォSL。2019年発表の前作から、ジオメトリーの見直しや、モーターのアップデートなど、さらにトレイルを楽しむためのバイクとして登場した。これまでカーボンフレームのみの展開だったが、新たにアルミフレームを採用した「TURBO LEVO SL ALLOY」が追加された。

カーボンフレームの最廉価モデルがコンプカーボンの99万円なのに対して、79万2000円に設定、20万円ほど価格が抑えられたことで、さらに幅広いユーザーに届けるモデルとなる。

パワフルなSL1.2モーターを搭載

アルミフレームを採用している以外は、構成するコンポーネントの仕様などは異なるものの、カーボンモデルと同様の機構を採用する。前作のSL1.1からSL1.2にアップデートされ、トルクを43%、パワーを33%アップしたモーターも同様に採用される。また前輪を29インチ、後輪を27.5インチとして安定性と旋回性を両立したマレット仕様も同様であり、リアピボットのフリップチップを調整することで後輪を29インチとすることも可能だ。ヘッドアングルを63°、64.25°、65.5°の3段階に調整できる機構も設けられており、ライディングスタイルに合わせた変更も可能となっている。

車体重量は公表値で20.2kg(S4サイズ)となっており、SLコンプカーボンの18.83kgよりも1.37kg増加しているが、モーターでアシストされることを考慮するとわずかな差ともいえる。バッテリーの持ち時間は最大で5時間(エコモード)となっており、別売りのレンジエクステンダーバッテリーをボトルケージに装着すれば航続距離を50%伸ばすことも可能だ。モーターのアシストを活用して、長時間トレイルを楽しみたいライダーにとって、新たな選択肢が加わったといえるだろう。

TURBO LEVO SL ALLOY

価格:79万2000円
サイズ:S1、S2、S3、S4、S5、S6
カラー:グロスチャコール×シルバーダスト×ブラック、サテンパイングリーン×フォレストグリーン

SPEC

フレーム:M5 Alloy、150mmトラベル
リアショックユニット:Fox Float Performance Series(S1)、Fox Float
X Performance Series,(S2~S6)
フォーク:Fox 36 Rhythm, 29″、150mmトラベル(S1)/160mmトラベル(S2~S6)
モーター:New Specialized 1.2 SL Custom Rx Trail Tuned Motor
コンポーネント:SRAM NX EAGLE
ホイール:Specialized 29/27.5, hookless alloy, 30mm inner width, tubeless ready(リム)、Alloy, sealed cartridge bearings(ハブ)
参考重量:20.2kg(S4サイズ)

トルクを43%、パワーを33%アップしたSL1.2モーターを採用する。スムーズかつパワフルな動作によりライディングをアシストする
遠目からはカーボンモデルと見違えるほどハイドロフォーミングで巧みに成型されたアルミフレームを採用。ヘッドアングルは3段階調整可能だ
150mmトラベルのリアサスペンションユニットはコイルスプリングのユニットにも変更可能。リンク部のフリップチップを調整することで後輪を29インチに変更できる
160mmトラベルのフロントフォークはフォックスの32から36にアップデート。剛性が増したことでハンドリング性能も向上した

「TURBO LEVO SL ALLOY」をインプレッション

トレイルを長時間気持ちよく走りたいライダーにオススメ

フロントを29インチ、リアを27.5インチホイールとしたマレット仕様により、走破性の高さと取り回しのしやすさを両立したEマウンテンバイク。150mmトラベルのサスペンションにより、どんな路面でも楽しみながら走っていけるバイクだ。自分でもカーボンフレームのモデルを所有していて、本当に楽しいバイクだと断言できる。リーヴォSLアロイはアルミフレームの採用により、カーボンフレームと比較してコスト面では20万円ほど安くなり、重量は公称値で1.3kg重くなった。

どちらを選ぶかはユーザーの楽しみ方や予算に合わせるのがいいだろう。下りをとことん攻めようと思ったら軽量なカーボンの方がコーナーでの切り返しも早くオススメだ。またガレ場などでのサスペンションの動きも軽量なカーボンモデルの方が反応性に優れている。しかし上りも下りも気持ちよく走るのが目的のユーザーであればアルミで十分楽しめる。コーナーで寝かせたバイクを起こすときにこそ重さを感じるものの、攻めた走りをするのでなければ重量増の影響はそこまで感じることはできない。フロントフォークのインナーパイプが前作の34mmから36mm径に大径化して剛性も向上したことで、下りでもしっかりストロークして狙ったラインをトレースしてくれる。上りについてはモーターのアシストがあるので、非電動バイクよりも圧倒的に重量増の影響は少ない。

約20万円価格が下がったことで、バイクのカスタマイズやギアに投資できるのもメリットだ。また2台目にEバイクを検討しているライダーにはお財布にやさしいアルミモデルの登場は歓迎されるものといえる。アルミとカーボン、両モデルとも体力面のハンデを補いながらMTBの爽快感を楽しめるバイクといえる。自信のライディングスタイルを考慮しながら最適なモデルを選びたい。

体力面に自信のないライダーでも上り下り問わずトレイルを長時間走れるのがE-MTBの魅力だ

 

インプレッションライダー/三上和志

サイクルハウスMIKAMI店主。ENS(エンデューロナショナルシリーズ)においてクロスカントリー系出身のライダーのなかでは現在唯一AAクラスに認定されるなど、上りだけでなく下りのテクニックにも定評がある。トレイルをつないだ70km、積算標高2500mを約7時間で走破するダウンカントリーが普段のライディングスタイルで、クロスカントリーバイクに上りだけでなく、下りの性能も必要と考えている。また普段からターボリーヴォSLのカーボンモデルを愛用している。
(2007年マスタークラスXCチャンピオン/奥武蔵マウンテンバイク友の会会長/PMBIマウンテンバイクインストラクター レベル1取得)

 

SPECIALIZED公式サイト

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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