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【英彦山】福岡県|日向涼子のやっぱり坂が好き-ロードバイクヒルクライムナビ-

モデルでヒルクライマーの日向涼子さんが全国各地の坂道に挑戦。今回訪れたのは福岡県にある日本三大修験道のひとつ「英彦山(ひこさん)」のヒルクライムコース。神聖な山で走りが変わるかもしれない!?

福岡県・英彦山(ひこさん)

日向涼子です。今回は福岡県と大分県にまたがる霊峰「英彦山」へ続く坂を紹介します。

「英」は黙字で、英彦山と書いて「ひこさん」と読みます。英彦山は日本三大修験道のひとつとして厚く信仰されてきた山。修験道とは、山岳信仰にさまざまな要素を織り交ぜて成立させた日本独自の信仰形態のことですね。山ごもりをして断食など厳しい修行と聞くと、目的は違えども、ヒルクライマーに通じるものがあるのでは……なんて思ってしまいます。目指すレースに向けての山ごもりや減量を目的とした断食に近い食生活、「山の神」なんて言葉も聞きますしね。

とはいえ、煩悩だらけの人間だって英彦山目指していいじゃない。ピークに構えるオシャレなカフェをお目当てに英彦山を走ってきましたよ。

今回のロードバイク

スペイン自転車文化の中心地バスクが生んだオルベアが誇る軽量レーシングモデル「オルカ」。最上位フレームOMXは7代目に正常進化し、より軽量性を追求。フレーム750g、フォーク360gを実現。今回の平尾台ヒルクライムでも、クリアでよどみのない軽快なクライミング性能を楽しめた。カスタムオーダープログラム「マイオー」により、オリジナルデザインとパーツチョイスが可能。

彦山駅からカフェまで7.5kmのちょうどよいヒルクライム(小石原側)

福岡県の東南端に位置する英彦山は標高約1200mの霊山として有名。ルートはいくつかあって、今回は国道500号から上る2つのコースを紹介します。コース途中の最高標高地点は835mですが、今回のゴール地点は、標高634m(ムサシ)にあるカフェ「HIKONIWA」をめざして走ります。

まずは福岡県の東南部に位置する東峰村の小石原(こいしわら)からスタートするルートから走り出しましょう。ゴール地点のカフェHIKONIWAまで。小石原は生活雑器で人気が高い小石原焼きで有名なエリアです。

東峰村の「道の駅 小石原」からスタート。施設内には、レストラン、農産物直売所などが入っている。中でも、小石原焼・高取焼の窯元の作品が展示販売されている「陶の里館」は圧巻

「道の駅 小石原」からスタートするとしばらく下りが続くので上り坂のみを楽しみたい方は彦山駅から走り始めても。駅といってもJR九州バスが運行しているBRTの停留所で、こちらは「英」をつけずに「ひこさん」と読みます。

今回のルート上にある「彦山駅」。2017年の九州北部豪雨で大きな被害を受けたJR日田彦山線は鉄道ではなくBRTという形で復活
日田彦山線BRT。愛称は「BRTひこぼしライン」

駅から2.5kmほど進んだところに旧道(旧500号)がありますが、こちらは道幅が狭く落ち葉も多いので、オススメはできません(本当に国道だったのか疑問を感じる道なので、いわゆる「酷道」好きであれば楽しめるかもしれません)。

彦山駅から走り始めてまもなく、並行する旧道にたたずむ英彦山神宮の一の鳥居の横を通過。現在は立ち入り禁止となっているが国道500号から眺めることができる
一の鳥居から約6km地点にある英彦山神社の銅鳥居(かねのとりい)。全国でも珍しい青銅製の鳥居として知られている

現在の国道ルートは登坂が開始してから勾配5%前後の上りが続きます。彦山駅から6kmほど進んだ場所にあるのが、英彦山の象徴でもある青銅製の鳥居「銅の鳥居」。今回のゴール地点のHIKONIWAカフェまでは残り2km弱。鳥居の前を通過すると次第に景色がひらけてきて、あたりの山並みを楽しみながらのヒルクライムを楽しめます。

なお、コーナーの数が示された看板があって、小石原から走ると銅の鳥居の先から99番、その後、数字を減らしていき、83番コーナーを確認したら今回の目的地に到着です。

終盤はダイナミックな大九十九折りの山岳ロードを走り抜けていく

彦山駅から7.5km地点、視界がひらけたそこが英彦山交差点。今回のゴール地点のHIKONIWAカフェがある交差点だ

英彦山・小石原側のヒルクライムデータ

  • ハードさ     ★★★☆☆
  • 景色のレベル   ★★★★☆
  • アクセスのよさ  ★★☆☆☆
  • 路面状況のよさ  ★★★★☆
  • 交通量の少なさ  ★★★★☆

距離

7.4km

登坂平均勾配

5.2%

スタート地点

200m

ゴール地点

634m

県をまたいで英彦山までの全長29km山岳ライド(やまくに側)

続いては、「道の駅 やまくに」を起点としたコースです。こちらは大分県中津市からのスタート。しばらく山国川を上流に向けて緩やかに上っていきます。ところどころ橋で山国川をまたぎながらの登坂道路が続きます。視界にはのどかな田舎の風景が広がり、楽しいサイクリング気分。左手に山国川が見えてきた頃には少しずつ坂が感じられます。

「道の駅 やまくに」からスタート。飲み物や地元の滋味豊かな補給食が手に入る。コースはしばらくは山国川に並行して走る
国道を走るコースは激坂と感じる箇所はなく、どちらから側から走っても心地よいヒルクライムが楽しめる

さらに斜度がついてきたと感じる頃には中盤に突入。山間部に入ると道幅は1.5車線ほどに狭くなりコーナーも増えてきますが、要所要所にカーブミラーがあるのでさほど心配はありません。

コース最高地点は標高830mの柳峠。この後、今回のゴール地点のHIKONIWAカフェまでは残り6km少々。ここからは下り基調なので、ヒルクライム区間は、「道の駅やまくに」から23kmまで。
夏は涼しい中で山岳ヒルクライムを楽しめるでしょう。天気によっては上着を羽織ってからゴールをめざしたほうがいいかもしれません。

ゴールには元観光案内所を改修したカフェ「HIKONIWA」がある。英彦山の自然が育む水を使用した豆乳とその豆乳を使用したスイーツの販売も。カフェのほかにも、観光案内所兼セレクトショップ「HIKOSAN INFORMATION」も併設。観光客の憩いの場となっている(取材日は休業日)
今回の英彦山ヒルクライムのゴール地点、標高634mにあるカフェ「HIKONIWA(ヒコニワ)」。地元の野菜を使った季節のカレーとお店で焼く豆乳トーストセット。英彦山の裾のにある米は寒暖差で甘味と粘りがあるモチモチとした食感

  • HIKONIWA(ひこにわ)
    〒824-0721 福岡県田川郡添田町英彦山724-1
    TEL.0947-85-0645(営業時間内にお掛けください)
    https://hikoniwa.com/

そして絶景を求めるなら隣接する花見ヶ岩公園もオススメ。徒歩5分ほどで英彦山が一望できる天空スポット。階段や岩があるのでクリートがついたシューズでは難しいですが、普通のスニーカーで登れる程度なので苦でなければ靴を持参して訪れましょう。

英彦山の交差点にある別所駐車場の裏にある花見ヶ岩公園の石碑。いわゆる公園のイメージよりも展望所に近い。手軽に英彦山と表参道桜馬場を一望できる

英彦山・やまくに側のヒルクライムデータ

  • ハードさ     ★★★☆☆
  • 景色のレベル   ★★★★☆
  • アクセスのよさ  ★★☆☆☆
  • 路面状況のよさ  ★★★★☆
  • 交通量の少なさ  ★★★★☆

距離

18.4km

登坂平均勾配

3.5%

スタート地点

180m

ゴール地点

634m(最高地点835m柳峠)

Ryoko Hinata

モデル&サイクリスト。SHREWモデル事務所所属。10年以上スポーツバイクを楽しみ、国内イベントだけでなく、エタップ・デュ・ツールや本場イタリアのグランフォンドも完走。モデルでありながら、国内外のレースで優勝・入賞経験もある本格派サイクリスト。書籍に「日向涼子のヒルクライムナビ」など。公式ブログ「サイクルコンシェルジュ」で日々の活動レポート更新中。

 

福岡県のおすすめヒルクライムコース情報はコチラから。
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「日向涼子のやっぱり坂が好き」一覧

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PROFILE

日向涼子

Bicycle Club / モデル/サイクリスト

日向涼子

自転車イベントのゲストや食に関する講師などマルチに活躍中。フランスとイタリアの欧州グランフォンド完走、東京ヒルクライムOMIステージ優勝など、男性も顔負けの実力アリ。シュルーモデル事務所所属。

日向涼子の記事一覧

自転車イベントのゲストや食に関する講師などマルチに活躍中。フランスとイタリアの欧州グランフォンド完走、東京ヒルクライムOMIステージ優勝など、男性も顔負けの実力アリ。シュルーモデル事務所所属。

日向涼子の記事一覧

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