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グルメたっぷりの埼玉県加須市を大いに楽しんだ1日!「KAZOLING グルメ&サイクリング」レポート

3月24日埼玉県加須市で行われたサイクリングイベント「KAOZLING(カゾリング) グルメ&サイクリング 2024」。同市のおいしいものを自転車で食べ巡ったレポートを紹介しよう。

KAZOLING 2024のテーマは「グルメ&サイクリング」

青空の下、加須市役所の前からグルメ&サイクリングがスタート

埼玉県の北部に位置する加須市で、毎年春に行われる3月24日にサイクリングイベント「KAZOLING(カゾリング)」が行われた。今回のツアータイトルは「グルメ&サイクリング」。加須市とその周辺の地を自転車で巡り、食を通じて文化や歴史を学ぼうというもの。参加者たちはAコース「加須グルメ&ヒストリー」、Bコース「うどん打ち×自転車散策」に分かれ、それぞれの旅を楽しんだ。

Aコース「加須グルメ&ヒストリー(約40km)」でお菓子屋やうどん、米の文化を知る

加須といえばうどんが有名。じつは埼玉県のうどん消費量は香川県に次いで2位だ

Aコースの「加須グルメ&ヒストリー」ではその名のとおり、加須エリアの各所で、土地のグルメを味わいながらその歴史や文化を知ることができるというもの。ゲストライダーはブリヂストンサイクル所属かつオリンピアンの飯島 誠さんと、「さいたまうどん子TV」で埼玉県内のうどんを紹介するYouTuberの武正 倫さん、さらに奥武蔵自転車旅行社代表の則包高希さんが務めた。

Jスポーツのサイクルロードレース解説なども行う飯島 誠さん。いつ会っても気さくなナイスガイ!
まだ見ぬうどんを求め、埼玉での活動を行う武正 倫さん。じつは加須市出身で、同市の観光大使でもある。ロードバイク乗りだが、この日はレンタルeバイクで快走
Bコースをサポートしてくれた則包高希さん。初めてイベントライドに参加する人もていねいに対応してくれるベテランだ

總願寺から武蔵野本店へ 銘菓・五家宝を食す

加須のうどんに関する歴史を残す不動岡不動尊總願寺。この寺に残る書状が加須のうどんの歴史を証明しており、少なくとも300年以上前からその存在が認められている

市庁舎から出発してすぐに不動岡不動尊總願寺(そうがんじ)へ。加須の伝統食であるうどんにゆかりのある寺に寄り、そのすぐそばにある武蔵屋本店へと移動。

文久二年=1862年創業という非常に長い歴史を持った武蔵屋本店。古くから總願寺を訪れる参拝客が立ち寄る老舗
埼玉3大銘菓に数えられる五家宝。もち米・砂糖・水あめ・きな粉で作られる筒形の和菓子

もち米に砂糖と水あめを加えて練り上げてきな粉をまぶした菓子、五家宝(ごかぼう)。埼玉銘菓ともされるこのお菓子の老舗が武蔵屋本店。そして、代表の鳥海由行さんが五家宝の特徴や歴史、こだわりを紹介してくれた。

五家宝について、代表の鳥海さんが直接解説を行い、試食品をふるまう。地元の参加者でも知らない歴史がたくさんある

「製麺所」でつけ汁うどんを味わったら、美兜で有名な騎西城跡へ

岡安製麺所の5代目店主である岡安 慶さんが、うどん玉や麺、麺棒を持って登場。参加者に直接それらの実物を触らせ、うどんに関する知識や歴史を教えてくれた

次にやってきたのは明治45年創業の岡安製麺所。古くからある製麺所ながら、地元向けのみならず、某有名デパートにも卸している地元の有名店だ。食事処の「めんこや岡安」も併設しているため、できたばかりの麺をダイレクトに食べられるのも特徴だ。当然、そのうどんの味は絶品だ!

オススメは、つけ汁うどんのなかの「肉汁うどん」と「きのこうどん」。麺はのど越しのよさとシコシコとした食感が特徴
さっそく「いただきます」。味がおいしいのは当然! 事前に店主から話を聞き、うどん玉や麺に触れたため、余計においしく感じられる?

製麺所を後にしたら、すぐそばの騎西城跡へ移動。埼玉県や加須市における武士や農民の生活にスポットをあてての解説が行われた。さらにこの日は歴史的に貴重な「十六間筋兜」も特別展示。傷なし美品状態の兜は全国でも非常に珍しい出土品とされる。ここまでは全体距離の1/3ほど。まだまだ脚もお腹も余裕あり?

ずらりと並んで騎西城の前で撮影。この天守閣の城自体はレプリカで、中は歴史展示場になっている。建物は実際には土塁や塀を廻らした平屋の館だったとのこと
中央にあるのが十六間筋兜。昔から米や小麦の生産がさかんな加須エリアだが、すぐれた農耕文化のなかにもこうした過去の戦いの跡が残っている

田園風景のなかを走り、地元産の米でおにぎりを作ろう!

加須の道はとにかく平坦なのが特徴。田園風景が広く広がる関東平野をスイスイ進んでいける

次なる目的地を目指してさらにサイクリング。ちなみに加須エリアはサイクリストにとってまさに「ド平坦路」。男女差や年齢差、体力差があっても、全員が力尽きることなく楽しく走れる。やがてたどり着いたのは田園に囲まれた早川農場内にあるビニールハウス。

魔法のランプから出てきた? 中央にいるのが角田大輔さん。彼の属する「加須ヤング農マン」の仲間たちも集まり、野菜を提供したり販売したりともてなしてくれた

ここでは地元農家の角田大輔さんらによる地元の米や野菜の提供が行われた。参加者や自らの手でおにぎりを作って食べ、さらに米の生産者である角田大輔さんとも気兼ねなくコミュニケーションがとれる。

ビニールハウス内でおにぎりを作る参加者たち。2種類のお米が用意され、楽しく食べ比べを楽しめる
地元農家で作られたトマトやきゅうりも並ぶ。加須市は県内でもトップクラスに農業がさかんで、その品質も高く、実際おいしい!

ゴール前もゴール後もグルメ満載! Bコースではうどん打ちも満喫

YouTuber倫さんは後半になっても笑顔でサイクリング。うどんを中心にしながらも、自らが楽しむことで加須の魅力を伝えていく

カゾリンググルメ&サイクリングもいよいよ終盤。加須市の北側、利根川周辺を走った一行は、道の駅・童謡の里おおとねに到着。北埼玉エリアで有名なお菓子「いがまんじゅう」をゲットする。

これがいがまんじゅう。まんじゅうを赤飯でくるんだ珍しいお菓子。赤飯をとげとげの「いが」に見立てて名付けられているとのこと

道の駅を出たらあとはゴールへ一直線。トラブルなく加須市役所へと帰還する。ゴール後には特別な高級イチゴ「べにたま」を頬張れるなど、最後までグルメたっぷりの旅路となった。

無事に40kmのコースをゴール! 摂取カロリーと消費カロリーのバランスは……目をつぶっておこう!
2023年の日本野菜ソムリエ協会主催「クリスマスいちご選手権」で最高金賞に選ばれた「べにたま」をパクリ。今後市場で非常に高い価値を持つことになる特別な一品だ
いっしょに走った後はゲストライダーと笑顔で記念撮影。お土産には岡安製麺所の乾麺うどんがプレゼントされた

Bコースの「うどん打ち×自転車散策」では、本格派のうどんを自ら打って食べる!

加須でうどん屋を営む木村幸雄さん(左)が講師となって、Bコース参加者にうどんの作り方を教えてくれる

Aとは一部ルートはかぶるものの、Bではうどん打ち体験をメインに据えた18kmコースになっていた。加須市内でうどん屋を営む木村幸雄さんが講師になり、不動岡コミュニティセンターでうどん打ち教室を開催。うどん玉を足踏みするところから、延ばす、切る、茹でるといった工程を経て、自分が作ったうどんを食せる貴重な体験となった。

うどんの足踏み作業。知っているけどやったことはない、でも一度はやってみたい作業だ
小さな女の子も親御さんと一緒にうどん作り体験! 右にいるのは視察に来てくれた加須市の市長さん
約2時間でうどんが完成。みんなで「いただきます」! 丹精込めた作ったうどんの味は格別だ。Aコース以上にゆったり楽しめるBコースとなった

A、Bコースともに、「加須という街・土地」を知って楽しむということに特化した今回のKAZOLING。近年、こうした楽しさと学びが得られるアドベンチャーツーリングは全国で広がっている。サイクリストの旅もただ走るだけではない「新スタイル」を、こうしたイベントを通じて見つけられるはずだ。

普段は過ぎ去るだけになりがちなサイクリストが、食を通じて街を知り、地元に住む人々と触れ合うスタイル。これが今回のKAZOLINGのテーマとなった

問:株式会社おいでなせえ info@ogakuru.jp

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PROFILE

ハマダ

Bicycle Club / 編集部員

ハマダ

元自転車ショップ店員であり、最新バイクや新製品の情報を日々追っている編集部員。短期ツーリングや週末サイクリングを好むザ・アベレージ サイクリスト。国内外の選手たちを熱く見守るロードレースファンでもある。趣味はパン屋巡り。

ハマダの記事一覧

元自転車ショップ店員であり、最新バイクや新製品の情報を日々追っている編集部員。短期ツーリングや週末サイクリングを好むザ・アベレージ サイクリスト。国内外の選手たちを熱く見守るロードレースファンでもある。趣味はパン屋巡り。

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