BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

ピレリ・チントゥラートオールロード、舗装路をメインに走るロングラン向け

モータースポーツ界でも有名なイタリアのピレリが送るチントゥラートシリーズ。グラベル用としては、チントゥラートグラベルシリーズをラインナップしているが、昨年チントゥラートオールロードとチントゥラートアドベンチャーというミドルグレード2種が追加された。ここで試すチントゥラートオールロードは、舗装路から石畳、砂利道、トレイルまでと守備範囲が広いモデル。サイドカットを防止するためにサイドウォールには強化ベルトが組み込まれている。頑丈なケーシングを採用することで得られた高い耐パンク性も武器。

センターはスリックで、舗装路での走りの軽さを重視。サイドには高さ控えめのノブが配され、荒れた路面でのグリップを確保する。ブラックとクラシックという2カラーが用意され、サイズは40Cと45C。重量はそれぞれ590gと650gとなっている。

 Cinturato™ All Road(ピレリ・チントゥラートオールロード)

価格:7,500円

  • サイズ:700×40C、700×45C
  • 仕様:チューブレスレディ
  • TPI:60
  • カラー:ブラック、クラシック
  • 重量:590g(40C)、640g(45C)

詳細はこちら

試乗レビュー

「何をしてもびくともしない堅牢性」(鈴木)

トレッドがロードタイヤ的なスリックなので、転がり抵抗は低く、舗装路では軽快。ケーシングの剛性が高く、指定圧下限でもタイヤに張りがあって潰れにくいため、タイヤの変形量が小さく不快なよれがない。これは、最初からオフロード向けの空気圧にセッティングしておいても舗装路の走りが犠牲にならないということでもある。空気圧を変えても性格が変わりにくいので、1つのセッティングで幅広いライドが楽しめる。

ノブが小さいため、オフロードでのトラクションやグリップは高くはないが、多少のリム打ちでもびくともしない堅牢性がある。グラベルで大きい石にホイールを当ててしまっても走行不能なトラブルに繋がりにくいはず。「無事に帰ってくる」はグラベル遊びの重要なファクター。これなら、予期せぬ荒れた道が出現する冒険的なライドでも不安がない。コンセプト的には舗装路メインだが、この頑丈さはグラベルでも武器になる。

「悪路対応力は見た目以上」(安井)

サブネームはオールロード。トレッドパターンはセミスリック。ラインナップ的にはミドルグレードで、堅牢性・耐久性・耐パンク性を重視したと思しき設計と重量。こういうコンセプトのタイヤは長距離・長期間使用でこそメリットが活きてくるのであり、今回のようなオフロード中心のチョイ乗りインプレでは利点を感じ取りにくい。それを踏まえて印象をお伝えする。

舗装路での走りは軽い。重量があるので初動は竣敏ではないが、スピードに乗せれば巡航性は良好。また、ケーシングの剛性が高いので、低圧にしてもよれすぎることなく安心して走れることもメリットだ。

石の粒が大きい砂利道や、凹凸の激しいコースでのグリップはグラベルレース用タイヤほど高くはないが、滑り出しが穏やかなのでコントロール性は悪くない。一方、砂地や土の路面では接地面的が稼げるのかグリップは高く、グラベルでの対応力は見た目以上だった。とはいえあくまで舗装路重視という性格がはっきりしている。綺麗な舗装路4、荒れた舗装路5、未舗装路1くらいの割合がこのタイヤのフィールドだろう。

【other lineup】7種類から選べる豊富なバリエーション

MTB用からグラベル用、シクロクロス用まで多数のオフロードタイヤを揃えるピレリ。グラベル用としては、レース向けのチントゥラートグラベルRC、より荒れた路面に対応するチントゥラートグラベルRC X、舗装路~軽い砂利道に特化したチントゥラートグラベルH、あらゆるシチュエーションに対応するチントゥラートグラベルM、柔らかい路面や悪天候に適したチントゥラートグラベルSを用意する。ミドルグレードモデルとしては、今回試乗したチントゥラートオールロードのほかに、バイクパッキングやアドベンチャーライドのためにデザインされたチントゥラートアドベンチャーがある。

Cinturato™ Gravel RC(チントゥラート グラベルRC)

価格:11,500円

  • サイズ:700×40C、700×45C
  • 仕様:チューブレスレディ
  • TPI:60
  • カラー:ブラック、クラシック
  • 重量:540g(40C)、590g(45C)

Cinturato™ Gravel RCは、レース向けに開発されたタイヤ、高速な直線走行とコーナーでのグリップ設計を強化するための特別なトレッドパターンを持つ。TechWALL GravelとSpeedGrip Compoundを採用し、耐カット性と耐摩耗性を提供しながら、低い転がり抵抗と優れたグリップ力を実現。
詳細はこちら

Cinturato™ Gravel RC X(チントゥラート グラベルRC X)

価格:11,900円(サイズ700×40C)

  • サイズ:700×40C
  • 仕様:チューブレスレディ
  • TPI:60
  • カラー:ブラック、クラシック
  • 重量:560g(40C)

Cinturato™ Gravel RC Xはグラベルレース用に開発された高耐久タイヤ。TechWALL X構造とSpeedGrip複合技術を採用し、優れた耐カット性とパフォーマンスを発揮する。
詳細はこちら

Cinturato™ Gravel H(チントゥラート グラベルH)

価格:11,000円

  • サイズ:650B(45C、50C)、700C(35C、40C、45C、50C)
  • 仕様:チューブレスレディ
  • TPI:120
  • カラー:ブラック、クラシック
  • 重量:650B – 525g(45C)、640g(50C);700C – 435g(35C)、485g(40C)、540g(45C)、670g(50C)

Cinturato™ Gravel Hは、硬い地面での性能を重視したタイヤで転がり抵抗が少ないトレッドが特徴。TechWALL グラベル構造とスピードグリップコンパウンドを採用しており、耐カット性と耐摩耗性に優れる。
詳細はこちら

 Cinturato™ Gravel M(チントゥラート グラベルM)

価格:11,000円

  • サイズ:650B(45C、50C)、700C(35C、40C、45C)
  • 仕様:チューブレスレディ
  • TPI:120
  • カラー:ブラック、クラシック
  • 重量:650B – 535g(45C)、675g(50C);700C – 445g(35C)、510g(40C)、570g(45C)

Cinturato™ Gravel Mは、様々な路面状況での使用に適したグラベルタイヤ。TechWALLグラベル構造とスピードグリップコンパウンドを採用しており、耐カット性と耐パンク性能に優れ、低転がり抵抗と優れたグリップ力を発揮する。

詳細はこちら

Cinturato™ Gravel S(チントゥラート グラベルS)

価格:11,000円

  • サイズ:700×40C、700×45C
  • 仕様:チューブレスレディ
  • TPI:60
  • カラー:ブラック、クラシック
  • 重量:540g(40C)、570g(45C)

Cinturato™ Gravel Sは、柔らかい土や悪天候に適したモデルで、TechWALL Gravel構造とSpeedGripコンパウンドを採用。耐カット性、耐パンク性を向上し、転がり抵抗の低さと優れたグリップ力を両立する。

詳細はこちら

Cinturato™ Adventure(チントゥラート アドヴェンチャー)

価格:7,500円

  • サイズ:700×40C、700×45C
  • 仕様:チューブレスレディ
  • TPI:60
  • カラー:ブラック、クラシック
  • 重量:600g(40C)、650g(45C)

Cinturato™ Adventureは、バイクパッキングやアドベンチャーライディングに特化したタイヤ。オフロードデザインに由来するトレッドは、未舗装路で優れたサポートを提供。新しい構造であるProwall Gravelを採用し、サイドカットを防ぎながらしなやかなライドを実現。
詳細はこちら

問:カワシマサイクルサプライ
https://www.riogrande.co.jp/brand/15/

▼タイヤインプレの総論はこちらの記事をチェック!

グラベルタイヤ試乗レビュー タイヤを選ぶ楽しみは無限大!

グラベルタイヤ試乗レビュー タイヤを選ぶ楽しみは無限大!

2024年05月02日

SHARE

PROFILE

安井行生

安井行生

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

No more pages to load