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パナレーサー・グラベルキングX1、安定した走りの万能タイヤ

グラベルロード黎明期から「グラベル」という単語を冠したタイヤをリリースし、本場北米でも大きなシェアを誇っているパナレーサーのグラベルキングシリーズ。誕生から10年を後にした今年、遂に全モデルがリニューアル。コンパウンド、ケーシング、ビード設計などを一新している。そこに追加されたのが、完全新作となる万能モデル、グラベルキングX1。サイズは35C、40C、45Cの3種類。お手頃な価格(6,600円)は変わっていない。

センターは低抵抗トレッドパターンを採用し、サイドには従来モデルよりもアグレッシブなノブを配置、グリップと走破性を高めている。

GravelKing X1(グラベルキングX1)

価格:6,600円

  • サイズ:700×35C、700×40C、700×45C
  • 仕様:チューブレスレディ (TLR)、またはチューブ使用 (TUBED) 推奨
  • カラー:ブラック、茶(サイド)
  • 重量:420g (700×35C)、480g (700×40C)、560g (700×45C)

ほか、プラス、Rがラインナップ

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試乗レビュー

「バランスのとれた万能タイヤ」(鈴木)

よく反発するiRCとは対照的に、グラベルキングX1は反発力がさほど高くない。そのため石を弾きにくく、砂利道でバイクの挙動が安定する。オフロードでも常にタイヤが路面に接してくれているよう。コンディションが悪いマッドな場所でも、砂利道でも、フィーリングがいい。オフロードで空気圧を下げ気味にすると接地感の高さが活きてさらに安心感が高まる。

センターのトレッドが詰まっているからか、舗装路での走りも犠牲になっていない。グラベルタイヤのパイオニアであるパナレーサーの知見が活かされていると感じる。空気圧の調整に対してタイヤの性能が素直に変わってくれることもメリットだ。オフロードでは空気圧を調整する機会が多くなるので、空気圧に対して性格の変化が素直に出るという性能も重要になる。そういう要素も含めて、使いやすくバランスのとれた万能タイヤに仕上がっている。

「不得意分野が存在しない」(安井)

「グラベルロードのタイヤ=グラベルキング」「迷ったらグラキン」と言われるほど確固たる地位を確立しているタイヤの世代交代。誰もが期待するし、期待値は自然と高くなる。試乗する側としても「あれを超えてるんでしょうね」と無意識のうちにハードルを上げてしまう。

グラベルキングSKはセンターに正方形のノブを密集させ、サイドには長方形のノブを縦に連ねるという、グラベル用タイヤとしてなかなり特徴的なトレッドパターンだったが、X1はよりアグレッシブになった印象。そのぶん舗装路での走りが劣化しているのではと思っていたが、舗装路での抵抗は低く保ったまま、オフロードでのトラクションを向上させていた。

今回の試乗は前日に雨が降ったため、マッドコンディションでも試せたのだが、ノブが刺さるというより、トレッドがねばって凹凸に張り付くようにグリップする。泥の激坂でもトラクションがよくかかる。突出した得意分野はないが、全ての性能のバランスがとれており、不得意分野がない。期待を裏切らない良作だった。

【other lineup】4種類のトレッドパターンに加え、各3モデルを用意する

注目モデルのグラベルキングX1が追加されたが、フルスリックのグラベルキング、セミスリックのグラベルキングSS、超定番モデルのグラベルキングSKという従来のラインナップは継続される(各モデルともトレッドパターンには変化なしだが、素材や設計は一新された)。なお、新型グラベルキングは全モデルに「スタンダード」、耐パンク性を向上させた「プラス」、軽さを追求した「R」という3つのチューブレスレディモデル、さらにX1以外ではチューブドモデルを用意する。今回は新フラッグシップであるグラベルキングX1のスタンダードモデル(40C)に試乗した。

GravelKing TLR(グラベルキング TLR)

価格:6,600円(チューブレスレディ)

  • サイズ:700×30C、700×35C、700×40C
  • 仕様:チューブレスレディ (TLR)
  • カラー:ブラック、茶(サイド)
  • 重量:320g (700×30C)、370g (700×35C)、420g (700×40C)

GravelKing TLRは、オンロードおよびライトグラベル路面に最適なタイヤで、耐パンク性と柔軟な乗り心地が特徴。ほか、プラス、R、チューブドモデルをラインナップ

詳細はこちら

GravelKing SS TLR(グラベルキングSS TLR)

価格:6,600円(チューブレスレディ)

  • サイズ:700×30C、700×35C、700×40C、700×45C、27.5×1.50″ (650B×38), 27.5×1.75″ (650B×43), 27.5×1.90″ (650B×48)
  • 仕様:チューブレスレディ (TLR)、またはチューブ使用 (TUBED) 推奨
  • カラー:ブラック、茶(サイド)
  • 重量:330g (700×30C)、420g (700×35C)、480g (700×40C)、560g (700×45C)、400g (27.5×1.50″)、480g (27.5×1.75″)、TBA (27.5×1.90″)

GravelKing SSはオンロードとグラベルを両立するハイブリッドタイヤで、セミスリックパターンが特徴。ほか、プラス、R、チューブドモデルをラインナップ
詳細はこちら

GravelKing SK(グラベルキング SK)

価格:6,600円(チューブレスレディ)

  • サイズ:700C×26、28、30、35、40、45、50C/29”×2.1(54)/26”×2.1(54)/650B×43、48、54C
  • 仕様:チューブレスレディ
  • カラー:ブラック、茶
  • 重量:420g(35C)、480g(40C)、560g(45C)

GravelKing SKは、ライトからラフなグラベル路面に対応するグラベルタイヤ。伝統的なブロックパターンを採用し、TLRまたはTUBEDでの使用が可能。特にグリップ力と耐パンク性に優れている。ほか、プラス、R、チューブドモデルをラインナップ

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問:パナレーサー
https://panaracer.com/

▼タイヤインプレの総論はこちらの記事をチェック!

グラベルタイヤ試乗レビュー タイヤを選ぶ楽しみは無限大!

グラベルタイヤ試乗レビュー タイヤを選ぶ楽しみは無限大!

2024年05月02日

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PROFILE

安井行生

安井行生

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

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