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ツアー・オブ・ジャパン2024開幕!シマノレーシングが地元堺で輝く!

5月19日から26日にかけての8日間・8ステージにて開催されているツアー・オブ・ジャパン2024。

初日となる5月19日は第1ステージ・堺ステージとして個人タイムトライアルが開催され、マックス・ウォーカー(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)がステージ優勝、そして総合トップの証であるリーダージャージに袖を通した。また、堺市を拠点とするシマノレーシングの寺田吉騎(シマノレーシング)が全体2位となり、23歳未満の選手の中で総合最上位の選手に与えられる新人賞ジャージを手にした。

生憎の天候の中での開催となった堺ステージ

5月19日から26日にかけての8日間・8ステージにて開催されているツアー・オブ・ジャパン2024(以下、TOJ)。
第1ステージとなる堺ステージでは大阪府堺市にある大仙公園周辺の2.6kmのコースにて個人タイムトライアルが開催された。

2.6kmのコースは4つの直角コーナーと各コーナーをつなぐ直線区間で構成されている。
距離が短いタイムトライアルということもあり1秒単位で順位が入れ替わるため、テクニックとパワーの両方が要求される。

レース前日時点では午後から雨予報となっており、少しでもコンディションの良い時間での出走を狙ってか、総合順位を狙う選手やタイムトライアルを得意とする選手が前半に固まる形で出走順が確定。

しかしレース当日は天気予報よりも早く、朝から雨が降り始め、選手たちがレース会場に到着する頃には傘が必要となるほどの天候となってしまい、半袖は寒く感じるようなコンディションでのレースとなった。

第1ウェーブ出走のマックス・ウォーカーがステージ優勝!

13時35分に全体第1走となる稻吉一生(いなよしいっせい、京都産業大学)がスタートし、以降ウェーブ内では以降30秒間隔で、ウェーブ間は1分30秒間隔で各選手たちがスタート。
第1ウェーブでトップに立ったのは昨年の世界選手権U23ロードレースで9位に入っているマックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)。タイムは雨のコンディションにも関わらず晴れた時とタイムとほぼ変わらない驚異の3分8秒73(終日晴れ間の中で開催された昨年の大会での優勝タイムは3分6秒34)。

続く第2ウェーブで山田拓海(シマノレーシング)が3分18秒70のタイムで2位のタイムを更新すると、同ウェーブ最終出走のジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCL TEAM UKYO)が3分18秒24で山田のタイムを更新。
さらに第3ウェーブで小林海(マトリックスパワータグ)が3分18秒39で暫定3位のタイムを更新する。

その後も入部正太朗(シマノレーシング)らが2位のタイムを更新するものの、ウォーカーのタイムを更新するどころか、ウォーカーのタイムに迫るタイムを出す選手すら現れない。

第5ウェーブで寺田吉騎(シマノレーシング)が新人賞対象となるU23の中ではトップタイムとなる3分16秒23のタイムを出すも、ウォーカーのタイムを更新するまでには至らず。

最終第6ウェーブの最終出走者である山本大喜(JCL TEAM UKYO)がフィニッシュしてもウォーカーのタイムは更新されず、ウォーカーのステージ優勝、そしてリーダージャージ獲得が確定した。

雨の中でのレースとなった堺ステージだが、イギリス出身のウォーカーは雨は特に気にならなかったと言う。
「雨は特に気にならず、落車には気をつけながらもタイムを出せるようライン取りを意識して走っていた。」

リーダージャージを獲得するのは競技人生で初だとウォーカーは言うものの「アップダウンがあるコースが得意で、明日以降のステージも狙えるコースプロフィールではあると思う。ただ、他のチームもかなり強いので、リーダージャージをキープできるようしっかりと走れればと思う。」

一方、チームの地元である堺で新人賞ジャージを獲得した寺田は「シマノレーシングではトップ10に3人入ることができ、チームとしても個人としても大成功なステージになったのかなと思います。新人賞ジャージを獲得できたのは本当にうれしいですし、できるだけこのジャージをキープできるように、また個人として狙えると思っているステージもあるので、明日以降もしっかりと走りたいと思います。」と喜びを語る。

好タイムが出せた秘訣については「午前中に開催されたクリテリウムで、逃げる中で個人タイムトライアルに向けてラインを確認していました。タイムトライアルに近いスピードでクリテリウムを走ることができたのが良かったのかなと思います。」と寺田は教えてくれた。

明日は京都府京田辺市および精華町に舞台を移し、ロードレースステージ初戦となるJPF京都ステージが開催される。レーススタートは9時45分の予定だ。

リザルト

第1ステージ・堺

1位:マックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム) 3分8秒73
2位:寺田吉騎(シマノレーシング) +8秒
3位:マッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCL TEAM UKYO) 同
4位:リース・ブリットン(イギリス、セント・パイラン)
5位:入部正太朗(シマノレーシング) +9秒
6位:ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCL TEAM UKYO) +10秒
7位:小林 海(マトリックスパワータグ) 同
8位:ライアン・カバナ(オーストラリア、キナンレーシングチーム)
9位:山田拓海(シマノレーシング)
10位:カーター・ベトルス(オーストラリア、ルージャイ・インシュアランス)

リーダージャージ:マックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)

ポイント賞ジャージ:マックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)

新人賞ジャージ:寺田吉騎(シマノレーシング)

シマノレーシングがワン・ツーフィニッシュで前哨戦を飾る!堺国際クリテリウム

TOJ第1ステージとなる個人タイムトライアルを前に、TOJに出走するメンバーが出場する形で開催された堺国際クリテリウム。
94名の選手がスタートラインにつき、10時50分にレースはスタート。
2周目から3周目にかけてシマノレーシングの寺田吉騎と山田拓海が抜け出すと、メイン集団は雨もあってかペースが上がらず、徐々にタイム差が開いていく。

寺田と山田はメイン集団に対して1分30秒程度までタイム差を広げ、最終周回のフィニッシュ地点へと姿を見せる。
寺田と山田はフィニッシュライン手前で握手を交わすと、そのまま両手を上げてフィニッシュラインへ。山田が先にフィニッシュラインを通過して優勝を決め、2位には寺田が入る。
3位争いは集団スプリントとなり、トラックレースのイギリス代表にも選ばれるリース・ブリットン(イギリス、セント・パイラン)が先着した。

リザルト

堺国際クリテリウム

1位:山田拓海(シマノレーシング) 35分27秒
2位:寺田吉騎(シマノレーシング) +0秒
3位:リース・ブリットン(イギリス、セント・パイラン) +1分31秒

出場選手リスト

JCL TEAM UKYO

1.ネイサン・アール(オーストラリア)
2.小石祐馬(日本)
3.マッテオ・マルチェッリ(イタリア)
4.石橋 学(日本)
5.ジョバンニ・カルボーニ(イタリア)
6.山本大喜(日本)

トレンガヌサイクリングチーム

11.アナトリー・ブディアク(ウクライナ)
12.ズラドゥリ・アミン・ズゥクルナイン(マレーシア)
13.クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(エリトリア)
14.モハマド・ヌル・アイマン・モフド・ザリフ(マレーシア)
15.モハンマド・ヌル・アイマン・ロスリ(マレーシア)
16.ジェ・イ・キー(マレーシア)

 

ルージャイ・インシュアランス

21.カーター・ベトルス(オーストラリア)
22.アリヤ・フォンサヴァス(ラオス)
23.アッターソン・パンサアード(タイ)
24.コンフォブ・ティマチャイ(タイ)
25.ヴァレンティン・ファビアン・ルネ・ミデ(フランス)
26.アドネ・ファン・エングレン(オランダ)

キナンレーシングチーム

31.トマ・ルバ(フランス)
32.ドリュー・モレ(オーストラリア)
33.ライアン・カバナ(オーストラリア)
34.孫崎大樹(日本)
35.宮崎泰史(日本)
36.レイモンド・クレダー(オランダ)

アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム

41.ニコラス・ヴィノクロフ(カザフスタン)
42.アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン)
43.マックス・ウォーカー(イギリス)
44.シモーネ・ザニーニ(イタリア)
45.ダヴィデ・トネアッティ(イタリア)
46.ニル・アギレラ・ホブラ(スペイン)

セント・パイラン

51.リース・ブリットン(イギリス)
52.ウィリアム・ロバーツ(イギリス)
53.フィン・メイソン(イギリス)
54.ジョシュア・ラドマン()
55.ディラン・ウェストリー(イギリス)
56.ヒュー・バックジョーンズ(イギリス)

ヴィクトワール広島

61.ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア)
62.レオネル・キンテロ・アルテアガ(ベネズエラ)
63.柴田雅之(日本)
64.久保田悠介(日本)
65.ホセ・カスティージョ(ベネズエラ)
66.中村圭佑 (日本)

チームブリッジレーン

71.ジェイムズ・パニッツァ(オーストラリア)
72.マシュー・グリーンウッド(オーストラリア)
73.サミュエル・ジェンナ(オーストラリア)
74.ルーク・バーンズ(オーストラリア)
75.ベンジャミン・メトカーフ(オーストラリア)
76.ザッカリー・マリッジ(オーストラリア)

マトリックスパワータグ

81.フランシスコ・マンセボ・ペレス(スペイン)
82.ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア(スペイン)
83.アレクサンドロス・アグロティス(キプロス)
84.岡崎一輝(日本)
85.小林 海(日本)
86.織田 聖(日本)

レバンテフジ静岡

91.床井亮太(日本)
92.ダニエル・グルド(デンマーク)
93.高梨万里王(日本)
94.山口瑛志(日本)
95.夏目天斗(日本)
96.エヴァー・サウル(エストニア)

愛三工業レーシングチーム

101.岡本 隼(日本)
102.西尾憲人(日本)
103.草場啓吾(日本)
104.當原隼人(日本)
105.石上優大(日本)
106.初川弘浩(日本)

シマノレーシング

111.入部正太朗(日本)
112.中井唯晶(日本)
113.風間翔眞(日本)
114.石原悠希(日本)
115.山田拓海(日本)
116.寺田吉騎(日本)

宇都宮ブリッツェン

121.フォン・チュンカイ(台湾)
122.ジェシット・アルトゥロ・シエッラ・サンチェス(コロンビア)
123.谷 順成(日本)
124.ルーベン・ダリオ・アコスタ・オスピナ(コロンビア)
125.武山晃輔(日本)
126.花田聖誠(日本)

日本ナショナルチーム

131.今村駿介(日本)
132.兒島直樹(日本)
133.山本哲央(日本)
134.河野翔輝(日本)
135.橋本英也(日本)
136.窪木一茂(日本)

NIPPO・EF・マルティーグ

141.藤村一磨(日本)
142.長島慧明(日本)
143.島崎将男(日本)
144.ネリア・ムニエ・ソー(フランス)
145.山里一心(日本)

京都産業大学

151.矢萩悠也(日本)
152.稻吉一生(日本)
153.森田叶夢(日本)
154.渡辺一気(日本)
155.山田 潤(日本)
156.末吉陽生(日本)

大会公式サイト
https://www.toj.co.jp

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