BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

マルチェッリが勝利! 中井が山岳賞ジャージ獲得|ツアー・オブ・ジャパン京都

5月19日から26日にかけての8日間・8ステージにて開催されているツアー・オブ・ジャパン2024。大会2日目となる20日は京都府京田辺市および精華町にて、第2ステージとしてJPF京都ステージが開催された。

前日の雨模様から一転し、好天の中でのレースとなった京都ステージは序盤に中井唯晶(シマノレーシング)ら4名の選手が逃げ集団を形成するも、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチームやJCL TEAM UKYOらのコントロールで終盤に集団は一つとなり、最後はマッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCL TEAM UKYO)が集団スプリントを制す形となった。

前日とは天候が一変、晴のJPF京都ステージ

5月19日から26日にかけての8日間・8ステージにて開催されているツアー・オブ・ジャパン2024。大会2日目となる20日は京都府京田辺市および精華町にて、第2ステージとしてJPF京都ステージが開催された。

コース周辺では前夜まで雨が降っていたものの、朝には青空が広がるなど、天候は一変。昨年同様、初夏を思わせるようなコンディションの中でのレースとなった。

前日の堺ステージは個人タイムトライアルとしての開催だったため、本格的なロードレースステージとしては初日となった京都ステージ。レーススタート前のセレモニーでは同志社大学のチアリーディング部によるパフォーマンスも披露されるなど、華やかな雰囲気の中でのスタートとなった。

ライアン・カバナのアタックをきっかけに4名の逃げ集団が形成

堺ステージでの結果を受けて3つの特別賞ジャージを着用した3選手を先頭に選手たちがラインナップすると、9時45分にレースはスタート。

スタート地点である普賢寺ふれあいの駅から周回コースのフィニッシュ地点途中までの6.6kmがパレード区間となり、周回コースの途中でレースはリアルスタートを迎える。

リアルスタート直後からアタックが掛かり、数名の選手が抜け出した中からさらにライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)が単独・先頭に。さらに3名の選手が追走し、カバナに合流。先頭は以下の4名の逃げ集団に。

  • コンフォブ・ティマチャイ(タイ、ルージャイ・インシュアランス)
  • ライアン・カバナ(オーストラリア、キナンレーシングチーム)
  • 中井唯晶(シマノレーシング)
  • 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)

一方、メイン集団は総合リーダーを抱えるアスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチームとJCL TEAM UKYOが固め、レースをコントロールする。

中井唯晶がリベンジで山岳賞ジャージを獲得

4名の先頭集団は協調して逃げ続け、タイム差が1分以上開いたタイミングで3周回目のKOMポイントに設定された1回目の山岳賞ポイントを迎える。

武山が少し早めに仕掛けるも一度まとまると、再度カバナがアタック。さらに中井がカバナの直後からアタックし、中井が1回目の山岳賞ポイントを1着で通過、2着にカバナ、3着にティマチャイが入る形に。その後もメイン集団とのタイム差は広がり、タイム差は2分以上にまで広がる。

しかし、4周目あたりからメイン集団も徐々にペースを上げてタイム差を縮めていくと、この周回の完了時点でタイム差は1分30秒を切るまでに。タイムがどんどんと詰まっていく中、5周回目に設定された2回目の山岳賞ポイントを4名の逃げ集団が迎える。

中井がペースを上げて4名の隊列を縦に伸ばし、そのままの勢いで中井が1着通過、2着にカバナ、3着にティマチャイが入り、1回目同様の着順に。昨年は児島直樹に敗れ獲得できなかった山岳賞ジャージを、中井がリベンジを果たす形で確定させる。

マッテオ・マルチェッリが集団スプリントを制す

2回目の山岳賞ポイントを終え、タイム差は1分を切っていく。

メイン集団先頭は集団スプリントを狙うアスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチームとJCL TEAM UKYOが固め、最終回のKOMポイントを前に逃げ集団をキャッチする。

逃げ集団をキャッチすると、今度はリーダージャージを着用するマックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)自ら集団のペースを上げ、ライバルたちをふるい落としにかかる。

集団は1つのまま残り1kmを切ると、再びウォーカーが単独で飛び出す。

ウォーカーが単独で最終コーナーを抜け、少し車間が開いて集団の先頭がコーナーを抜けるも、新人賞ジャージを着用する寺田吉騎(シマノレーシング)や繰り下がりでポイント賞ジャージを着用するマッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCL TEAM UKYO)が残り50mあたりでウォーカーを捕まえる。

マルチェッリがそのままの勢いでフィニッシュラインをトップで通過し、大きくウィニングポーズを取って優勝をアピール。

チームの代表である片山右京氏の目の前でマルチェッリがステージ優勝を挙げた。2着以降はハンドルを投げる僅差での争いとなり、2着にウォーカー、3着に今村駿介(日本ナショナルチーム)という形となった。

「リベンジを果たせてうれしい」中井唯晶(シマノレーシング)のコメント

昨年山岳賞ジャージを狙ってこのコースでも積極的な走りを見せていた中井唯晶。昨年は惜しくもジャージ獲得には至らなかったものの、今年は見事そのリベンジを果たす形となった。

「リベンジ達成しました!」と開口一番喜びをアピールしてくれた中井は、「滋賀県出身で京都の大学(京都産業大学)に通っていたので、このステージは地元ステージのようなもの。沿道で応援してくれる方々も本当に多くて、それが力になりました。知人も沢山来てくれて、そんな方々の前でこのジャージを獲得することができ本当にうれしいです。」と喜びを語ってくれた。

さらに明日以降のジャージ争いについても伺うと、「キープできるように頑張ります!」と力強い言葉が返ってきた。

「このジャージを自分のものにすることができ本当にうれしい」マッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCL TEAM UKYO)のコメント

「フィニッシュ前100mあたりで少し勾配がつくような形になっていたので、新人賞ジャージ(寺田選手)の直後から捲るような形でスプリントし、ウォーカーのスピードが少し落ちたタイミングで捲ることができた。今日は繰り下げでのポイント賞ジャージ着用だったが、今日は自分のものにすることができ本当にうれしい。」とマルチェッリはこの日の優勝、そしてポイント賞ジャージ獲得を喜ぶ。

表彰台では「日本のチームに所属してチームの母国である日本のレースで優勝できてうれしい。」と語っていたマルチェッリだが、今シーズンなかなか勝ちきれなかったレースが続いていた。

「ツール・ド・台湾やイタリアのレースで勝ちきれないレースが続いていた。少しナーバスになるような部分も向こうのレースではあったが、今日は本当にリラックスして走ることができたのが良かったのかなと思う。」

「リーダージャージをキープできて良かった」マックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)のコメント

「タフなレースだったがリーダージャージをキープできて良かった。ボーナスタイムの関係で3位までに入る必要があることはわかっていた中、2位に入ることもできたし。」と総合トップをキープできて安堵した表情を見せたウォーカーは、「ライバルをふるい落とすために最終周回のKOMポイントへの上りでペースを上げた。スプリントに向けてチームは本当にいい仕事をしてくれた。」とレース終盤を振り返る。

フィニッシュ前の早掛けについては「レース前から狙っていたわけではないが、周回中コーナーをうまく回れていたし、集団の中ではコーナーが得意な方だろうということが昨日のステージでも分かったのであのタイミングでいった。最後は50m足りなかったけど。」と狙いを教えてくれた。

明日は三重県いなべ市に戦いの場を移し、第3ステージ・いなべステージを迎える。前半戦における総合争いでの最重要ステージとなるだけに、どのようなレース展開となるのか注目だ。

ツアー・オブ・ジャパン前半の見どころはこちら
国内最大の自転車ステージレース開幕、ツアー・オブ・ジャパン2024のコース紹介・前半

国内最大の自転車ステージレース開幕、ツアー・オブ・ジャパン2024のコース紹介・前半

2024年05月18日

リザルト

第2ステージ・JPF京都ステージリザルト

1位:マッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCL TEAM UKYO) 2時間41分13秒
2位:マックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム) +0秒
3位:今村駿介(日本ナショナルチーム) 同
4位:草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
5位:寺田吉騎(シマノレーシング)
6位:岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
7位:クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(エリトリア、トレンガヌサイクリングチーム)
8位:ザッカリー・マリッジ(オーストラリア、チームブリッジレーン)
9位:ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCL TEAM UKYO)
10位:サミュエル・ジェンナ(オーストラリア、チームブリッジレーン)

第2ステージ終了時点総合成績

1位:マックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム) 2時間44分15秒
2位:マッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCL TEAM UKYO) +4秒
3位:ライアン・カバナ(オーストラリア、キナンレーシングチーム) +10秒
4位:寺田吉騎(シマノレーシング) +14秒
5位:入部正太朗(シマノレーシング) +15秒
6位:ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCL TEAM UKYO) +16秒
7位:小林 海(マトリックスパワータグ) 同
8位:山田拓海(シマノレーシング)
9位:カーター・ベトルス(オーストラリア、ルージャイ・インシュアランス)
10位:石原悠希(シマノレーシング) +18秒

リーダージャージマックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)

ポイント賞ジャージ:マッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCL TEAM UKYO)

山岳賞ジャージ:中井唯晶(シマノレーシング)

新人賞ジャージ:寺田吉騎(シマノレーシング)

大会公式サイトhttps://www.toj.co.jp

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load