「速く、美しく」、ライダーのパワーを余すところなく伝える「RC9PWR」|SHIMANO
Bicycle Club編集部
- SPONSORED
シマノのロードバイク用シューズの最高峰であるS-PHYRE(エスファイア)のRC9シリーズに、今春、「RC9PWR(SH-RC903PWR)」が加わった。「RC9PWR」の“PWR”とはパワーの略で、より力強い加速力が要求されるタイムトライアルやクリテリウム、トラック競技向けに開発されたモデルだ。すでに多くのトッププロが履いていて勝利を支えている。
INDEX
急加速やハイケイデンスでも最適なペダリングを約束!
2016年に誕生したS-PHYRE(エスファイア)は、いまや第4世代目と進化した。ロードレース用のフラッグシップモデルにはRC9の名が冠され、RC9(SH-RC903)とRC9PWR(SH-RC903PWR)がラインアップされている。RC9とRC9PWRはどちらもロードレース全般に向くオールラウンダーであるものの、RC9PWRのほうが高出力のペダリングに特化した仕様となっている。
クロージャ―システムは、メタル製のボアダイヤル+パワーブーストガイド、トゥストラップで構成され、強い締め付けを可能にするとともに、シュータン(甲部を覆うパーツ)によってペダリングの安定性を高めている。加えて、フィット感とパワー伝達性を高めるために、サラウンドラップ構造やシームレスミッドソール構造、アンチツイストスタビライザーなど、シマノの誇るテクノロジーが惜しみなく注ぎ込まれている。アッパーは軽量で通気性に優れたマイクロファイバーシンセティックレザーで、アウトソール剛性はシマノのシューズの中で最も硬い12だ。
スタイリングはアウトソールとヒールカップがまばゆく輝くクリスタル加工仕上げとなっていて、それがひと目でRC9PWRとわかるアイコン(象徴)にもなっている。
一丸尚伍選手から見たRC9PWRの魅力
RC9PWRの実際の使用感はどのようなものか? RC9シリーズのもう一つのフラッグシップモデル、RC9(SH-RC903)との違いなどを含めて見ていこう。2021年までシマノレーシングに所属し、現在はS級の競輪選手として活躍する一丸尚伍(いちまる・しょうご)選手に話をお聞きした。
編集部(以下、編):一丸選手がRC9PWRを履き始めたのはいつから?
一丸選手(以下、一丸):昨年の9月から製品版のテストをしていました。シューズの劣化や消耗具合をおもに確認していていましたが、RC9PWRはアッパーを含め全体のつくりがしっかりしていて、ぜんぜんヘタれる様子がないです。「長く履ける」ことはシマノのシューズ全般にいえる良さの一つで、RC9PWRもそれを受け継いでいます。
編:普段の練習ではどれぐらいのワットで乗っているのですか?
一丸:30秒程度のもがきを4~5本するときは、最高で1400~1500ワットぐらいです。ペダルをしっかりと踏めるからワットもちゃんと出ますね。
編: これまで履いてみて「いいな」と感じるところはどこでしょうか?
一丸:一つ目はメタル製のボアダイヤルです。ロードレースの場合はスプリント前、競輪だと出走前にガチガチに締めるのですが、メタル製の持ち手は指への引っかかりがよく強い力で回せます。シューズカバーを履いた状態でも操作しやすく重宝しています。
編:きっちり締められる、と。
一丸:そうですね。締めるという点でいえば前足部のベルクロ(トゥストラップ)もいいですね。ベルクロ自体の素材がしなやかで、幅が太く&長めに設計されていて摑みやすい。強めに締める、弱めに締める、微調整するなどが簡単で、気に入る方は多いと思います。
編:ほかには何かあるでしょうか?
一丸:ヒールカップですね。ひとつ前のモデルのRC9T(SH-RC902T)は、かかとがきっちりと抑えられる履き心地だったのに対して、RC9PWRはかかと全体を包み込むような感じに変わっています。
編:ヒールカップの形状が変わった?
一丸:少し横幅が広がった印象を受けます。だからといってペダリング中にかかとがブレるようなことはなく、ホールド感は高いです。多くの人にフィットしやすいモデルへと進化していると思います。これは現行のRC9も同様ですね。
強く締めても快適なフィット感
編:さきほどRC9の話が出ました。RC9のフィット感は「足全体がやさしく包み込まれる」と形容されること多いですが、RC9PWRの場合はどうでしょうか?
一丸:足全体が包み込まれるようなフィット感は同じですが、RC9PWRはシュータンがついていることから少し感覚が異なります。
編:具体的にはどういう感じでしょうか?
一丸:アッパーが左右から足を包むとともに、シュータンが甲の部分を上からも押さえてくれるため足への密着感がより強くなっています。また、強く締めつけてもシュータンのおかげで足が痛くなりにくく、個人的にとても好んでいます。
甲ががっちりと決まって引き足がしやすい
編:RC9PWRのペダリングの感覚はどうでしょうか?
一丸:RC9PWRはボアダイヤルの配置が甲寄りで、ペダリング中に甲がかっちりと決まってくれるので、その部分(甲)に力を入れやすい。引き足がしやすく、ペダルを力強く引いて大きな推進力を得られやすいのが魅力ですね。
編:パワー系の選手が求めるものを踏まえたつくり、競技特性に合わせたつくりといえますね。
一丸:そうですね。たとえるなら、手を握られたときに指先を握られた状態から動かすか、甲を握られた状態から動かすのか? 力を入れやすいのは後者ですよね。
編:RC9と比べるとどうですか?
一丸:体感的に大きな差はないものの、引き足に関してはRC9PWRがやりやすいですね。
良いところが多く、欠点がない
編:現在、一丸選手は競輪選手として戦っています。競輪といえばそれこそパワー系の競技の最たるものといえますが、周りの選手にもシマノを履く人は多い?
一丸:先代のRC9Tのころからよく見かけるようになって確実に増えていると感じます。RC9PWRを履いていると、競輪場の控室とかで「見せて」とか言われることも多いですね。シンプルなホワイトのカラーリングにキラキラしたクリスタル加工が目立つので、同県の先輩から「ギラついとんな~」と言われたりも。「新しい感じがあっていいでしょう」と返しています(笑)。
編:確かに目立ちますね(笑)。
一丸:若い世代の選手はカーボンソールにも慣れていますし、RC9PWRは硬度12と強度も十分でしっかりパワーを受け止めてくれます。そのあたりも購入の動機につながっていると思います。
編:RC9PWRと競合するモデルはRC9ともいえます。ロードレースをするサイクリストが選択に迷ったときのアドバイスは?
一丸:僕は軽めの練習ならRC9で、がっつりもがく練習だとRC9PWRを履いています。
タイムトライアルとかクリテリウムとか、スプリント練習して力をつけて勝ちたいという方は、やはりしっかりと締められてホールド感の高いRC9PWRをおすすめします。もともとそうしたコンセプトのもとにつくられていますし、製品の完成度も高い。RC9PWRは良いところが多く、欠点がない、ストレスなく履ける一品です。
RC9PWR(SH-RC903PWR)
価格:6万500円(税込)
カラー:ホワイト
サイズ:スタンダード36~48
ワイド38~48
ハーフサイズ39.5~43.5
ソール剛性:12
重量:230g(サイズ42)
「S-PHYRE SH-RC903PWR」
製品情報はこちら
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 編集:Bicycleclub 文:タナカ ダン 写真:松木雄一 写真提供:一丸尚伍
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。