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まんが家が自転車で行く那珂川「滝めぐり」|夏福のゆるポタコミックエッセイ vol.4

年々暑くなる時期が早まっていますね。涼を求めて栃木県茂木町にある「茂木駅」から那須烏山市にある「滝駅」まで那珂川上流にある「滝巡り」へ出かけてみることにしました。滝とは言っても山を上ったりしませんよ。

Googleマップを眺めていたらある地点にいくつかの滝を発見。山深い場所ではなく一般道で巡れるような感じ。面白そう!とルートを引くとおよそ30km。「いいじゃない!」と決定です。

他の連載はこちらから

夏福のゆるポタコミックエッセイ

出発は栃木県の茂木駅から

取材で訪れたのは6月上旬、最高気温は27度予定。栃木県の真岡線茂木駅から出発です。

魚も遡上できない!?「馬門の滝」

真岡駅近くを流れる逆川に沿って国道123号線を北上し、茂木駅から約5kmほどで「馬門の滝」到着。

一見すると川の途中にあるなんてことない落差に見えますが、階段を降りて近づくとなかなか迫力のある滝を眺めることができます。かつてはここから上流へ魚が遡れなかったということから「魚止めの滝」とも呼ばれていたそうですよ。
滝へはギリギリまで近づくことができますが、ビンディングシューズでは危ないのでこんなこともあろうかと履き替えようのスニーカーを持ってきました。

駐車場や東屋もあって休憩にもいいですね。その東屋で茂木駅近くの和菓子屋さんで購入してきた和菓子をさっそくいただきます。

糖分を補給したら再出発。さらに北上し逆川と那珂川が合流したところで那須烏山方面へ。しばらく那珂川沿いを走り県道274へと入ると、とても素敵な道が続きうっかり次の目的地をスルーするところでした。

「木須川の洞門」に到着。

ここは滝ではないのですが、マップで見て気になったので立ち寄りました。
この辺りの川は蛇行の多い地形になっていて、洪水の被害があったため蛇行部をくり抜く形でできたのがこの木須川(きすがわ)の洞門。とても硬い岩石で作業は難航したそうです。人工とはいえ岩盤にぽっかり大きな穴が空いていている光景はなんだかゾクッとします。

岩場も越えて「白糸の滝」へ

この辺りは棚田が多いようであちこちで案内板を見かけるのでそれも巡ってみたい。さらに、洞門をスルーしてしまいそうになったこの先の道も気になる(しかしどう見ても山)!泣く泣く諦め次の滝へと進むために一旦来た道を戻り再び那須烏山方面へ。

那珂川にかかる大瀬橋を渡ったところで川へと下ります。

川の目の前に立つお食事処「大瀬やな」さんの奥に進んで「白糸の滝」に到着。滝壺の目の前まで行けますが、その直前がなかなかの岩場で完全にビンディングシューズでは無理です(笑)。

川まで下りずに脇を走る道や滝の上にかかるハイキングコース入口の橋から見下ろすこともできますよ。

かぐや姫の郷を通り「坪渕の滝」へ(今回の一押しスポットです!)

白糸の滝を後にして県道338号線から脇道へと入り、かぐや姫の郷と呼ばれる集落を進むと「坪渕の滝」に到着です。かぐや姫の郷……気になる名前ですね。どうもこの辺りは竹林が多く昔は農業資材や農具などの材料として使われていたものの、時代の流れによって荒れてしまった竹やぶを、かぐや姫が出てきそうな美しい竹林に変えたいといった思いのもとに環境を整備したんだそうです。ホタルの生息地もあるみたいですよ。

道沿いにある砂利の駐車場の脇に、獣道のような滝への入口があるのでそちらから入っていきます。

スニーカー大活躍。

川の上流に向かって進むと森の木漏れ日の中に広がるこの景色。

かつて「この地には美しい滝があるそうだ」と言われてはいても、どこにあるのかわからずにたどり着けない「幻の滝」と言われていた坪渕の滝は、地元の方が整備をし名所となったそう。
ひと気がなく滝の音と小鳥の囀りだけが聞こえ、とても神秘的で美しいです。今回めぐった滝の中で私はここがイチオシ。(歩きやすい靴と服装、季節によっては虫対策が必要ではありますが)

大蛇伝説の残る「龍門の滝」

ちょっと時間を忘れそうになるぐらい素敵な場所だったのですが先へと進むために引き返し、先ほど下りて来た急斜面を登って(この日一番の疲労)再出発。

たいへん気持ちのいいのどかな田舎道を進む。家の近所でも知らない土地でも、国道や県道からちょっとそれただけでこんなに素敵な道があったりして、それは自転車に乗っていなければ知ることはなかったかもしれないんだな~と毎回思います。

国道294号線へと出たらひたすら北上したどり着いたのが「龍門の滝」。大蛇が住むという伝説のある大きな滝です。

このあたりでは人気の観光地となっていて、カフェやサイクルラックなどもありますよ。滝の目の前まで下りられます。

カンカンに日が降り注いで暑いのですが(笑)滝からのミストがかかっていい感じです。滝の周囲には遊歩道も整備されているので、時間があれば散策するのもいいですね。

滝を目の前に「青いミルク」でランチ!

さて、自転車で走って来て腹ペコです。滝のすぐそばにある「龍門カフェ」でランチにしましょう。

滝カレーと青いミルクにしました。滝カレーはダムカレーのように滝を模しているわけではなく「滝を眺めながら食べるカレー」ということのようで、スパイシーなキーマカレーと地元野菜がとっても美味しいです。

青いミルクは滝の青をイメージしたもので、お店のSNSでは、
「青い普通のミルクです!」
「ただの牛乳です!」
と何度も紹介されていて面白いし、実際に飲んだら本当に普通の牛乳でガムシロップで甘さを調整していただきました。

滝と一緒に撮ると映えます。オシャです。かき混ぜて水色になったのも可愛いですよ。

この日のゴールの「滝駅」へ

お腹も膨れたところで最後の目的地に参りますよ。龍門の滝から500mほど。栃木県内にある烏山線の、その名も「滝駅」にて滝めぐりライドのゴール!

約32km450upできつい登りもなく楽しくめぐることができました。

今回はまだ30度を下回っていましたが、私は暑さに激弱な上に汗っかき。着替えを背負って走るのでさらに体力が奪われます。これから来るであろう酷暑と長い残暑をどう乗り切りましょうか…。どこか涼しい土地へと行きたい。

連載はこちらから▼

夏福のゆるポタコミックエッセイ

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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