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MTBコースとして再生した山梨県・市川公園に、JR身延線のサイクルトレインで乗りつけた!

2024年10月6日、山梨県市川三郷町の市川公園で、公園内に新しく開設されたMTBフィールドのオープニングイベントが行われた。これにあわせ、JR東海の身延線で自転車をそのまま乗せられるサイクルトレインも運行され、ライダーは電車で行くeMTBでの遊びを満喫した。

使われなくなった公園をMTB&キャンプパークにリニューアル

2024年10月6日、山梨県市川三郷町にある市川公園のリニューアルを記念し、マウンテンバイクイベントが開催された。これは、長く活用されていなかった市川三郷町にある公園を、マウンテンバイクフィールドとしてリニューアルした、日本初の事例となる。

この市川公園の指定管理者となったのが『YAMANASHI MTB 山守人』。山梨県で長くマウンテンバイクでの山の活用事業を行ってきている、ボランティア会員組織も運営する法人で、草に埋もれた山の上の公園を、MTBコース・キャンプ場としてリニューアルし、収益も上げられる施設として有効活用する計画だ。

「このコースを通して、市川三郷の自然を感じていただきつつ、この山の中にはたくさんの歴史や文化が眠っていることも知っていただく。地域の歴史や文化を伝えて、ここを街と繋いでいく取り組みの拠点にしていきたいと考えています」(『YAMANASHI MTB 山守人』代表理事・弭間亮さん)

このオープニングイベントの開催に向け、JR東海が協力し、市川公園の最寄駅である市川大門駅まで、4本のサイクルトレインが走った。静岡県磐田市の御厨駅から山梨県市川三郷町の市川大門駅までの往復、そして南甲府駅から市川大門駅までの往復である。

さらに、電動アシストMTBを開発するヤマハ発動機もこのイベントに協力。オープニングイベントでは、フラッグシップモデルであるYAMAHA MT-Proの試乗会を行い、後半のトレイルライドには、この試乗eMTBが大活躍した。今後、YAMANASHI MTB 山守人はヤマハ発動機と連携事業を進めていくという。

JR身延線のサイクルトレインにe-MTBと一緒に乗り込む

自転車を解体せず、そのまま列車に乗り込めるサイクルトレイン。JR東海は、今年5月末にも身延線でのサイクルトレイン「みのクル」を実施している。今年2度目の取り組みとなるこの日は、市川公園の最寄り駅である市川大門駅を身延線を北と南から、それぞれ午前と午後に往復する、計4本が臨時電車として運行した。

北の甲府方面からの足となった快速「みのクル」2号は南甲府駅→市川大門駅で、帰りは快速「みのクル」1号が市川大門駅→南甲府駅を走った。静岡方面からの南側は、急行「みのクル」101号がヤマハ発動機本社の最寄り駅である静岡県磐田市の御厨駅を出発し、静岡駅に止まって市川大門駅に到着。その復路は急行「みのクル」102号として運転された。なお、全車自由席で事前予約が必要で、JR東海MARKET静岡支社ホームページ「地域と静岡支社のものがたり」で、2024年9月10日から受付られていた。

サイクルトレイン、急行「みのクル」101号は、午前6時01分に御厨駅でヤマハ発動機社内の多くのマウンテンバイククラブ員を乗せて出発、6時55分発の静岡駅でさらに多くの参加者を乗せた。通常の電車を自転車用に完全に解放した形で、乗客は1車両でおよそ15名ほど。その多くが電動アシストMTBを携えての乗車で、支給されたゴムバンドで手すりなどに固定した。

車内では、同じサイクルトレインの利用者同士で話も弾む。今回は参加者の自転車の多くがYAMAHAの電動アシスト マウンテンバイクである《MT-Pro》だったため、バイクの話でも盛り上がった。到着は9時15分。出発も到着も日本ならではの正確さなのが良い。

MTBフィールドとして再生した、山梨県・市川三郷町の市川公園

この日新たにリニューアルオープンした、山梨県の市川三郷町にある市川公園。山の高いところにあるため、これまで利用者が増えず、50年近く放置されていたが、この度、弭間さんが代表を務めるYAMANASHI MTB山守人が指定管理者となった。

山守人は、草に埋もれていたこの山の草を刈り、土を掘ってMTBコースとキャンプ施設を作った。滑り台やその他の遊具も復活させ、家族でキャンプをしながらMTB遊びを存分に楽しめる公園、というコンセプトで再生した。都市公園を再生し、山林もMTBトレイルとして活用して収益も上げられる施設にリニューアルしたものだ。

イベントの詳細はこちら

子供と一緒にMTBに乗れるフロートレイルがメイン

6.2haの広大な公園内には、全部で9つのMTBコース/セクションがあり(一部整備中)、そのほとんどが公園全体の高低差を活かしたフロートレイル系のコースだ。

MTBコースはなめらかに整備された路面をふわふわと流れるように走るコースとなっている。初級者も走れるフロー系コースで降りて、公園内を通る舗装路を使って登り返してくる。地形と走りの流れに合わせたバームやコーナーの角度もいい具合で、フルサスからハードテイルまで楽しめる作りだ。

頂上から一番下まで一気に走り降りると、なかなかに走りごたえがある距離感。土の路面はなめらかなので、森の中を自転車で走り抜ける体験を、子供たちとも安全に楽しむことができる。オンロードライドからオフロードライドへのステップアップにも楽しく使えそうだ。

舗装路での登り返しはまあまあにあるが、eMTBなら高低差を恐れず走れる造りだ。ぜひ施設内のレンタルMTBをご利用いただきたい。静岡で設計したヤマハの最高級電動アシストeMTB《MT-Pro》があり、また他にはなかなかない、子供も乗れる24インチ電動アシストeMTB《スペシャライズド・Levo SL KIDS 24》もレンタルできる。家族全員でレンタルeMTBで遊び尽くせる。キャンプもできる。詳しくは、こちらのMTBフィールド公式ページをご参照のほど。

市川公園の詳細はこちら

近隣の山林古道を復活させたMTBトレイルをツーリング

このオープニングイベントでは、市川公園から20kmほどを走るトレイルライドが『古道ライド体験』として行われた。距離約8キロ、標高差700mの豪快な古道系トレイルを走る。

トレイルの入り口であるトレイルヘッドは、市川公園から10kmほどの舗装路を、標高500mほど登ったところにある四尾連湖だ。

今回のツアーには20名が参加し、内19名がヤマハのMT-ProのフルサスeMTBだった。試乗会もしていたからだ。なので全体のペースは速い。車道を使って一気に上げていく。

実は自分は乗るMT-Proをミスで半分までしか充電していなかったので、エコモードで節約しながら走った。オートモードで楽ちんなのだが、エコモードだと、速度を上げると途端に重くなる。パワーモードで走る連中とは速度にして2kmほど違う感覚、コーナーの先にすぐに消えてしまった。

ただゆっくり走れば、確実にアシストはしてくれている。時間はかかったが標高500mを1時間ほどで登るほどの疲労はない。自分がどれぐらいの体感速度を求めるか、というところにeバイクのスタミナの本質はあるのかもしれない。

頂上の四尾連湖は美しく、湖畔のカフェで一息つける。ここのホットココアが美味しかった。ここからトレイルが始まり、ぐいぐいっと標高を上げていく。ここから『四尾連湖ルート』というトレイルの下りが始まる。楽しいダウンヒルが待っている。

シングルトラックが続き、その700mという大きな高低差を、いくつものスイッチバックを使って下っていく。

そのスイッチバックで落下する感覚は、深い山を走るときのマウンテンバイキング技術を要するもの。最終的には市川三郷の町中に降りてくる。この本格的なMTB走行感を、町に近いロケーションでe MTBを使えば1日2本は味わえ、かなり走りごたえがある。

この日は整備したてで、しかも大雨の直後だったため路面も緩く、滑りやすかった。それでも、フルサスとeMTBの高い走破性でこれを走り切った。これから整備が続けば、eMTBで走って楽しい場所の一つとなるだろう。

このトレイルも『山守人』が整備、管理している。このトレイルの走行と整備に関しては、『YAMANASHI MTB 山守人』https://www.minamialpsmtb.com/join までお問い合わせを。

輪行できないeバイクはやっぱり電車にそのまま乗せたい

トレイルのツーリングから市川公園まで戻ってくると、時間はそろそろ14時。市川大門駅で15:08発の急行「みのクル」102号に乗るため、急いで公園で自転車についた泥を落とし、駅まで1kmほどを走り降りていく。

駅前のマルシェで売っていたシャインマスカットを買って、自転車を押しながら改札を進んでホームに持ち込む。ホームに到着した電車の車内では、行きと同じくゴムバンドで自転車を手すりに固定する。市川大門駅→静岡駅→御厨駅と走るこの臨時急行サイクルトレインは、日曜日の運行ダイヤの中を調整し設定されている。扉こそ開かないものの、途中の駅で最長25分も待つこともあった。

車内は寝ている人もいれば、この時間を交流に費やしている人々もいた。車内で食べたシャインマスカットは美味しかった。静岡駅到着は18:04。エレベーターに自転車を乗せて、改札横のゲートから自転車を押して外に出た。

電車で一緒になったローディーは、韮崎の方まで走りに行きました、と言っていた。輪行しなくていい電車+自転車は、やっぱり走りを自由にするなあ、と電車の中で改めて思った。特にeMTBのような、重くて大きくて輪行できない自転車は、サイクルトレインでの移動がとても便利だ。電池容量で距離が縛られる、eバイクとしての特性ともよく合っている。eバイク乗りとしては、これからもぜひサイクルトレインを定期的に開催してもらいたい。

市川公園MTBフィールド・データ

名称:市川公園MTBフィールド
住所:山梨県西八代郡市川三郷町印沢947 -3
Webサイト:https://www.minamialpsmtb.com/市川公園

営業日時(公園は常時開園):夏期(3/16~11/14)9:00~18:00 / 冬期(11/15~3/15)10:00~16:00
定休日:夏期:火 / 冬期:火・水 / 年末年始休業
コース利用料金:町内大人700円〜、15歳以下300円〜 / 町外大人1300円〜、15歳以下700円〜
MTBレンタル料金:町内大人900円〜、15歳以下500円〜 / 町外大人1500円〜、15歳以下1000円〜
キャンプ/テントサイト1張:1泊4名まで 3500円~

問:YAMANASHI MTB 山守人 https://www.minamialpsmtb.com/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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