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ジャニエールが圧巻のステージ2連勝!総合リードを広げる|マイナビ ツール・ド・九州2024

10月13日(日)、日本最高峰のステージレース「マイナビ ツール・ド・九州 2024」の第2ステージ、熊本阿蘇ステージが南小国町から南阿蘇村までの約108kmで行われた。集団スプリントを制したエミリアン・ジャニエール(トタルエナジー、フランス)が優勝。ステージ2連勝を果たし、総合リーダーとしてのリードを広げた。

絶景の阿蘇を舞台に熱い戦いが展開

第2ステージ、熊本阿蘇ステージは、世界最大級のカルデラと草原を巡る絶景コースが魅力の山岳ステージ。熊本地震から復興した阿蘇神社周辺を駆け抜け、雄大な阿蘇五岳を一望できる1級山岳の箱石峠を目指す。その後、2級山岳の波野を含む小周回を3周し、高森方面へと下り、昨年全線運転を再開した「南阿蘇鉄道」周辺や、日本名水百選の白川水源を巡りながら、フィニッシュ地点の南阿蘇村を目指す。総合優勝を占う上で重要な一日となった。

 

序盤から積極的なアタックが続く

レースは9時、各賞のリーダージャージを先頭に、標高965mに位置する瀬の本レストハウスをスタート。パレード区間を終え、リアルスタートが切られると同時に、香山飛龍(シマノレーシング)がアタック。ニコラス・セスラー(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング、ブラジル)、山本元喜(キナンレーシングチーム)、 コンポップ・ティマチャイ(ルージャイインシュアランス、タイ)の3名が合流し、4名の逃げ集団が形成される。

最初のスプリントポイント、一の宮は、ティマチャイ、香山、セスラーの順で通過。昨日、メイン集団でゴールしたセスラーは、ボーナスタイム1秒を獲得し、総合順位を上げることに成功した。

1級山岳 箱石峠を越え、レースは中盤へ

スプリントポイント通過後、集団から単独でアタックしたネイサン・アール(JCLチームUKYO、オーストラリア)が逃げ集団に合流し、5名となる。続く今大会唯一の1級山岳、箱石峠のKOMポイントは、アールが1着で通過。この時点で、山岳賞首位タイに立った。

逃げ集団は、集団とのタイム差を最大で1分40秒ほどまで広げるが、集団も箱石峠の登りでペースアップ。KOMポイント通過後、逃げ集団を吸収し、レースは振り出しに戻る。

波野の周回でサムディオが躍動

レース中盤、波野の周回コースに入ると、コラテック・ヴィーニファンティーニが積極的に動きを見せる。カルロス・サムディオ(コラテック・ヴィーニファンティーニ、パナマ)のアタックをきっかけに、小石祐馬(JCLチームUKYO)、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム、フランス)、ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ、スペイン)、ニコル・パレハ(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング、フィリピン)が反応し、5名の逃げ集団が新たに形成された。

サムディオは、3回設定された波野のKOMポイントをすべて1位通過。合計15ポイントを獲得し、このステージ終了時点で、山岳賞リーダーの座を確実なものとした。

集団スプリントを制したのは、またしてもジャニエール!

残り21km地点の2回目のスプリントポイント、色見は、小石が1位通過。ボーナスタイム3秒を獲得し、総合順位を大きく上げることに成功する。

しかし、残り20kmを切ると、トタルエナジーが本格的に追撃を開始。最大50秒程度あったタイム差を、圧倒的なチーム力で縮めていく。残り7kmでパレハが脱落し、逃げ集団は4名に。そして、残り1km、最後まで逃げ続けた小石も吸収され、集団スプリントへ。

スプリント勝負は、昨日と同じく、総合リーダーのジャニエールが制し、ステージ2連勝を達成。ボーナスタイムも獲得し、総合リーダーとしてさらにリードを広げることに成功した。2位にはイヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム、ロシア)、3位には新人賞ジャージを着るルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)が入った。

ジャニエールは、「スプリント前の最後の牽引役を務めてくれているジュリアン・シモンにとって、このレースが彼のプロキャリア最後のレースなんです。だからチームとしていい走りができたことを嬉しく思います。明日はベストを尽くすのみ。チームが強いので総合リーダージャージを守ることができると信じています。」とコメント。

集団スプリントで6位に入った草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が2日連続の日本人最上位となり、ベストジャパニーズライダー賞を獲得。序盤から積極的に動いた香山も、10位でフィニッシュした。

総合、ポイント、新人賞ジャージに変動はなかったが、山岳賞ジャージは、積極的な走りをしたサムディオが獲得。「逃げ切りもあるかと思いましたが、届きませんでした。しかしボーナスとして山岳賞ジャージを獲得できて嬉しいです。明日ですべてが決まるので、チームとしてこのジャージを守るために動きます。最終表彰台に登ることはチームとしても大事なこと。明日も厳しい周回コースなので、逃げに乗れたらいいと考えています。」とコメントした。

最終日、世界遺産・宗像大社へ

大会最終日となる福岡ステージ(第3ステージ)は、岡垣サンリーアイをスタートし、宗像大社にフィニッシュする140.48km。世界遺産の宗像大社でフィナーレを迎える大会最終日だ。岡垣サンリーアイをスタートし、玄界灘を見渡す波津海岸のスプリントポイントと垂見峠の2級山岳ポイントを含む14kmの周回コースを9周する。最終2kmのストレートは、宗像大社から世界遺産の沖ノ島、朝鮮半島へと繋がる古代の海の交流の道と重なる。総合争いは、盤石の体制を築くトタルエナジーの牙城を崩して、他のチームが総合逆転を狙えるのか?山岳賞争いは、2級山岳の垂見峠を9回超えるため、最大35ポイントを獲得できる。総合優勝、各賞ジャージの行方は最後まで予断を許さないだろう。レースは13時スタート。

リザルト

第2ステージ 熊本阿蘇 108km

1位 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー、フランス) 2h27m51s
2位 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム、ロシア)
3位 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)
4位 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム、デンマーク)
5位 イェロン・メイヤース(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング、オランダ)
6位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
7位 クリスティアン・ズバラーリ(コラテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア)
8位 織田聖(マトリックスパワータグ)
9位 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)
10位 香山⾶龍(シマノレーシング)

ベストジャパニーズライダー賞

草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)

個人総合成績

1位 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー、フランス) 5h44m59s
2位 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス) +9s
3位 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム、デンマーク) +16s
4位 ジョルダン・ジュガット(トタルエナジー、フランス) +22s
5位 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム、ロシア) +24s
6位 トマ・ボネ(トタルエナジー、フランス) +25s
7位 クリスティアン・ズバラーリ(コラテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア) +27s
8位 小石祐馬(JCLチームUKYO) +27s
9位 カルロス・サムディオ(コラテック・ヴィーニファンティーニ、パナマ) +28s
10位 トマ・ルバ(キナンレーシングチーム、フランス) +29s

ポイント賞総合首位

エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー、フランス)

山岳賞総合首位

カルロス・サムディオ(コラテック・ヴィーニファンティーニ、パナマ)

新人賞総合首位

ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)

チーム総合成績首位

トタルエナジー

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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