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砂浜を自転車で激走!「BEACH CROSS 99」第2回大会レポート|ビーチライフin九十九里町2024

2024年10月14日、千葉県山武郡九十九里町の片貝中央海岸にて、「ビーチライフin九十九里町2024 ビーチプログラム / BEACH CROSS 99」の第2回大会が開催された。

午前中はエンデューロに74名が参加。午後は、男子95名、女子10名が、夏を思わせる陽気の中、1周約2.5km、計5.5kmの九十九里の海岸線を舞台に繰り広げられるレースに挑んだ。参加者からは、第1回大会は太いタイヤであれば走行できたものの、今回はグラベル、舗装路、砂浜と路面がバリエーションに富み、MTB、CX、グラベルバイクのいずれを選択し、どのタイヤを装着するかのマシンセッティングに頭を悩ませたという声が聞かれた。

本大会は、ビーチを夏の一定期間の活用ではなく、通年賑わいを創ろう!という趣旨のイベント「ビーチライフin九十九里町2024」(主催:ビーチライフin九十九里町実行委員会)の一環で開催されており、海岸線の砂浜を走るヨーロッパ発祥の競技「ビーチレース」である。その他に、ビーチサッカー、ちびっこはだし大運動会、ビーサン跳ばし大会、ダンスフェスティバルなど、様々なプログラム構成となっている。
また九十九里町の提供による地産地消「焼きはまぐり」の無料配布があったりと、大勢のお客さんで賑わっていた。かつビーチにはサーフィンに訪れたサーファーや散歩の人など、日光浴を楽しみながら海岸を訪れる人も多い。

国内では、2023年に当地で初開催されたばかりの本大会だが、早くも来年開催される第3回大会は、UCIクラス3としての承認を得ており、地元・九十九里町も大きな関心を寄せている。

イベントプロデューサー 棈木亮二氏インタビュー

写真左から片山右京、朝日健太郎、棈木亮二

― ビーチクロスを始めた経緯と、早くも第3回大会がUCIクラス3として承認されたことについてコメントをお願いします。

棈木氏: 九十九里町隣の山武市からシクロクロスの提案がありました。しかし、景観的に難しいと感じていました。そんな中、YouTubeで見たビーチレースが適していると考え、提案したところ、第1回大会が実現しました。当日は天候にも恵まれ、参加者、自治体、観客の皆様に満足いただける大会となりました。

大会をより大きくするため、第3回大会はUCI(国際自転車競技連合)に認定されることが決定しました。Class3カテゴリーはMTB XCOとなります。自治体としても、ビーチの有効活用、観光業の発展やインバウンド誘致、国際化を図る上で重要な取り組みだと考えています。

ヨーロッパでもビーチレースはまだ2回しか行われておらず、UCIとしては今回が3回目となります。前回のルールを参考にしながら、コース作りを進めています。

― シクロクロス東京でも海外選手の招聘を行っていましたが、今大会はいかがでしょうか?

棈木氏: 海外からの選手招聘ですね?もちろんです。まだ詳細は未定ですが、海外からの選手も来ると思います。(笑)絵的にわかりやすく、スピードのある選手の方が良いですし、国内のトップ選手も招聘したいと考えています。

UCIポイントが付与されるため、国内外のトップ選手がこぞって参加してくれると思っています。特にエリートレースは激しいレースになるでしょう。

― 第3回大会は一般参加は可能でしょうか?

棈木氏: UCIレースだけでなく、従来通りのレースも開催予定です。多くの方に楽しんでいただける大会にしていきますので、ぜひご期待ください。

朝日健太郎氏と片山右京氏対談

― 今後、九十九里町に対してどのような関わり方を予定していますか?

朝日氏: 片山さんとは、国会議員が核となって活動している自転車活用推進議員連盟で初めてお会いしました。議員連盟の中で片山さんは、自転車の普及活動に熱心に取り組まれており、私もその一員として活動しています。そこで、私のライフワークであるビーチの有効活用と自転車を掛け合わせることができないかと話が出たのがきっかけです。昨年から一緒に活動させていただいていますが、私自身、ビーチで自転車レースという発想は全くありませんでした。しかし、選手たちの生き生きとした姿やビーチレースの可能性を感じ、新しい扉が開かれた思いです。この取り組みを受け入れてくださった九十九里町の皆様に感謝するとともに、これを機に全国に広げていきたいと考えています。

片山氏: 今日は、ビーチサンダルを飛ばす協会の会長として…というのは冗談ですが(笑)、自転車は社会に溶け込んでいる一方で、多くの課題を抱えています。シクロクロス東京のように都市部で行われるレースもあれば、ビーチクロスのように、ヨーロッパで盛り上がりを見せている新しいレースもあります。UCIはまだ静観している段階のようですが、日本発の文化として全国に広がれば、日本の子供たちの競技力向上に繋がるはずです。そのためにも、怪我をしにくい、負荷の少ないスポーツであることをアピールし、大会スポンサーを増やして、様々な場所で展開していきたいと考えています。来年には国際大会になるということは、大きな一歩です。

朝日氏: ビーチを自転車で走ることは、自転車レーサーのトレーニング強化に繋がるという話を聞きましたが、本当でしょうか?

片山氏: 半端ないですね。

朝日氏: そうだろうなとは思っていましたが、発想がありませんでした。

片山氏: 間違いなく強くなると思いますよ。

朝日氏: 格段に強くなる。

片山氏: ランニングにしても、精神力がなければできません。

朝日氏: ビーチクロスは相当ハードでしょうね。

片山氏&朝日氏: 走り終わった後のご褒美も…(笑)そうそう、楽しみがありますよね!

朝日健太郎

イベント実行委員会 顧問 / NPO法人日本ビーチ文化振興協会 公式アンバサダー / 元環境大臣政務官 / 参議院議員

片山右京

元F1ドライバー / ジャパンサイクルリーグ チェアマン / JCL TEAM UKYO 代表 / 登山家

浅岡厚九十九里町長コメント

― 第2回大会、そして来年開催されるUCI(世界自転車競技連盟)カテゴリーの大会についてコメントをお願いします。

夏以外にも九十九里の海岸線を利用できるようなスポーツイベントを模索していました。ビーチクロスの発祥の地として九十九里町をPRし、UCIカテゴリーの大会を開催できることを大変嬉しく思っています。来年の世界大会の成功により、九十九里町の魅力がさらに多くの人に伝わることを期待しています。

潮の満ち引きが懸念材料となります。開催時期を慎重に検討し、最適なタイミングでイベントを実施することが重要です。九十九里の美しい海岸線を生かしたスポーツイベントを通して、地域の活性化を図っていきたいと考えています。

優勝選手コメント

男子エリート 優勝 城野謙次選手

特殊なレースなので、セッティングにはかなり悩まされました。後輪をドライ、前輪をセンタースリックにしたところ、これが功を奏して嬉しかったです。コースには砂浜以外にもトレイル的な砂利区間があり、普段の走行経験が活かせました。

UCI MTB XCO エリートに出場できるかはまだわかりませんが、来年のCJ(ジャパンシリーズ)には出場しようと思っています。チャレンジ・アドバンスで優勝できれば、エリート出場も可能になるのではないかと思っています。

女子エリート 優勝 安藤沙弥選手

昨年のレースではタイヤ幅40Cで苦労したので、今年は太いタイヤと軽いギア比のマウンテンバイクを用意しました。砂が深く走りにくいですが、ラインを選んで諦めずに走り続けることで、砂のないところにたどり着けたと思います。諦めずに走り続けられるタイヤとギアを選んだことが勝因です。

去年シクロクロス車で出場した時よりも疲労度が少なく、砂区間を走り切るためのエネルギー消費も抑えられました。機材に助けられたと感じています。

― ディフェンディングチャンピオンとして次回の参加についてはどのように考えていますか?

CJへの出場は今のところ他競技との兼ね合いもあり、具体的な予定はありません。ポイント次第では出場もあり得るかもしれません。一般部門での参加は検討しています。

リザルト

キッズ1

1位 石井湊(バイシクルアカデミー) 5m30s
2位 薄井勇輝(LOVE・WING) +56s

キッズ2

1位 小澤郁篤(小澤家) 3m25s
2位 南野暖(Flecha) +10s
3位 石井祐バイシクルアカデミー) +36s

キッズ3

1位 栗山響(レペゼンコマエ) 3m34s
2位 香川夏 +39s

エンデューロ男子

1位 ボルケーノレーシング(中島由裕・山﨑頌太) 21Laps
2位 サンダース(遠藤広貴・遠藤弓弦) -2Laps
3位 パンダ練(石井雄介・和泉英二) -3Laps

エンデューロ混合

1位 SHIDOビーサン跳ばし隊(安藤光平・増田謙一・安藤沙弥) 19Laps
2位 つぶあんtoこしあん(西嶋傑・山﨑諒子・片岡武) -1Lap
3位 team OHANA(小林萌・半田子竜) -1Lap

エンデューロ総合

1位 ボルケーノレーシング(中島由裕・山﨑頌太) 21Laps
2位 SHIDOビーサン跳ばし隊(安藤光平・増田謙一・安藤沙弥) -2Laps
3位 サンダース(遠藤広貴・遠藤弓弦) -2Laps

エリート女子(6Laps)

1位 安藤沙弥(TeamSHIDO) 1h29m8s
2位 山崎裕子(Champion System Japan Test Team) +3m41s
3位 森廣真奈 +7m40s

エリート男子(9Laps)

1位 城野謙次(Roppongi Express) 1h44m31s
2位 高岡亮寛(Roppongi Express) +46s
3位 綾野尋(cycleclub3UP.) +5m50s

エイジ女子(6Laps)

1位 福田こずえ(オンザロード) 1h50m16s
2位 田中真紀子(SHIDO-WORKS) +16m8s

ユース女子(6Laps)

1位 皆木海音(AVENTURA VICTORIA RACING) 1h48m19s

ユース男子(9Laps)

1位 内田灯矢(午後4時座銀の人達) 2h6m21s

エイジ20(9Laps)

1位 宮﨑晃(午後4時座銀の人達) 1h59m44s

エイジ30(9Laps)

1位 安藤光平(TeamSHIDO) 2h11m4s
2位 松本淳(BS彦根コホクライム) +20s
3位 小澤航(小澤家) +5m23s

エイジ40(9Laps)

1位 遠藤績穂(NB会) 1h45m26s
2位 太田好政(AX cyclocross team) +7m43s
3位 長塚良介(B.B.Q) +24m22s

エイジ50(9Laps)

1位 賀来成能(AX cyclocross team) 1h54m11s
2位 八重澤明広(オッティモ) +13m12s
3位 三改木英隆(CLUB viento) +20m53s

エイジ60(9Laps)

1位 増田謙一(SHIDO-WORKS) 2h9m15s
2位 有持真人(Team ARI) +1m40s
3位 臼田章則 +36m50s

大会公式サイト

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