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まんが家が行く福島・会津若松の赤べこ巡り|夏福のゆるポタコミックエッセイ vol.7

今回のゆるポタ、その舞台は会津若松。ここで有名なのはそう、「赤べこ」です。

「赤べこ」とは、

福島県会津地方の郷土玩具。「べこ」とは東北地方方言で「牛」のことで、赤い牛に似せた張り子が子供の魔除けとして用いられてきました。頭はゆらゆらと揺れる作りになっていて、なんとも言えない可愛らしさです。

体の赤色には魔除けの効果、黒い斑点は疱瘡(ほうそう)を表したもので、子供達を疫病から守るために描かれたとも言われています。

その赤べこの巨大な像が会津若松市内に点在しているというので、そういった町おこし的な設置物をめぐるのが好きなわたくしは、会津若松駅へとやってきたのでした。

これまでの連載はこちらから▼

夏福のゆるポタコミックエッセイ

駅から既に「赤べこ」だらけ!

駅を出てすぐにいました巨大赤べこ。かわいい。張り子のおもちゃと同じく頭が動きます。そしてこちらの赤べこは横にあるボタンを押すと自己紹介と赤べこ音頭を披露してくれます。

駅スタンプにも赤べこ発見。

今回は駅の観光案内所で電動アシスト自転車をレンタルします。そのレンタサイクルのポスターがかわいいんですよ。以前SNSで「足がペダルに全く届いていない」と話題になったことがあり、ずっと実物を見たかったんです。このサイクリング赤べこのグッズがあったらほしいなぁ。

レンタサイクルを借りて、ポタリングスタート!

自転車をお借りして出発!まずは駅から約3kmの鶴ヶ城を目指します。

会津若松市役所にも赤べこが設置されていると調べていたので途中寄ったのですが、現在改装中で見られませんでした。この辺りの道は大通りも裏通りも城下町、観光地とあって人や車が多く、ちょっと走りづらいので注意が必要です。

鶴ヶ城の北出丸入り口からどこまで自転車で入っていいんだろうとドキドキしながら進むと、追手門跡を抜けた先、お堀の目の前に駐輪場がありました。なんて渋い駐輪場なんだ。

自転車を止めてお堀の内側へと進むと・・・。

ありました!

ドドーンと鶴ヶ城をバックに2体の赤べこが設置されていました。ここでしか見られない光景ですよね。こちらも首振りタイプ。触るのは禁止ですが大小2体の頭が風でフリフリ動いていてかわいいです。

鶴ヶ城(正式名は若松城)は現在の天守などは復元されたもので、内部は博物館となっています。敷地内にある観光案内所で御城印をゲット。通常バージョンと赤べこバージョンがありますよ。北出丸入口近くにある鶴ヶ城会館でも御城印が販売されていて、こちらも赤べこが描かれています。

あかべこカフェでひと休み

鶴ヶ城をあとにして少し北上し、国道252号線の七日町通りにある「あかべこカフェ」に到着。お店の前にノッシリと赤べこが待ち受けていました。

店内は張り子の赤べこやグッズ、お菓子、壁や飾りも赤べこだらけ!

ドリンクを注文するとかわいい赤べこ型のクッキーが付いてきたのですが、これが素朴で香ばしくてとっても美味しい。店頭でも販売されていたので買えばよかったと、帰宅後写真を眺めながら後悔しました。

赤べこがたくさんいるあの場所へ!

レトロな街並みの七日町通りからそのまま国道252号線~国道49号線を北上。約6.5km先のとある場所へと向かいます。ずっと行ってみたかったんですよねぇ。ワクワクします。

途中、赤べこが描かれた柵発見。

赤ベコ公園に到着!郷土玩具の赤べこが公園遊具になっている激かわスポットなのです。

想像してたよりずっと小さな公園でしたが、赤べこ型の様々な遊具たちがかわいくて楽しめました。

ファミリーレストラン「あかべこ」でランチ

誰もいなかったのをいいことに、ひとしきり遊んだ後はまたまた国道49号線を北上し佐野目交差点を左折。公園から約5km走って到着したのはファミリーレストランあかべこです。べこを頂きますよ。

昔から地元のみなさんに愛されている感じの昭和感漂う素敵なお店。メニューが豊富でランチはとてもリーズナブルで美味しいです。

このレストランあかべこから国道49号線を西に進むとすぐに山間部へと入っていくのですが、その先の奥会津の玄関口となる「柳津町」にも巨大赤べこ親子(父・福太郎/母・満子/子供・もうくん、あいちゃん、やなぎまる)が設置されています。

柳津町には、江戸時代初期に会津地震で壊れた寺の再建の際、資材運びに難航していたところ赤い牛の群れが現れ運搬を手伝い、そのおかげでお堂を立てることができたと言う赤べこ伝説があり、その伝説発祥の地「円蔵寺」をはじめ町内の各所に1体ずつ設置されているそうなんです。

今回は時間がなかったため行けませんでしたが、会津若松駅から25kmほどなのでロードバイクで行ってみるのも楽しそうですね。なんならもっと先の奥会津にも行ってみたい。自転車であちこち走っていると「道は繋がっているんだなぁ…行きたい」となって困ります。どんどん行動範囲が広がっていく…。

シメのデザートは「べこの乳」!

さて。ランチのボリュームは言うことなしでしたがシメは別腹ですよね。デザートいきます。来た道を少し戻り、なかなかの交通量の国道を走っていると目に入って来たのは牧場の文字。

赤べこではないけどべこつながりで立ち寄ります。

この画像だけ見るととても街中の国道沿いには見えませんよね。ここは会津中央乳業株式会社の本社工場で、牛がいる牧場ではないようですが、隣接する直売所で商品やソフトクリームが販売されているのです。

ミルクのコクがあってしつこくない甘さで美味しい。

この会津中央乳業の商品で「ソフトクリーミィヨーグルト」という飲むヨーグルトがあるのですが、飲むヨーグルトとは思えない固さでパッケージには「よく降ってお飲みください」「のみにくい」と書かれている上、よく降っても酸欠になるんじゃないかというくらいの粘度なのですがすごく濃厚で美味しいです。

前々回の記事でご当地ソフトクリームを食べるのが好きだと書きましたが、ご当地ドリンクも旅のグルメには欠かせません。ご当地ものっていいですよね~。

あとは会津若松駅に戻って自転車を返却したら赤べこ巡り旅終了です。

全行程の距離はおよそ35~40km。駅までの帰り道はまぁまぁな向かい風だったのですが、アシスト機能で問題なくスイスイ進みのんびりラクラクサイクリングを楽しめました。

他の連載はこちらから▼

夏福のゆるポタコミックエッセイ

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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